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彼女視点

小説が全く書けなくなっていたため、リハビリを兼ねたほんとのお遊びでかいたものです。お目汚し失礼します。全3話の予定です。

放課後、ポッキーを食べながら友達と喋っていると、突然女の子が現れて質問された。




「彼の……蒼大さんのどこが好きなんですか?」


「え?…………顔?」


「え…?他には?」


「………特に?顔は好みだけど、それ以外に好きなとこはないな。ああ、お金持ちで、色々買ってくれるところは好きかな。」


「そんなっっっ!蒼大さんが可愛そうですっ!」


「…どこが?」


「そんなこともわからないんですか!?」





…何だろう。この女の子。

いきなり押し掛けてきたかと思えば唐突に。

蒼大のファン?




「えー…ゆりあちゃん。蒼大って可愛そう?」


「うん。」


「えー…そんなきっぱり?」


「まあ、世間一般でいえば、彼女に顔だけ好きっていわれるのは可愛そうな部類に入るんじゃない?」


「でもさあ、絶対ほかにもそんな子いるって!イケメン好きの子っているじゃん!」


「まあ、いると思うし、それに…「ちょっと!!!無視しないでよ!」




あ~…なんかこの子めんどくさそ~…。




「ごめんごめん。で、蒼大が可愛そうだから何?」


「蒼大さんと別れてくださいっっ!!」


「ん~…そうだね。いいよ。」


「やっぱりひどい女ねっ!そんなあっさり別れるなんて蒼大さんのことを真剣に好きじゃなかった証拠だわ!!!」


「はいはい、そうですね~。今連絡するから。」




なんだかめんどくさそーだし、さっさと連絡しよー。






プルッ

「しのぶちゃんっ?」


「あー…蒼大?」


「うんっ!どうしたの?しのぶちゃんから電話してくれるなんて嬉しいなっ!」


「あー…話があって。」


「話?」


「うん。わかれましょー、さよーなら。今まで楽しかったよ。ありがとう。じゃあね。」




別れるときの常套句を口にし、通話を終了させる。

切った途端、蒼大からの着信が入る。

ん~…出ようかな。でもめんどくさそだな。

そう思って、切るが、またすぐかかってくる。

切っても切っても切っても…



「あー!めんどい!!!」



仕方がないので、着信拒否にすると、やっと携帯が落ち着いた。




「あー…やっとおさまった。で、別れたけど、まだなにか用?」


「もうないわ!もう私と蒼大さんの邪魔をしないでよね!」


「邪魔?したっけ?……まあ、どうでもいっか。用がすんだのならもーいーよね?ゆりあちゃん、ひさしぶりに一緒に帰ろー。」


「うん。買い物でもしてく?」


「いーねー。」






ガラガラガラガラッッッ





「…………ハァッハァッハァッ………し、しのぶちゃん………。」


「あれ?蒼大?」


「蒼大さんっ!あのねっ!」




知らない女の子が蒼大に話しかけるが、全く気にせずこちらに向かってくる。

うん、ちょっと荒い息と引きずっている足が怖いかな?





「しのぶちゃん………別れるってどういうこと?僕のこともう好きじゃないの?僕のこと嫌いになった?他に好きな男ができた?誰?今殺してくるから!ねえ!誰?」


「別に、嫌いになったわけじゃないし、好きな男ができたわけでもないよ。」


「じゃあどうして!?どうして別れるなんていうのっっ!?」


「だって、蒼大と付き合ってたら面倒臭そうなんだもの。好きって言ってくれたから付き合ってたけど、面倒なことになるなら別れるって言ってあったよね?」


「蒼大さんっ!この人、すぐに蒼大さんと別れるっていうんですよ?絶対に私のほうが蒼大さんのことっ!」


「……君?君のせい?」


「そ……蒼大さん……?」





あー…なんか目付きがやばいな。めんどくさそ~…。





「蒼大、別れないなら、面倒なの私のほうにこないようにしてくれる?」


「もちろんだよっ!ちゃんと片付けるから、もう別れるなんて言わないよね?」


「まあ、面倒じゃなければね。蒼大の顔は好きだし。」


「ほんとっ?じゃあすぐに片付けてくるねっ!」








……そのあと?

知らない女の子がどうなったかなんて知らない。

調べるのなんてめんどいし。


蒼大ともまた付き合い始めた。

もうめんどい女の子は付きまとってないし。

それにやっぱり顔は好みだ。


……当人同士がよければ、好きなところ『顔』でもいいじゃんねぇ?

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