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第六話:驚愕

まだ学校の課題も終わっていないダメ作者。

勉強しようと思っても、小説のアイディアばかり浮かんできて、手が付きません…(自業自得…)


そんなこんなのダメ作者が書いた第六話、期待を持たず本文へどうぞ。

衝撃告白から数秒たった今も、俺と生徒会長さんはお互いの顔を真っ赤にして見つめ合ったままだ。


心中で深呼吸を何回かやった後、やっとこさ俺は口が開けた。




「せ、生徒会長さんが「“紫苑”って呼んでください!」…し、紫苑さんが「“さん”はいらないです!!」…し、し、紫苑が好きなのはたぶん…俺であって俺じゃないやつのことだと思うんですけど…」


「…??」

  



紫苑はその言葉の意味を理解できていないようだ。頭の上に?マークがついている。まぁ仕方ないだろう。


しかし、俺も自分の秘密(多重人格のこと)を他人にばらすわけにはいかないから、そこまでしかしゃべれない。


だからこう続ける。




「こんな根暗オタク男が、本当にあのチンピラ達を倒せると思いますか?」


「それはっ!……」




紫苑も、これには言葉が詰まったようで、また顔を俯けてしまった。


気まずくなった俺はふと、自分の腕時計を見てみる。


するとそこには、デジタル表記で“8:15”とある。


前にも(第参話参照)説明したようにアサコウは8時20分までに校門をくぐらなければならない。じゃないと、遅刻扱いでこっぴどく、竹刀を持った体育教師に説教される羽目になる。

さらに今日は1学期の始業式である。初日早々遅れるわけにはいかない。


しかも今俺の目の前にいるのは、よりにもよってアサコウの生徒会長だ。全校生徒に模範を示すような人が遅刻だなんて、言語道断ごんごどうだんだ。


まぁ幸いなことに、今からダッシュで向かえばなんとか間に合う時間だ。



俺はすぐに紫苑の腕を掴んで走り出す。紫苑はそのことに驚いたようで、俯いていた顔を一気に上げた。




「すいません、手荒なまねして。でも早く行かないと遅刻しちゃうんで!」




すると紫苑も、自分の腕時計で時間を確認した後、かなり驚いた顔になった。




「はっ、はひぃ!!!」




たぶん“はい”と言いたかったんだろう。しかし声が裏返って“はひ”にしか聞こえなかった。




『そんなこと気にしてる場合じゃないっ!!』




2人はなりふり構わず全速力で走った。




俺と紫苑は今、ぜぇぜぇと肩で息をしながら校門の前のいる。そこには、ひどく驚いた顔をした体育教師が立っていた。




「な、何そんなに急いでるんだ2人とも!?」


「えっ? 何言ってるんですか!! ぜぇぜぇ…あとちょっとで俺達、遅刻になるとこだったじゃないですか!!」




そう言って俺は息を整え、また腕時計で時間を確認する。確かにそこには“8:19”と示されていた。




「馬鹿言え。まだ15分じゃないか。まぁ、いつも早い2人がこの時間に来るのは珍しいがな」




その言葉に、俺と紫苑は顔を見合せて驚いた。そして2人とも一斉に、校舎のテッペン近くに取り付けてある時計を見る。


アサコウの時計はすべて電波時計だ。その時計も例外じゃない。


そこには短針が8を、長針が15を示してっ…“カチッ”っと今まさに16になったばかりだった。




『そういえばこの腕時計、いろんな時間に遅れないために5分進めてあるんだったっけ……』




焦ってそれどころじゃなかった俺はあの時、このことに気付けなかった。




「紫苑は何分(時間をすすめていたん)ですか…?」


「5分です…」




今の状況と俺の質問の意味を理解した紫苑は、恥ずかしげな声で答えた。




『紫苑も5分進めてたんだ…』




そんな会話をした後、俺と紫苑は羞恥しゅうち安堵あんどの色を浮かべた。




「でっ、なんで鈴木は西園寺の腕なんて掴んでるんだ?」




気まずい雰囲気を破って、体育教師が質問してきた。




「あっ!!!」




まだ俺は紫苑の腕を掴んでいたようだ。それに気づき俺は瞬時に手を引いた。


すると紫苑は名残なごり惜しそうな顔をしたが、俺はそのことに気付かないふりをした。




「まっ、まさか!!お前たちそーゆう関係だったのか!?」


「そ、そんな!! ち、違いますよ!!!」


「違うんですよね……」


俺の完全否定の言葉に続いて、紫苑が小さく何か呟いたが、ほんとに小さくて聞こえなかった。




「おい西園寺!生徒会の奴らはもう体育館で始業式の準備をしているぞ。早く行けよ〜」


「あっ、そうでした!!」




紫苑は、今にも駆けだしそうな体を“クイッ”っと俺のほうに向けた。




「栄太さん、ありがとうございました!! ……ワタシ…アキラメナイカラ……」




最後の小さな呟き・・・今度はちゃんと聞こえたのだが、俺は聞こえていないふりをした。




「いえ、今度からは気を付けてくださいね」




笑顔で会話を交わした後、紫苑は体育教師に軽く会釈してから、体育館に向けて走り出した。


その背中を何秒か見つめた後、俺も生徒昇降口に向かって歩き出した。

最近自分の物書力がついてきたように思っています。

えっ?そんなんでもない?? ……すいません………

そうですね、そうゆう気持ちはよくないですね。

いつでも初心を忘れずに! それをモットーにこれからも頑張っていきたいとも思います!!


それでは、第六話を読んでくださった読書の皆様への無上の感謝を、次回まで。(感想やアドバイスなんか頂けたらと思っています)

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