表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/127

10


 年が明け、安政二年(1855年)を迎える。


 その正月十九日、麟太郎、いや、海舟は老中、阿部正弘の命により蕃書翻訳御用ばんしょほんやくごようを命じられた。これには海舟の提案書に目を付けた目付役、大久保忠寛おおくぼただひろの引き立てがあったそうだ。

 その翌日、早速とばかりにその大久保のアドバイザー役として大阪、伊勢の海岸を見て回り、どこに防御を敷くか検分に出発した。

今の時点では臨時雇いだが、これがうまく行けば正式なお役目も期待できるだろう。


 その間、俺は特にこれと言ったこともなく、定さんはウキウキしながら新たな道場を建てる場所を物色していた。ちなみに龍馬の本家、才谷屋には今度は感謝とお礼、それに土佐藩に圧力をかけたからまた、龍馬を江戸に寄越してくれるようにとお願いした手紙を出した。


「ねえ聞いた? 新さん。朝廷が出したっていう布告。」


「うん、なんか寺の鐘を集めて大砲作れとか言ってるんでしょ? 」


「そうそう、帝もさ、そういう事は公儀に任せとけばいいのにね。」


「本当だよね。」


「あっ、ここなんかどう? 桶町。鍛冶橋の土佐藩邸からも近いしさ、うまくすれば江戸に出てきた土佐藩士、丸抱えだよ? 」


「いいんじゃない? 」


「もう、気のない返事して。うちはね、男谷と違って道場が流行らなきゃ食っていけないの。」


「そうだよね。精一郎さんは門弟集めとかも積極的じゃないし。」


「あの先生はね、そんなことしなくても勝手に門弟になりたいって人が訪ねてくるの。兄者のところはともかく、うちはいろんなとこに声かけて集めないと。」


 地図を睨みながら定さんはそう言った。そうだよね、剣術道場もビジネス。旗本御家人の数は決まってるから、そういうよそからくる藩士はねらい目だよね。


 俺はあくびを一つして、キセルに煙草を詰めると火をつけた。


 その三月の終わりごろ、昨年下田で船を失くしたロシアのプチャーチンがこっちで船を拵え帰っていった。ところがその船には全員は乗り切らず、残りはアメリカやドイツの商船に乗って帰ったらしい。


 そして四月に江戸に帰った海舟は、七月末、長崎に新たに開設される海軍伝習所の生徒監視役に抜擢された。そうなると格が必要という事になって小十人組入りが決まる。公儀に正社員として取り立てられたのだ。勝のお家、二代にわたる悲願が達成された。


 小十人組と言うのは早い話が将軍の親衛隊。かつては精一郎さんもそこに属していた。もっとも海舟は平隊員なので役高も百俵十人扶持。家禄の四十一石、約、四十俵に加えて、百五十俵の収入が出来たわけだ。お役御免とならない限りはこれがもらえる。ようやく、貧乏ともおさらばできる。


 精一郎さんのところに挨拶に来た海舟はそんな事を言った。


「うむ、身を立てる事が出来て何より。小吉もあの世で喜ぼう。よくやったな。」


「これもみんな精一郎さんのおかげです。オイラは本家の助けが無けりゃ、今頃は干からびてたとこだ。それに五月塾の時だって。」


「お前も男谷の男、えんずるは当然だ。麟太郎、これは祝いだ。」


 そう言って精一郎さんは帯のついた小判、切り餅と言われる二十五両を渡す。


「精一郎さん、こんなには! 」


「金はあっても邪魔になるものではない。お前も立場を得たのだ。それなりに身なりも整えねばな。」


「ありがたく! 」


 海舟は深々とお辞儀をして帰っていった。


「さて、あとは新九郎、お前の身を立つようにしてやらねばな。船だの異国だのとさかしき事は麟太郎にさせておけばよい。お前は男谷の男として、武士らしく生きればいいのだ。」


「うん、俺はあいつみたいにはなれないからね。」


「アレは男谷の男の生き方ではない。あ奴に何かしてやるのもこれが最後だ。」


 ふっ、と鼻で笑って精一郎さんは座敷を立った。自分の部屋でなく、座敷で応対、そこに海舟に対する含むものが感じられる。ま、俺もどっちかって言えばあいつは嫌いだし。


 就職を決めた海舟に対し、相変わらず無職の俺は道場の師範として過ごしていた。俺ももう、22歳。少しずつ焦りのようなものを感じていた。


 その年の十月二日、夜中にどーんと言う音がして大地震が発生する。俺はみんなを外に連れ出して、その地震が収まるのを待った。道場は半壊、俺の離れも潰れてしまう。だが精一郎さんをはじめ、そのせがれたちもみんな無事。

