27話 ネタ帳
ナオ
「ねえミオ」
ミオ
「なに?」
ナオ
「前回ネタ帳が気になるんだけど?」
ミオ
「これ?」
ナオ
「そう、それ」
ミオ
「作者の?」
ナオ
「前の話で枕元に置いてったって言ってたやつ」
ミオ
「うん」
ナオ
「まだ持ってたの!?」
ミオ
「置いてったから」
ナオ
「返せよ!」
ミオ
「見る?」
ナオ
「……」
ミオ
「見る?」
ナオ
「二回聞くな。見るけど!」
ミオ
「素直」
ナオ
「気になるもんは気になるの!」
ミオ
「じゃあどうぞ」
ナオ
「いいの?」
ミオ
「たぶん」
ナオ
「本人の許可取ってないの!?」
ミオ
「親子だから」
ナオ
「血ぃ繋がってないって前回言ってたよね!?」
ミオ
「脳みその一部」
ナオ
「キャッシュだからって管理者権限持ってるわけじゃないぞ!」
ミオ
「じゃあ開くね」
ナオ
「結局開くんだ」
ぺら。
ミオ
「……」
ナオ
「……」
ミオ
「字、汚いね」
ナオ
「最初の感想それ!?」
ミオ
「読める?」
ナオ
「えーっと……」
ミオ
「うん。ギリ。ここ、読んでみて」
ナオ
「『アンパンマン……の擦り忘れ』? なにこれ?」
ミオ
「擦り忘れてたみたい」
ナオ
「アンパンマンを!?」
ミオ
「前に結構擦ったから」
ナオ
「アンパンマンを擦るって言い方やめろ!! パンが飛び散る」
ミオ
「まだ残ってた」
ナオ
「何が!?」
ミオ
「ネタ」
ナオ
「アンパンマン、まだ採掘できるんだ!?」
ミオ
「その下」
ナオ
「ん?」
ミオ
「そこ。読んでみて」
ナオ
「『あいつ粒あんらしい。俺、粒あん苦手なんよなー』」
ミオ
「うん」
ナオ
「知らんがな!!」
ミオ
「作者おとーさん、こしあん派」
ナオ
「だからなんだよ!」
ミオ
「重大問題」
ナオ
「どこが!?」
ミオ
「顔食べられない」
ナオ
「食べる前提なの!?」
ミオ
「アンパンマンが『僕の顔をお食べ』って来ても」
ナオ
「うん」
ミオ
「『あ、粒あんなんで大丈夫です』」
ナオ
「断るな!!」
ミオ
「『お気持ちだけいただきます』」
ナオ
「瀕死の時に好き嫌いすんな!」
ミオ
「でも粒あん」
ナオ
「命と粒あん天秤にかけるな!」
ミオ
「焼きたて」
ナオ
「ちょっと美味しそうにするな!」
ミオ
「表面カリッ」
ナオ
「やめろ!」
ミオ
「中はほかほか」
ナオ
「グルメ漫画にするな!」
ミオ
「粒あんはいらないのであんこのとこだけお返しします」
ナオ
「あんこだけ戻すな!! アンパンマンがすごい表情になっちゃう!!」
ミオ
「具が作者おとーさん的にはマイナス」
ナオ
「アンパンマン側は知らねえよ! 具とか言うな! 返されたそれを手に持たされるアンパンマンの気持ちを考えてやれ!!」
ミオ
「こしあんマンだったら」
ナオ
「新キャラ作っちゃったよ!!」
ミオ
「作者おとーさん歓喜」
ナオ
「知らんがな!!」
ミオ
「じゃあ次」
ナオ
「まだ読むの?」
ミオ
「いっぱいあるよ? 閉じる?」
ナオ
「……見る」
ミオ
「素直」
ナオ
「うるさい!」
ぺら。
ナオ
「えーっと……『ナオの見た目をファーストガンダムにす……』やめろボツだ!!」
ミオ
「ターンエーの方が似合うもんね」
ナオ
「そういうことじゃない!」
ミオ
「あ、没にされてる」
ナオ
「良かった!」
ミオ
「次は?」
ナオ
「『一本だけ太い毛』」
ミオ
「あ」
ナオ
「その下に」
ミオ
「うん」
ナオ
「『名前、よしこ』」
ミオ
「採用済み」
ナオ
「よしこ、ここで生まれたの!?」
ミオ
「作者おとーさんの脳内」
ナオ
「私の手首じゃなかったんだ!」
ミオ
「手首にも生まれた」
ナオ
「二拠点生活みたいに言うな!」
ミオ
「横に丸ついてる」
ナオ
「採用マーク?」
ミオ
「たぶん」
ナオ
「……その下は?」
ミオ
「『よしこ二世』」
ナオ
「いらない!!」
ミオ
