第九話:思出
ミジカイです!
皆さんに早く読んでもらいたいため、体に鞭打ってがんばりました!!
多少の面白くない部分はご了承ください。(いつものことですね、はい…)
さて、この第九話のサブタイトルは『思出』ですが“おもいで”ではありません。“おもいだし”と読んでください。分かりにくくてすいません。
それでは、急いで書いた第九話。期待はゴミ箱に捨ててから、本文へどうぞ。
さて、今は昼飯を食べ終わった昼休みだ。
これまでの学校での出来事を振り返ってみることにしよう……
……始業式
式の最中、俺は男どもからの“怒”のオーラをまとった視線を必死で避け続けた。
なぜか、その中にピンクのハート形をした視線が混じっていた。
おそらく・・・たぶん・・・いや絶対に、幸とアリスからのだ。
しかし、何者かが前方のステージに立っただけで全員がそれを止めた。
ステージ上に立ったのは生徒会長、つまりは紫苑だった。
校長やらの話を聞かなかった奴らが、なぜか紫苑の話だけはちゃんと聞く。
なぜなら紫苑は、男女問わず全校生徒の憧れだからだ。非公式ながらもファンクラブまである人気ぶりだ。
そのことを知らないはずの幸とアリスまでもが、俺に視線を送ることを止めたのは謎だったが……
話の最中、なぜか紫苑は俺のほうを何回も見てきた。もしかしたら感違いかもしれないが……
その視線が自分に向けられたものだと思った男子たちは…この件はもういいよね?
そのことに気づいた幸とアリスに式が終わった後、俺と紫苑がどうゆう関係なのかを追及してきた。
あれは拷問だったね……
……昼休み
4時間目が終わってすぐ、幸とアリスが俺の机の前まで来て言った。
「エックン!一緒にお昼ご飯食べよ〜」
「エイタ!一緒にお昼ご飯食べようや〜」
俺の呼び方や口調は違えど、結構なシンクロだった。
しかし2人は『エックン(エイタ)はボク(私)と食べるんだよ!!』と、俺の意思なんか関係なく喧嘩を始めてしまった。
おいおい、なんて思ってふと後方の扉を見てみると、チョイチョイと紫苑が俺のほうに向ってやっている。
声には出さなかったが『俺?』と、人差し指を自分に向けてジェスチャーで伝えた。
それが伝わったようで、紫苑は必死に首を縦に振っている。あぁ、しおん〜首もげちゃうよ〜
俺が急いで駆け寄ってみると、顔を真っ赤にして紫苑は言った。
「あ、あの〜…よければ…一緒にお昼ご飯なんか…どうでしょうか…?」
喧嘩している2人のことが頭をよぎったが、紫苑と食べたほうがよっぽど安全だと思った。
「OKぇ、ちょっと待っててください〜」
承諾の意を示してから、ロッカーに今朝作ってきた弁当を取りに行った。
どこで食べるかを簡単に話し合った結果、屋上になった。
普段アサコウの屋上は閉鎖されているのだが、生徒会長である紫苑は鍵を特別に持っているのだそーだ。
こんなことに生徒会長の権利を使わんでも……
そんなこんなで屋上に向かった俺と紫苑の背後で、まだ2人の喧嘩の声が聞こえていた。
さて、昼休みもあと3分で終わりの所まできてしまった。
5時間目は、朝にミッキーが言ったとおり幸とアリスの自己紹介やらをするようだ。
一波乱ありそうだと思うのは俺だけなのだろうか……
感想・アドバイスなどなど24時間寝ずに待ってます!! ……嘘です、すいません。でも、待ってます!!!
それでは、第九話を読んでくださった読者の皆様への無上の感謝を、次回まで。