 夜が明けるとこっちの始末をまかせ、赤坂の海舟の家に行く。例のボロ家はいろいろと剥ぎ取ってしまったのがよかったのか無事だった。海舟の妻の民も、子供たちも無事。ここは大丈夫と当たりを付けた俺は健吉のところに向かう。


「あ、新さん。」


「みんなは? 」


「弟も妹もみんな無事でした。家の方も何とか。」


「そっか、よかった。片づけがあるなら手伝うよ? 」


「いいえ、ここは。うちは人手だけはありますからね。ははっ。」


「そっか、じゃ、千葉道場を見てくるね。」


「ええ、お願いします。」


 定さんのところも何とか無事。けが人も出なかったようだ。


「悪いね、新さん。大変な時にわざわざ。」


「いや、無事で何よりだよ。定さん。」


「もう、びっくりだよね。ほんと。」


「うんうん、とにかく無事でよかった。」


 そのあと実家に寄ろうかとも思ったが、嫌みの一つでも言われると嫌なので麻布に帰った。


「新九郎、どうであった? 」


「もう町はめちゃくちゃ。でも麟太郎のところも健吉のところも千葉道場も怪我はなかったみたい。」


「そうか、皆無事であればそれでいい。」


 精一郎さんは自分のところのみならず、俺を連れて隣近所の片付けも手伝った。家が潰れた人や火事で焼けだされた人は身分にかかわりなく受け入れて、飯や寝床を与えた。



「おーい、新さん、それはそっちじゃねえよ! こっち、こっち! 」


 それからというもの俺は毎日大工の手伝い。なにせ江戸中が被害にあったのだ。大工は大忙し。道場は付き合いのある親方に真っ先に直してもらったが、そのあとは近所の分。大工はいても、資材運びが間に合わないのだ。


 その年の12月、剣聖とうたわれた千葉周作が亡くなった。俺は精一郎さんの名代として葬儀に参加

し、香典を供えた。


 そんなこんなでようやく落ち着いたころ、年が明ける。安政は三年目、1856年となった。


 その一月、昨年亡くなった師である団野源之進から本所亀沢町の道場を譲られた精一郎さんは、麻布狸穴からそちらに引っ越すことにした。麻布の道場は結構な壊れ方で一応は直したものの、本格的に直すには大変な手間だと言う。もちろん亀沢町の道場も壊れていたがあちらの方が便利が良い。なので、そっちを本格的に建て直したのだ。そこには俺の為の離れもあり、なかなかに暮らしやすかった。


 精一郎さんは引っ越して早々、毎日のようにお城に上がる。道場の方は俺と健吉に任せきりだ。


 二月になると精一郎さんは俺と健吉を自室に招いた。


「此度、ようやくわしの提言が通り、公儀の道場を開く事となる。」


「ああ、前から言ってましたもんね。」


「うむ、築地の砲術操練所を拡張して、そこに軍学、砲術、そして剣術を教える講武所を開くのだ。わしはその頭取並、主に剣術を見ることになる。」


「おめでとうございます、先生。」


「そこでだ、お前たちにも剣術教授方として出仕してもらう。」


「出仕? 健吉はともかく、俺は部屋住みですよ? 」


「うむ、それも解決した。お前は松坂の家を出て、家を起こす。どこか適当な家があれば養子としてもよかったのだが、その家の家族、それに借金もついてくるようでは堪らぬからな。なのでお前は新たにお召し抱えとなり、百俵取りの旗本になるのだ。」


「え、マジで? 」


「そして剣術教授方として出仕すれば更に百俵と扶持もつく。どうだ? 悪い話ではなかろう? 」


「いや、悪いどころか新規でお召し抱えとか、夢みたいですよ。」


「うむ、これでも八方手を尽くしたのだ。お前の父には話を通してある。」


「すごいじゃないですか、新さん。」


「あ、うん、精一郎さん。ありがとうございます! 」


 俺はこの時、生まれて初めて本気で頭を下げた。


「うむ、これもお前の武名が知れ渡っていたからこそよ。わしのお弟子である方々もお前であれば、と言うてくれた。千葉での一件も皆知っていたしな。それに、五月塾の塾頭でもあった。わしは口添えをしたにすぎんさ。」


 俺は何も答えることが出来なくてひたすら頭を下げ続けた。精一郎さんが居なければこんなことはできるはずがないのだ。


 とにかくこうして俺は就職することができた。家禄、それに役高合わせて二百俵。松坂の家と収入的には変わらない。大出世も良い所だ。


「二人には祝いにこれを授けよう。」


 そう言って精一郎さんが取り出したのは二振りの刀。


「健吉、お前にはこれを。」


 健吉に授けられたのは同田貫正次。拵えはやたらに柄の長い無骨な物だった。


「して、新九郎、お前にはこれだ。」


 俺に渡されたのはやたらに重ねが厚い刀で、やはり柄が長い無骨な拵えだった。


「水心子ですかね? いや違うか。」


 道場の師範なんかをやってると刀の目利きぐらいはできるようになってくる。健吉の言うようにいわゆる新刀と呼ばれる軽やかな物ではなく、水心子正秀が起こした無骨な古刀を目指した新々刀であることは間違いない。


