私の恋人は上司であり嫁でもある
中性体✖️ガチムチです
地雷なら回避お願い致します
どっちか攻めか受けかはわからない程度にはなっています
この星に生まれてから自分の身体について疑問に思ったことはなかった
けれど
「あなたを見ると本当に素敵な人の隣に立っているなと思いますよ」
中性、という、基本的には人間関係のトラブル回避のための存在と見られがちな私達にとって、恋をする、一生愛し続けるとは、普通の感覚的に分からない次元の事だ
殆どは中性同士で男女のバランスを保つ
でも
この人との出会いはこの先すべてを捨てていいと思った
「何をいうかと思えば、気にしてるんですね。一体、君に絡んだのは誰ですか?総監ですか、司監ですか。明朝の会議にきっちりお話をしておきます。」
彼は有望な司令長官として目にかけて頂いているから、なぜ、とは、私に言われる
「ちが、そうじゃなくて。この時期になると出会った時が浮かんでしまって。光に浮かんだあなたの姿から目が離せなくなったなと。私が心に浮かんだ理想そのものですべてを持ってかれた、あの瞬間から変わってしまったから。」
つい補佐の役割を超えて二人の話をしてしまう。
「その変化はあなたにとって良いものですか?」
「もちろん。隣にいる存在がこんなにも鮮やかに人生を変えるとは思いませんでしたから。」
「それは光栄だ。君のような優秀な部下であり、掛け替えのない恋人はいないからね。理想そのものだったのは君だよユシェル。背中を任せた上でしっかり隣にもいて消して私の先には出ないでいてくれる。」
そう言った彼は、出会って段々と柔らかくなった笑顔を向けた。
「私の様な半端者から見ても、憧れるあなたに思い思われて生きれる喜びを噛み締めてます、毎日目が覚めて目が合うたびに。」
「君は背格好は一緒なのに戦闘力も体格も女性的な部分が残ることが気になるんだろう?でも私が倒れかかった時に優しく支える柔らかさが好きなんだ。正直、あの方々から宛がわれそうになった方はあまりに価値観が違くて、合う人は対象外の方ばかりでね。この船は男所帯だから諦めていたよ。」
外の宙はちょうどペルセウスを通過する。
キラッと光るものが通過し始めた。
流星群が始まっている。
「あなたからそう言っていただけるとは思なかった。私ばかり憧れてきたから。」
二人いつの間にか寄り添って鑑賞しながらプライベートの時間を味わう。
「私の乙女の部分がこの神秘を誰かと共有したいと思っていたのですよ。君の性別が、という問題は、誰しもある本来の性と逆の心の部分が現実化しただけと、この船に浸透すればいいだけですよ。次、また言われたら、ただ微笑んでくれればいいですよ。」
彼の司令長官としての資質は、人に悟られずに全体の意思を統一させることだ。
「あなたに任せます、私はついていくだけ。これまでずっと与えられたら応えてきました、でしょ?」
絡んだ手が答えだった。
蛇足的シチュ設定
「中性体でもいいけど優秀な遺伝子残さない、だと・・・!?」という上層部に圧をかけられての話。
彼はユシェルみたいな優男に包み込まれつつ喰われたい願望がありましたとさ。(そして策士な彼は本懐を遂げた)
わかりやすく言うと背丈は一緒で体格が違うワンピー◯の◯ンジ✖️ゾ◯の感じです。
・・・お粗末でした