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肩の力を抜いて読む『いのち』について(?)のエッセイ集

生き方が、不器用な人間もいる

作者: 菊華 伴

たまには、いのちのはなし、しませんか?

(今回はちょっと違うかもしれないけれど)


 世の中にはどうしても、生き方自体が不器用な人間もいるものです。

 恥ずかしながら、自分自身がそうなんだろうな、という自覚があります。


 というのも、中々覚えられない事があり、治らない癖があり、人付き合いの苦手な部分、どうも頭が働かない部分が、多々あるからです。


 自分としては「治したい」「少しでもマシにしたい」とは思うのですがどういう工夫をすればいいのかわからず、調べてもそういった事に対し「何について」調べればいいのか解らなくなるのです。

 やがて「何で自分ばっかり治さなくちゃいけないんだろう」とふてくされたい気持ちになります。

 苦しくて、溺れるようにしか生きていないんじゃないか、とすら考える事もあります。


 幸い、一緒に生きてくれる家族がいるから、幸せを感じられる心になってきました。

 上ばかり見ていても仕方がないし、理想どおりに動ける人に嫉妬したくなりながらも、生きている実感を感じさせてくれる出来事にも出会え、ありがたい事に家族や話せる友達や仕事仲間がいるので、救われているのではないか、と日々考えています。


 確かに、不器用すぎるきらいがあり、それ故に苛立たせてしまう事もあります。

 本当に申し訳なく思いますが、うまく伝わらず悲しい気持ちになる事も多くあります。

 不器用すぎて生きていくのが辛いと感じたことも少なくありませんが、辛うじてこうして、今、私自身が生きていられるのは、一緒に生きたいと思える家族のお陰です。


 私の実体験から申しますが、私のように不器用すぎる人間というものはいます。

 どうか、そんな人達が思いつめているようでしたら、話を聞いて、少しでもその人の気持ちを受け止めてあげてください。強い拒絶を見せず、少しでも受け止めて聞いてあげることが、救いになります。

 少しでも、味方がいる、と思えるだけで、どうにか生きたいという気持ちが芽生えます。

 どうか、追い詰めるように、追い立てるように厳しい言葉をかける前に、一旦は気持ちを受け止めるという事を、してほしいのです。


 この世の中、甘い事を言ってはいられない、とお思いでしょうが、生きることに不器用で、悩み続けている人間が少しでも減れば、これを読んでいる貴方の益に少しはなるのではないでしょうか?


 少しでも、生きることへの息苦しさを感じる人が少なくなる事を祈って。

 少しでも、分かり合える人と出会えることを祈って。


 少しでも、溺れるように生きている、と感じる人が減る事を祈って。




ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] さわやかなかんじでよかったですよ。
2017/09/10 13:43 退会済み
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