「銘を改めて見よ。」


 そう言われて拵えを外す。その中子には「夢酔」と銘打ってあった。


「へ? 」


「驚いたか。その刀は小吉の作だ。あいつは水心子の孫婿とつるんで刀を打っておってな。研ぎは本阿弥、なかなかの腕だった。それは中でも出来がいいというので、わしが買うてやったもの。お前が持つにふさわしかろう? 」


「はは、そうですね。」


「しかし、これはかなりのものですよ。新さん。」


「わしもいささか目が利くほうだ。良いと思わねば金はださん。」


 確かに、作りは丁寧だし、刀身も分厚く、血溝までもが棟に彫られていた。いかにも人を殺す為の道具、そんな感じだ。


「大事にします、精一郎さん。」


「うむ、お前が使えば小吉も嬉しかろう。」



 三月のはじめ、俺は旗本として将軍に挨拶に上がらねばならない。上役は精一郎さんとなるのでそれはいい。だが城に上がるには総髪のまま、と言う訳にもいかず、月代を剃る事となった。


「ねえ、ねえ、精一郎さん! 本当にこれでいいの? なんかおっかしくない? 」


 俺も健吉も道場に呼ばれた髪結いによって、真ん中だけ細く、月代を剃られていた。いわゆる逆モヒカンみたいになっている。


「ふははは、うむ、うむ、思ったよりも涼やかだ。ひと目見ただけで講武所の者だと判らねばな。この髪形を決めるのに相当話し合ったのだぞ? 何度も何度も集まってな。」


 ちょっと、そういう暇な事してたの? もうね、健吉なんかすっごいぶっさいくになってるから。


「い、いささか恥ずかしくはありますが、そうした存念とあれば。」


 逆モヒカンに、髪を後ろで束ねた健吉は想像以上におかしなことになっている。俺もすっごく恥ずかしい。


「まあ、いずれその髪と刀の拵えが講武所風として皆の憧れともなろう。」


 俺は男谷の沢瀉の家紋のついた肩衣姿に着替えさせられ、精一郎さんに連れられて登城する。刀を預け煩雑な手続きを踏んで、ようやく将軍にご拝謁だ。将軍の座る上座から一間部屋を挟んだ部屋でじっと這いつくばって頭を下げる。精一郎さんが側用人に俺の事を紹介し、それが済んで将軍が登場する。

 今の将軍は家定公。薩摩の篤姫を娶られたそうだ。その将軍は俺を見るなり「ぶはははは。」と笑い出した。だよねー、明らかにおかしいもの。主に髪形が。


「よい、よいぞ! 久々に楽しきものを見た。」


 そう言って将軍は席を立つ。これにてお目見えの儀式は終了。あれ? 笑われただけじゃね? 側用人の人もプススと笑い、俺たちは城を後にする。


「うむ、大樹もあれほどに晴れやかなお顔に。お前の事もしかと覚えてくださったであろう。やはり身なりという物は大切だな。」


 そう言いながら精一郎さんもプスッと笑いを漏らした。


「ねえ、精一郎さん? 当然、精一郎さんもこの髪にするんだよね? 」


「えっ? 」


「えっ? 」


「その、わしはな、恥ずかしい話、月代がいささか禿げてしまってな。したいのはやまやまだが物理的に無理があるのだ。いや、本当にお前たちの若さがうらやましいなぁ。」


 精一郎さんは俺と目を合わすことなくそう言った。


 正式に旗本となり、俺は講武所教授方、百俵二人扶持を頂くことになった。そのほかに新生松坂家の家禄百俵。うーむ、リッチである。頭の中で年に何回花魁を揚げることができるか計算する。だいたい百俵で30両。その倍で60両だ。食う分には扶持があるし、全部使ってもOKだ。ヘンな頭にさせられたぐらい、我慢するべきだろう。


 数日の間、部屋でゴロゴロしていると再び精一郎さんに呼び出される。


「どうしたんです? 」


「うむ、お前もこれで一人前。住むのはここで良いが、そろそろいい年でもある。所帯を持たねばな。」


「えっ? 」


「ちょうどいい相手が居ってな。わしの兄が外で産ませた娘よ。わしも元は妾の子。放っては置けぬのだ。」


「あの。」


「その娘をわしの養女としてお前と娶せる。祝言は明日だ。きちんと支度しておけ。」


 精一郎さんは全く俺の話を聞かずにそう言うと、俺を残して部屋を出た。何、俺、結婚すんの?


