表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片時の住人  作者: ジュウジロウ
時間の止まった世界
19/21

.

 

 赤錆色の石が、カツンと音を立てて、線路の枕木の上に落下した。



 水の塊が、形を崩してアスファルトの地面にぶつかり、飛び散った。


 丸の形に並べられた幾枚かの落ち葉が、はらりと舞い踊り、風に吹かれて散らばった。


 砂で描かれた波模様が、誰にも気づかれぬまま、崩れ去って地面の砂に再び紛れた。

 



 三つの長い影が消え、その横を、飛び立つ鳩の群れの影が滑っていった。


 土の地面を濡らす、赤く丸い染みの、その輪郭が、滲んだ。


.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