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第十話:紹介

テストで忙しいはずの、ダメ作者こと秀空です。


勉強そっちのけで小説書いてる受験生ってどうですか?

…すいません…調子にノリました……


さて、そんなこんなで「マサ男」が十話に突入!!

しかし、十話にもなって日にちが一日も進まないのはなぜだろう…はい、秀空の所為ですね……すいません………


記念すべき(?)第十話。期待は焼却炉行きでお願いします。

「ほ〜い、それじゃ朝にも言ったように、転校生2人に自己紹介をしてもらいたいと思う。」




起立〜礼〜着席、と学級委員の授業開始を示す号令が終わった教室に、俺たちのクラスの担任通称“ミッキー”の爽やかな声が響き渡った。




「「「「「イエーイ!!!」」」」」




朝とは違い、男女共に俺以外の全員が口をそろえて言った。


『このテンションにはついていけねーよ。まぁ、ついていく気もさらさらないんだけどな。』なんて、心中ぼやいていると、またミッキーが喋り出した。




「みんなのことだから休み時間中に大方のことは聞き出してるとは思うが、ちゃんと聞いておけよ〜。」


「「「「「イェッサ!!!」」」」」




またもや俺以外の全員がビシッ、っと敬礼しながら口をそろえて言った。


ここはどこぞの軍隊基地ですか??


俺が呆れていると、どこの学校でも同じだろ? というような位置にある教師用の机に教卓から移動して座っていたミッキーが、教卓を右手で示しながら言った。




「じゃあ、2人とも前に出てきてさっそく始めてくれ〜。」


「「は〜い」」




これまた幸とアリスが口をそろえて言った。


このクラス、やけにシンクロ率高くね?


なんかもうどーでもよくなって机に突っ伏していると、2人が教卓に向かって歩いて行く。


教卓前に到達した2人はなぜか互いに向き合った。



「「さいしょはグー!! じゃんけんポンッ!!! …あいこでショッ!!!」」



突然始めたじゃんけん。最終的には幸がパー、アリスがチョキでアリスの勝利に終わった。


どうやら自己紹介の順番を決めるじゃんけんだったようだ。


負けた幸が残念そうな顔を笑顔に変えると、俺たちの方を向いて自己紹介を始めた。




「どうもっ! 知ってる人も多いかと思うけど、ボクの名前は藍沢 幸ですっ!! ここには両親の都合で来ました。最初戸惑いはあったけど、みんな優しそうだから安心しました。これからよろしくお願いします!!」




ペコリ(←お辞儀)


ワァー、という拍手に交じって『ボクっ萌え〜!!!』なんてのが耳に聞こえてきてちょっと引いた。ちょっとばかりじゃない。すさまじく引いた。


『そーいえば幸の一人称“ボク”だったんだな〜気付かなかった』なんて思っているとアリスが自己紹介を始めた。




「は〜い、私の名前は榊原さかきばら アリスですっ! よろしゅ!! 私はハワイからの留学でここに来ました。見ての通り私は日本人ではありません。でもアメリカ人でもありません。アメリカ人の父と日本人の母のハーフです。自分で言うのもなんですけど日本語はペラペラです。母が関西出身だったもんで、時々関西弁をしゃべってしまいますけどね。これから2年間、どうぞよろしくお願いします!!」




ペコリ(←これまたお辞儀)


幸よりも長くそして丁寧な自己紹介が終わって、またワァーと拍手が起きた。今度も変な言葉が聞こえてこないかと警戒したがそんなことはなく、拍手が鳴りやんでから少し間をおいてミッキーが提案した。




「大体の自己紹介は終わったな。じゃあ質問タイムだ。なんかあるか〜??」




ミッキーの言葉が終わる前にハイハイハイっ、とすでに9割がたゴツイ男の手が上がっている。




「じゃあ……藍沢!指名してやてくれ」


「は〜い」




ミッキーの提案を幸は快く承諾した。


当の本人は今、顎に右手の人差し指をあてながら考え中である。




「う〜ん…じゃあそこの君!! えっと名前は……」


「田中だよ!」


「ゴメンネ。まだ全員の名前覚えてないんだ〜。じゃっ、田中君質問どうぞっ!!」




幸の言葉に続いて、田中なんちゃら君が質問を始める。




「好きな食べ物はなんですか!??」




『ここまできてそれかよっ!』危うくずっこけそうになった。




「う〜んとねぇ…ハンバーグかな?」




なぜか疑問形で律儀に答える幸。




「そうだな〜……ママが作ってくれたミートパイかな〜」




はにかみながらこちらも律儀に答えるアリス。


アリスの答えに誰かが「欧米か!!」とツッコミ、クラス中に笑いが起きた。それにアリスが「ナイスツッコミやっ!」と親指を立てた右手を突き出しながら言ってさらにドッ、と笑いが起きた。



笑いがおさまるとミッキーが言った。




「じゃあ次の質問! こんどは榊原が選んでやってくれ〜」


「はいは〜い」




アリスもこれを快く承諾する。



 

「じゃあそこのノッポ君!!」


「ノッポじゃないよ〜銀之次だよ〜」


「ギンノジ? 変な名前やな〜…よしっ、ほんなら君はギンちゃんや!! ギンちゃん質問どうぞ〜」




185センチと、ノッポと言われても仕様がない身長のギンジが、ニヤついた顔で質問をした。


なぜか嫌な予感がするのはなぜだ……




「好きな人は誰ですか〜??」




予感的中!!!!


ハイ、位置について…よーい……




「エックンに決まってるじゃん!!!」


「もちろんエイタやで!!!」




ドンっ!!!!!!



2人の答えを聞いた瞬間俺は廊下に走り出した。背中に幸とアリスの甘い視線と男どもの嫉妬じみた視線を浴びながら………



怒りに満ちた俺は力の限り叫んだ。




「ギンジ!! オボエトケヨ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

9月になりました。(トックになってますね…)


この小説が面白いと思った人は(そんな人がこの世にいるのかが疑問です)、ネット小説ランキングに投票していただけたら嬉しいです。


それでは、第十話を読んでくださった読者の皆様への無上の感謝を、次回まで。

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