表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら幼なじみが騎士団長になっていました  作者: 氷雨そら
異世界で幼なじみともう一度

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/100

第一騎士団からの招待

お越しいただきありがとうございます。本日2回目の投稿です。

ブクマや★評価、感想、誤字報告など皆さま、いつもありがとうございます。


 ✳︎ ✳︎ ✳︎


 レオン団長が、きちんと書類業務をこなしているのは本当の話のようだ。

 騎士団員たちからは、最近レオン団長の書類処理能力が上がったせいか、鬼団長主催の地獄の訓練の頻度が増えていると悲鳴交じりの声が上がっている。


 そんなある日の午後、リリアは団長室に呼ばれた。


「え?第一騎士団に行くんですか?」

「正確には王宮でディアス団長と会う。断っていいんだぞ。リリア」

「……まだ内容も聞いていないですよ」


 レオン団長は、今にも王命が記載された書類を破いてしまいそうな勢いだ。ディアス団長が、リリアと話がしたいと言ったらしい。


「いや、王命であれば断ることはできない。やはりリリアを連れて……」

「わー!また、将軍閣下や陛下の耳に入ってしまいますよ!」

「対策してないはずないだろ?」

「へ?」


 ――――防音結界の構築に成功したから。


 こともなげにそんなことを言うレオン団長。


「……チートだよね」

「否定できないけどその言葉あまり好きじゃない」

「ごめん。ものすごく努力してるの知ってるのに」

「ま、リリアも光魔法に関しては大概だけどね?」


 今日はなんだか、レオン団長の距離が近い。リリアは徐々に壁際に下がっていく。


「あ……の?」

「そういえば、テオドールにも言われたな」

「や、あの?」

「誰かにとられてしまうくらいなら」


 そういって、頬に手を添えてきたレオン団長の雰囲気が、なんだかいつもと違う。


(……しかも、防音結界?!)


「………ごめん。そんなおびえた顔しないで?」


(おびえた顔、してたかな?)


「リリアよりだいぶ大人になってるのにな」


 そうして、シュンとした様子のレオン団長は、叱られたときの木下くんと重なる。なんだかかわいい。たぶん、リリアはとまどっただけでおびえてはいなかった。


(ずっとずっと、待たせてばかり。少しだけ私も前に進みたい)


 リリアはレオン団長に向かって精一杯微笑んでみた。


「私、レオン団長の事大好きですよ?」

「え?………え?!」

「……笑顔で言ったんだけど?」


 目を瞑って少しリリアは顔を上に向ける。レオン団長が、少し震えている手を、リリアの両肩に乗せた。


 ――――バン!!


「「?!?!?!」」


 驚いた2人の距離がズザザザと音を立てて大幅に離れる。


「はあっ…。この馬鹿レオン!!団長室に防音結界とか、王家離反を疑われるだろ?!」


 そういって乗り込んできたのは、ルード副団長だった。どうも、無理やりに結界を解除した音だったようだ。解除には全力が必要だったのか、ルード副団長はやや息が荒い。


「ん?リリアと一緒にいたのか。………じゃましたな?」


「「何にもしてないから?!」」


 防音結界が解かれた今、2人の弁解の声は騎士団中に響いてしまっていた。

ルード「今度からわかるように取り込み中の札でも下げとけ?」

レオン「もう、家買おうかな?」


最後までご覧頂きありがとうございました。

感想やブクマ、☆→★評価いただけるととても嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 誰にも会わせたくないとか思っているのに、ディアス団長と会うことに(^◇^;) レオン団長、焦ってますね? 一歩前に進みそうで、進まない笑 このじれじれ感がたまりません (〃ω〃)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