 ヒッジョーに腑に落ちない中、とりあえず誰かにこの理不尽さを伝えたくて、外に出て神田に向かう。だがそこで気が付いた。今の俺はものすごく目立つ格好をしているのだ。頭は例の講武所風。腰の刀はやたらに柄が長いのだ。みんな俺を見るとぎょっとしか顔をする。健吉はこんな目にさらされながら毎日通ってきてるのか。


「ぶはははは! 何それ、新さん、どうしちゃったのよ! 」


 案の定、定さんは大笑い。すれ違った重太郎は真っ赤な顔で笑いをこらえながら走ってどこかに消えた。そしてお茶を出してくれたさなはブッと噴き出すとそそくさと席を外した。うん、もう慣れたから大丈夫。傷ついたりしないんだから。


「で、どうしたの? いろいろおかしなことになってるけど? 」


「あのね、定さん。俺、旗本になったんだ。」


「は? 意味わかんない。」


「新規お召し抱えで百俵取り。松坂家を起こしたの。」


「まーじーでー? ひゃ、百俵ってあーた! 」


「それだけじゃないよ? 今度開かれる講武所の剣術教授方としてお役目も頂いたの。こっちがやっぱり百俵、それに二人扶持。」


「あ、ああっ、あ、あーた、それってすんごい事じゃない! 」


「それでね、その講武所ではこの髪形とこの刀拵えが決まりになるんだって。」


「へ、へえ。ま、まあとにかくめでたい事じゃないの。折角だからお酒にしようか。さな! さな! 」


 定さんは呼び出したさなに今の話を聞かせた。さなは目を見開いて「なんという事を! 」とつぶやいた。そのさなが用意してくれた酒膳で酒を飲む。


「しっかし急な話だねえ。」


「精一郎さんは軟弱な旗本を鍛えるための公儀の道場が必要だって、ずっと前から幕閣に働きかけてたんだよ。それがこの度ようやく形になったって訳。」


「流石だね、男谷の先生は。道場しながら天下国家の事までもか。」


「まあ、精一郎さんは千石取りの大身旗本だし、徒士頭としてさらに千石。そりゃあ違うさ。」


「だよねえ。そうそう、わしのところもね、ようやく引っ越しが出来そうなんだよ。前に言ってた桶町。あそこに来月には道場が建つからね。」


「おお、おめでとう。」


「去年の暮れにさ、兄者が死んじゃったでしょ? だからこっちもいろいろ大変でね。」


「惜しい人を失くしたよね。」


「けどね、後継ぎの栄次郎も中々やるから。そっちは安心。」


「けどまだ若いんでしょ? たいへんだよね、いきなり数千の門下を抱えるなんてさ。」


「たしか、新さんと同い年だったはずだよ? 」


「うへえ、俺がその立場だったら堪らないよ。」


 そんな話をしながら酒を飲み、つまみをつまんだ。


「でさあ、いきなり人の話も聞かずに祝言だよ? しかも明日だって。」


「でもさあ、新さんも一家の主になったわけだし、家族は必要だよ。まして男谷先生はあれだけ新さんを可愛がってる。兄の娘を養女にして嫁がせる気持ち、わかるなあ。」


「だけどさ、顔も見たことないんだよ? 」


「男谷先生は男前だし、新さんだって。その娘もきっと美人だよ。それよりさ、」


「なに? 」


「養女を妻にって事は男谷先生は新さんの父になるわけだよね? 」


「あっ! 」


「いいよなあ、新さんが自分のせがれ。わしもね、重太郎はしっかりしてるし、龍馬にだって文句はないけど、やっぱり新さんみたいに腕の燵つのがせがれに欲しい訳よ。」


「えっと、俺、精一郎さんを親父殿とか呼ばなきゃいけない訳? 」


「そうだね。それが男谷先生の狙い。よかったじゃない。今だって似たようなもんなんだし。」


「まあ、そうだけど、すっごく照れくさいっていうか。」


「そういうのも慣れですよ、慣れ。いいなあ、二百俵取りで、公儀の道場の剣術師範かぁ。うらやましいなぁ。きっと門弟とかもがっさり持っていかれちゃうんだろうなぁ。」


「あはは、あくまで旗本だけだからね。他所の藩の人は対象外だから。」


「うん、そっか、そうだよね。これからは遊学にきた各藩の藩士がねらい目だよね! 」


「そうそう、だから定さんのところは大丈夫。」


 その翌日、俺はついに祝言を挙げることになる。23歳の春の事だった。



役高……役職手当みたいなもの。家禄が基本給。お役目に就くとこの役高がもらえるのだ。しかしこの役高は経費込。役目にかかるお金は全てこれで賄うのが決まり。

 しかしお役目は旗本の数に対して半分ほど。就職するのは狭き門なのです。就職できなかった人たちは小普請組という所にひとまとめに。小普請組は一応工兵のような役目を持っているが太平の時代で工兵にやる事なんかないですよねー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