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第十六話:遅刻

皆さんお馴染み、ダメ作者こと秀空です。


えっと、最近になって受験生という自覚が芽生えてきた(遅いとか言わないでください)ので、少し勉強のほうにも精を出していました。

もちろん、小説の勉強(他の先生方の作品を読んでいただけですが)もしていました。

だからと言って、私の小説が急激に面白くなるわけでもなく、忙しい合間をぬって執筆したためか、むしろつまらなくなっていると思います(つまらないのはいつものことですが…)。


そんなこんなの第十六話。期待を釘で打ちつけた方は、本文へどうぞ。

「え〜ただいまの時刻は12時35分です。それでは、お昼休みにしたいと思います。皆さん、マナーを守って楽しいお昼休みにし、午後の部に備えましょう」




校庭の各所のスピーカーから、放送委員会の誰かさんのハキハキとしたお言葉が、キィーッという嫌な音を残して消えた。


放送が終わる前ぐらいから皆、大なり小なりのグループを作り、昼食を食べる場所を探してさまよい始めていた。




(さて、どうするか……)




一緒に食べる(暗黙の了解という名の)約束をしたはずのギンジが1分…3分…5分…10分経っても現れやしない。


そうこうしている中に、




「エック〜ン! 一緒にご飯食べようよ〜!!」




最初に幸がどこぞの猪ばりに突進してきて、




「エイタっ! 一緒にご飯食べようやっ!!」




その次にアリスが大きな胸を揺らしながら走り寄ってきて(そのすぐ後、幸と“一緒に食べるのは私〈ボク〉だ!!”と、予想はしていたが喧嘩を始めた)、




「よ、よろしければ昼食をご一緒してもいいでしょうか?」




終いには試合を終えた直後だからなのか、顔を紅に染めた紫苑がご丁寧なお言葉とともに登場した。


そんなこんなで、“アサコウ四天王”の中3人が顔をそろえたというわけだ。


“アサコウ四天王”とは、幸・アリス・紫苑、そして1年生の誰かさんを合わせた、アサコウで最も美人(幸の場合は美少女だな)4人を呼ぶ時に使う言葉だ。


新聞委員会が厳密に調査・アンケート等を実施し、この4人のメンバーと“アサコウ四天王”という呼び名をつけたんだそうな。




(1年生の誰かさんにはまだあったことはないから何とも言えないけど、アサコウ四天王に選ばれるぐらいだ。相当な美人に違いない…)




腕組みしながら一人で納得していると、今頃になってアイツが来やがった。




「やーやー、皆さんお集まりですな〜」


「ギンジ…一発殴らせろや……」




ふざけて登場したギンジは俺の言葉を聞いて、もしもし警察ですか? 友達のエータ君が僕のことを殴ろうとしています、と電話をしているマネをした。




「ギンジ君にもちゃんと理由があるんだよね? でしょ??」




意外にも幸が優しい言葉をかけた。


それにギンジは幸のことを指差しながら、YESっ! と答えた。




「そうそう、俺はさっきまで片づけをしていたんだ。本当だぜ?」




そーいえば、試合でもあまりかいていなかった汗が今は結構噴き出している。


そしてギンジが球技大会の運営委員会副委員長だったこと今思い出し納得した。




「…わかった。でも遅れてきたんだから謝るのは当然だよな?」


「あ〜うん、そうでしたね。すいませんでしたっ! このとーり!!」




ギンジは、下げた頭の上に合掌した手を高く上げて謝罪の意を示した。




「栄太さん。ギンジ君も反省しているようですし、許してあげませんか?」




紫苑が同意を求めてきた。


う〜ん、アサコウ四天王は優しいな〜




「紫苑がそう言ってることだし許してやるか」


「やっほーい! ありがとう紫苑ちゃん!!」




俺への感謝はなしか? と手をボキボキ鳴らしながら言うと、栄太様、ありがとうございます!! 靴お舐めしましょうか? 、なんてまったく調子のいい奴だ。


ふと左を見てみると、静かだったアリスが不敵な笑みとともに声を発した。




「ギンちゃん!」


「はい?」




俺に媚びていたギンジが、素っ頓狂な顔をアリスへと向けた。


アリスは不敵な笑みを崩さずに言った。




「うふふ…私に許してほしければ、後でワクドナルドのテリヤキチキンバーガーセットを奢りなさい!!!」


「え、えぇ〜!?」




撤回。アサコウ四天王の中には悪魔がいたようだ。




「わかった?」


「はい……」




最近本人から聞いた話だが、今ギンジの財布の中には野口さんが一人しかいないそうだ。そしてテリヤキチキンバーガーセットは680円。今月やっていけるのか、ギンジ?


ふと腕時計を見てみると、校内放送から20分立っていることが判明した。お昼休みは1時間あるが、昼食と雑談・休憩の時間を考えると少し余裕がない気がする。




「早く昼飯を食っちゃおうぜ? で、どこで食う?」




俺の言葉に、一同ロダンの考える人と化した。


すると、おもむろに紫苑が提案をした。




「お、屋上なんてどうでしょうか?」




またこの人はこんなくだらないことで権力を使う気なのか?


しかしその提案に、いいね〜、とノってしまう俺達もどうかと思う。




「じゃ、場所も決まったことだし、レッツ・ゴー!!」




ギンジが右腕を天高く突き出し叫んだ。


お調子者のギンジの言葉に、俺と紫苑以外の2人も、ゴー!! 、と相槌を打った。



そんなこんなで俺達5人は、歩きと走りの中間速で屋上へと足を進めた。



後書きで言うのもなんですが、ユニークアクセス数が20000を突破しました。

今まで駄作を多々作り上げてきた私にとってはかなり嬉しい出来事であります。

それもこれも今まで愛情のある眼? で見守って下さいました読者の皆様のおかげであります。

本当に後書きでなんですが、感謝したいと思います。

ありがとうございます!

そしてこれからも、私が面白い作品を書けるまで長い眼で見守っていただければ幸いです。


それでは最後に、第十六話を読んでくださった読者の皆様への無上の感謝を、変わらずに。

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