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第十八話:女神

どうも、ダメ作者こと秀空です。


少し時間が空いたので、早急に書き上げました。

早くみなさんの期待(?)に答えるべく、必死で書いたので誤字・脱字等、いろいろ不十分なところも多々あることと思います。

そうゆうのを見つけたら、「ダメ作者だな〜」と笑って見逃してください。できれば、秀空に連絡していただけたら幸いです。


それでは、久しぶりの更新。だからといって、期待はちゃんと駅の改札に切符と一緒に入れてください。


それでは、本文へどうぞ。

………と、まぁこんなことがあってトイレに5分以上こもっている。


そりゃそうだ。


重箱2段と、小さいけども弁当箱を2つを一人で食べたのだから、人並みの胃袋を持つ俺だって腹を壊すわけで…



そんなこんな考えている最中に、ガラッ、っとトイレの入口のドアが開いた。


俺でなくてもそうだと思うが、学校で大の方のトイレをするのは恥ずかしいものだ。だから俺は、極力入ってきた人にばれないよう、静かに自分と格闘する。


しかし、頭理解していても体は分かってくれていないようで、俺の腹からギュルギュルギュルと、盛大なオーケストラがトイレ中に鳴り響いた。


しまった! と思ったが、時すでに遅し。


ペタペタペタ、とサンダルの音が俺の居る個室にだんだんと近づいてくる。


近づいてくる理由がわからないまま、俺の居る個室の前で立ち止まった足音。


俺は、何を言われても完全無視の構えで自分と格闘中。




「お〜い。ここに入ってるのはエータか?」




大方の予想を裏切り、かかってきたきた声は冷やかしでもなく、聞きなれた声だった。


声の主はギンジだった。




「おう。どしたよギンジ?」




完全無視の体制を解いた俺は答えた。




「どしたもこしたもねぇよ!」




ギンジが、急に焦りと激怒のマーブルした声をあげた。


それに、何が? と俺が聞き返すと、これまた声を荒げて答えた。




「決勝戦開始まであと2分だぞ!??」




決勝戦を観戦するだけなら声をここまで荒げることはしないだろう。


そう。我ら2年5組バスケットボール球技班が決勝戦まで駒を進めたのだ。パチパチパチ♪


そして決勝戦開始が1時からなのだ。


前にも説明したように、我ら2年5組バスケットボール競技班の人数は試合ができるギリギリの5人だ。一人でも怪我をしたりして試合出場が無理になると、その時点で即負けだ。


