これまで
こんなに短いのに2時間以上掛かるとか……他の投稿者すげぇええ!って思いました。
スラスラ書きたいですね^^;
VRゲームであるクラスオブファンタジーからログアウトして俺は1人でイスに座り考えていた。
「テイマーやめよっかな……」
クラスオブファンタジー
それはVRが発達したこの世の中でもっともリアルに近く、様々な職が実装されたVRMMOである。
一般的なクラスは、剣士、戦士、魔術師、魔道士、弓術士、僧侶など様々だ。
そして全プレイヤーには特典があった。それは、プレイ開始から1ヶ月は自由に職の選びなおしが可能というものだ。もちろん変更するとLV.1から育て直し。
1ヶ月を過ぎてから職を変えようとするとゲームを新しく買わないといけないのと、本体のヘッドギアも買いなおしだ。
運営側の意見としては、1人1つのキャラを愛して楽しんで欲しいとのことだ。
そして俺は1年という年月を使い育てたキャラを放棄しようか考えていた。
これは今までに何度も考えたことだ。
大体1ヶ月に10回ほどである。
何故こんなにも考えてやっているかは単純である。
「金が……ない……」
そう。金がないのだ。本体は高校合格祝いで買ってもらい。ソフトは親の友人が2つ手に入れたので譲ってもらえた物だ。
それに、新しく買っても初めから。
素材も武器も防具も資金も集め直し。
だが、それでも……
「半年あれば戻せるな。」
半年である。職を変えただけで1年のテイマー歴をたった半年で取り返すことが可能。
それはつまり、どれだけテイマーという職が弱いのかを証明している。
まず、初めにこのゲームは最大5人パーティーであり、上下LV.3までのパーティーしか経験値は振り分けられない。さらに”モンスター経験値÷人数=自分の経験値”である。
そして、モンスターは人数により強さが少し変化する。変化した分だけ経験値は増える。
だが、パーティーが多いと1人辺りの素材は減る。
ここまでは普通である。
ではテイマーの特徴を考えてみよう。
モンスターのテイムには”1人で”倒さなければならない。もちろんテイムモンスターも禁止だ。
さらにテイマーの経験値はモンスターにも割り振られる。
なので、通常の職よりレベルアップが遅い。
このようなことを踏まえると
・パーティでのレベル上げが難しい。
・同格相手のモンスターだと足手まとい。
と言われている。
では、何故そんな職を選んでしまったのか。
このくらいのことは1ヶ月もあればわかるはず。
それに同じような職で”召喚士”というのもあり、こちらはプレイヤーレベルに依存するモンスターを召喚できる。
テイマーと違い経験値はしっかりプレイヤーだけであり、強さもそこそこ強く、いろんな種類を召喚することにより臨機応変に対応も可能だ。
なので、テイマーという職に釣られたプレイヤーは、途中で気がつき召喚士に転職。
”いや…それでもテイマーに何かあるはずだ!”と思ったプレイヤーも1月の期間でLV.30という一時的に全職でトップになった人も居たのだが、LV.30の獲得スキルがゴミスキルと判明し召喚士に転職。
その時のプレイヤーの一言はこれであった。
『テイマーは運営のミスでできた職だ。そんなことも知らないプレイヤーはゲームをやる価値がない。』
もちろんこの言葉を聞いたテイマー達はそいつに文句を言った。
だが、そいつはたった数時間でLV.10に到達し文句を言って来たテイマー達をPVPで圧勝してしまった。
その後テイマー諸君は皆で召喚士に転職。ギルドを設立させたという……
閑話休題。
話を戻すと何故同じような職である召喚士に転職をしなかったのか……
「風邪なんかひかなければ……」
寝込んでゲームができない間に転職期間が終わってしまい。そのまま続けることになってしまったのだ。
それからなんだかんだとやっているがすでにLV.56だ。
同じ時期に始めたプレイヤーはすでに70を超えており、装備からなんでも充実。
ギルドに入ろうにもテイマーという職だけで拒否。
中には入れてくれるギルドもあったが、スキルやテイムモンスターやPVPの強さを調べられギルドから追放され、ネットで晒される。
今ではカスプレイヤーとして有名のカルピンである。
ただ、その中でも唯一褒められた箇所があった。
”プレイヤースキルは上手いな”
である。
その後に続く言葉は当然のように”カスだけどw”であったが。
その後1時間くらい頭を悩ましたが、ここまで育てたのだ。
やるしかないだろうと改めて決意して再度ゲームの中に入るのであった。
キャラネームとか募集してます。無かったらどっかのオンラインゲームから適当に持ってくると思う。
あとは街の名前とかいろいろも募集。
ちなみにカルピンはなんかの猫の名前だったと思う。詳しくは覚えてないけど……
友人の家の猫だっけな…
次話AM12時