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クラス・オブ・ファンタジー  作者: 黒川 セキナ
4/4

ルーレットは非情、無情、薄情

こんな不定期な小説ですが、ブクマありがとうございます^^

 気を取り直し街でポット(回復ポーション)を補充し、オーガ狩りに向かう。

 時刻は0:30

 移動に少々時間掛かるエリアであり、オーガの1体1体がそれなりに強く経験値もそれなり。

 個体数も1~4体の塊がちらほら居る程度でレベル上げには向かない。

 しかもドロップ品がレアという訳でもない。


 では何故来ているのか……


 そこに強力なモンスターが居るからだ。


 "変異オーガ"


 こいつは、リポップ時間(再度モンスターが出現する時間)が1日であり他のオーガよりかなり強い。しかも、他のオーガと違い棍棒を装備している。

 この"モンスターが装備している"という点がテイマーにとって重要だ。

 モンスターが何も装備してない場合だとテイム後にいくら装備させようともできない。

 だが、モンスターが元々装備している場合だとテイム後はその部位に装備を着けることが可能になるのだ。


 そのためゴブリン1体をテイムするにも選別をする。

 ただ、これは自分が検証して確認したため、確定ではない。もしかしたら、装備なしをテイムして装備可能なモンスターが存在するかもしれない。


 閑話休題。


 歩き続けもうそろそろ変異オーガの場所に到着するので、スキルのルーレットを使うことにする。


 右手の親指と中指を擦るとパチンと音がなり、メニューが表示される。

 そこからスキルを選択し発動させる。

 わざわざメニューを開かなくても大丈夫な方法があるが、声に出して言う必要がある。余程急いでない限りメニューから発動するようにしている。

 恥ずかしい訳ではけしてない。


 ルーレットはカジノで使われるルーレットに似たものを使う。

 一つ一つに内容が書いてあり大抵の内容は10%上昇とかだ。

 そして一番高い50%上昇は成功率0%の間にある。

 何度か止まりそうになるが、よくわからない力が発動し一つずれ、50%から0%になる。

 最初の2、3回は文句を言ったが、そういうものだと思ってしまって今では、”仕方ないね”の一言で終わる。

 逆に0%にはまるとなんの力も発動しない。これは見た瞬間諦めるしかない。

 世の中理不尽でできているため。そっ閉じである。


「さて、今日は何がでるかなぁ~」


 ルーレットが空中に現れ玉が転がる。

 カラカラと良い音がなり、たった、と玉が跳ねる。


「あっ……」


 この軌道は何度か見たことがある。

 このまま行くと……


「…………」


 無言で閉じる。

 閉じる瞬間に見えたのは50%の手前にある0%の場所だ。

 よくわからない力が発動すれば50%に行くだろが、経験上ありえない。


「よし!レベル上げに行くかー」


 次に撃退又は討伐したモンスターのテイム率は0%。

 なので、変異オーガを倒しても無駄であるためレベル上げに向かうことにする。


 レベル上げに向かうためにまずは街に戻る。

 街の中心にはクリスタルが存在しこれを利用すると、遠くのエリアに瞬間移動することが可能だ。

 他にもチャンネル移動と言って、1~100まで選択することが可能。

 チャンネルとは、プレイヤーがプレイする環境や場所のことで、分けられたプレイ場所のことを示す。チャンネルの中は、同一の世界となっており、キャラクターは獲得したアイテムなどを含め、どのチャンネルでも共有される。

 チャンネルが違うプレイヤーとは、出会う事ができないため、友人と遊ばれる際には同じチャンネルでのログインが必要である。


 発売当時は30CHチャンネルだったのだが、新しく発売するたびに売り切れてしまい、その度に混雑でサーバーが重くなるため運営が多額の金を使いCHを増やしてくれたのだ。

 もちろんプレイヤー側からは感謝の一言だ。

 酷い運営だと先延ばしされてレベル上げどころの話ではないため良いゲームがクソゲーと言われる場合もある。


 閑話休題。


 クリスタルの前に立ち手を触れると画面が現れる。

 ワールドボスのお知らせだった。



ルーレットは非情、無情、薄情

人じゃないからね当然だよね。

でも、いつかデレてくれるのか……

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