そうなると、これまでの試合で一人も怪我人が出なかったことはかなり幸運なのではないかと、しみじみ思う。




「でもさ、ギンジだって分かるだろ? あんだけの量を食ったんだから腹を壊さないわけがないじゃないか。逆に俺を勇者として称えてほしいものだ、うん」




うんうん、と一人で頷き納得している俺に向かってさらなる大声がたたみかかった。




「開き直るんじゃねぇ! あ〜もう! そうこうしてるうちに開始まであと1分じゃないか!? どうすんだよ!??」




準決勝が終わったあと、メンバー全員でスクラムを組んで、「優勝するぞ!」と気持ちを一つにしたことを思い出した。


なんだろう? この死ぬ間際に“楽しい思い出が走馬灯のように……”的な感じは。


すると、勝利の女神はやはり俺たちにほほ笑んだようだ。急に腹の調子が良くなったのだ。


チャンスとばかりに俺は、すぐに尻を拭き、ズボンを上げて、排泄物を流した。そして、勝利へと続く扉(ただのトイレの個室のドア)を開け放った。



俺とギンジはトイレから出て、靴を履き替え、体育館へとダッシュで向かった。


体育館まであと10メートル。


勝利の女神は悪戯好きだったようだ。


また腹の調子が悪くなり、今日一番のビッグウェーブが襲ってきた。


俺が急に立ち止まると、ギンジがひどく驚いた顔で足踏みをしたまま振り返った。




「ギンジ…俺………無理」




それだけ言い残すと、俺は180度くるりと回り、ケツを押さえながら走りだした。




「おい!! 試合はどうするんだよ!!??」




ギンジがそう叫んだのだが、そんな声は俺には届かなかった。


俺はただ天国トイレへのロードを急いだ。






「なぁ、アリス。よく球技大会終わった後でそんなもん食えるよな…」




今俺がいるのは、アサコウ近くにある“ワクドナルド”という、全国チェーンハンバーガーショップだ。


いつもの放課後なら、アサコウの生徒でごった返しているはずだが、さすがに今日は皆疲れているのか、空席が目立っている。


紫苑とギンジは大会後の片付けで不在。


ということで、今いるのは幸、アリス、俺の三人だ。




「ギンちゃんの奢りやし、私あんまり動いてないからお腹ぺこぺこやねん」




だったらあの弁当自分で食えば……と、思った俺だったが自重した。


ワクドナルドに来る前、「釣銭はちゃんと返せよ!」と野口英世1枚をアリスに渡して、ギンジは後片付けへと急いで行った。



三人という中途半端な人数だったため一席空席になるが、今日は人が少ないから迷惑にはならないだろうと思い、4人掛けのテーブルに座ることに決めた。


するとすぐに、幸とアリスの二人は、“どっちが俺の隣に座るか”で、喧嘩を始めた。


俺の提案で、“俺が一人で座り、向い側に幸とアリスが座る”ということで、今は落ち着いている。


我ながらいいアイディアだったと思う、うん。



俺と幸も、ただアリスの食べる様を見ているだけではない。


俺はSサイズのドリンクを、幸は“ふりふりチキン”という新商品を(なぜか俺の奢りで)注文した。



球技大会は思った以上に疲れた。


肉体的疲労はもちろん、緊張からくる精神的疲労もあり、今何か食べたら吐いてしまうと思い、ドリンクだけ頼んだのだ。


バレー競技とテニス競技(女子の部)のどちらも優勝し、2冠を達成した幸。


お気楽なアイツのことだから、緊張なんかしなかったのだろうが、さすがに疲れたのか、今にも寝てしまいそうな顔をしながら、ふりふりチキンを食べている。



2人の様子を眺めていると、ふいに、俺の横に気配を感じた。


見てみると、一人の少女が腕を組みながら仁王立ちしていた。




「あなたが鈴木栄太ね?」


「え? うん、そうだけど…」




俺の答えを聞いて、少女は微笑んだ。


その刹那、少女は俺の腕を掴み、その体格からは考えられない力で立ち上がらせ、出口へと引っ張って行った。




「ちょ、ちょっ!! なんだよいったい!?!?」




困惑している俺をよそに、少女はぐんぐんと俺を出口へと引っ張って行く。




「幸! アリス! 助けてくれぇ!!」




男が女に助けを求めるのは気乗りしなかったが、そんなこと言っていられる状況ではなかった。




「ん? トイレ? いってらっしゃーい」




ちょうど俺で陰になって、アリスからは少女の姿が見えないのだろう。さらに、アリスは今テリヤキチキンバーガーに夢中である。


最後の頼みの綱である幸は、ちゃっかりふりふりチキンを食べ終わってから、ついにテーブルに突っ伏して寝てしまった。




「おとなしくついてきなさい!」




少女は言い放った。


俺は、されるがままに店外へと連れて行かれた。

どうだったでしょうか?

誤字・脱字は見つけられましたか??


春休み中に、あと一話ぐらい更新したいですね。


さて、秀空の執筆は自己満足なのですが、皆さんはどう思ってるんでしょうかね?

少しでも面白いだとか思っていただけたら、と思っています。

そんな皆さんの感想を秀空に伝えてください。感想だけでなく、アドバイスなどもお待ちしています。


それでは、第十八話を読んでくださった読者の皆様への無上の感謝を、次回まで。

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