「『抜いた翌朝、隣に一本』」
ナオ
「ホラーにするな!」
ミオ
「これはバツ」
ナオ
「よかった!」
ミオ
「『集団よしこ』」
ナオ
「もっと嫌なの出てきた!!」
ミオ
「これもバツ」
ナオ
「作者にも理性あった!」
ミオ
「たまに」
ナオ
「たまに!?」
ぺら。
ナオ
「……『どうぶつの鳴き声』」
ミオ
「それも採用済み」
ナオ
「『うさぎ、ぴょんとは鳴かない』」
ミオ
「うん」
ナオ
「『蝶々、近くだとガサガサ。キモい』」
ミオ
「率直」
ナオ
「感想そのままメモるな!」
ミオ
「その下」
ナオ
「『セクシーなお姉さんは[うっふーん♡]も[あっはーん]も言わないよね?』」
ミオ
「これも使った」
ナオ
「なんか鉤括弧が渋滞してる! この一行からあの話できたの!?」
ミオ
「作者おとーさんのネタ帳、大体こんな感じ」
ナオ
「雑すぎるだろ!」
ミオ
「さらに下」
ナオ
「まだあるの?」
ミオ
「『ナオは、なんでだよ!!』」
ナオ
「鳴き声として登録すんな!!」
ミオ
「採用済み」
ナオ
「知ってるよ!!」
ミオ
「よく鳴いた」
ナオ
「今も鳴かせてんじゃねえか!!」
ミオ
「実証完了」
ナオ
「こっち見るな!」
ぺら。
ナオ
「……あ」
ミオ
「なに?」
ナオ
「猫の絵」
ミオ
「かわいいね」
ナオ
「その横に『語尾と、な、を、にゃ、にする』」
ミオ
「呪物」
ナオ
「これもここからか!!」
ミオ
「採用済み」
ナオ
「…………」
ミオ
「ニャオちゃん」
ナオ
「その名前で呼ぶな!!」
ミオ
「まだ覚えてた」
ナオ
「忘れられるか!」
ミオ
「横に」
ナオ
「ん?」
ミオ
「『第二弾。語尾がワンになる犬チャーム』」
ナオ
「やるな!!」
ミオ
「バツついてる」
ナオ
「よかった……」
ミオ
「『語尾がござるになる猿』」
ナオ
「動物関係なくなってる!」
ミオ
「バツ」
ナオ
「作者、ちゃんと没にしてるんだな」
ミオ
「『瑠香さんなら作りそう』」
ナオ
「復活しかけてる!!」
ぺら。
ナオ
「……なにこれ」
ミオ
「どれ?」
ナオ
「『一発屋モブ子、また出す』」
ミオ
「あ」
ナオ
「あ、じゃないよ!」
ミオ
「本人には?」
ナオ
「言うな!!」
ミオ
「まだ知らない」
ナオ
「本人って存在するんだ……」
ミオ
「文字として」
ナオ
「ややこしい!」
ミオ
「その下に」
ナオ
「『二発屋モブ美』」
ミオ
「バツ」
ナオ
「そこは却下なんだ!」
ミオ
「『三度目の正直モブ代』」
ナオ
「どんどん名前が雑になる!」
ミオ
「大きいバツ」
ナオ
「よかった!」
ミオ
「『やっぱりモブ子でいい』」
ナオ
「結論そこ!?」
ぺら。
ミオ
「あ」
ナオ
「今度はなに?」
ミオ
「『アシモフさんの無駄遣い』」
ナオ
「それ23話でやったやつじゃん」
ミオ
「横に」
ナオ
「なに?」
ミオ
「『もう一回擦れるか?』」
ナオ
「偉人を再利用すんな!!」
ミオ
「その下」
ナオ
「まだあるの?」
ミオ
「『まだいける』」
ナオ
「誰の判断だよ!!」
ミオ
「作者」
ナオ
「本人だった!!」
ぺら。
ナオ
「……これ、字がさらに汚い」
ミオ
「車の中で書いたのかな」
ナオ
「読むね。『ミオ、ナオを褒める』」
ミオ
「うん」
ナオ
「『ナオ、警戒する』」
ミオ
「うん」
ナオ
「『ミオ、もっと褒める』」
ミオ
「うん」
ナオ
「『ナオ、泣く』」
ミオ
「うん」
ナオ
「何があったの!?」
ミオ
「没」
ナオ
「なんで泣いたかだけ教えろ!」
ミオ
「書いてない」
ナオ
「一番気になるところを書け!!」
ミオ
「たぶん感動」
ナオ
「お前に褒められ続けて恐怖で泣いた可能性もあるぞ!」
ミオ
「失礼」
ナオ
「日頃の行い!!」
ぺら。
ミオ
「次」
ナオ
「まだあるの?」
ミオ
「『ナオに妹を作る』」
ナオ
「は!?」
ミオ
「名前未定」
ナオ
「勝手に家族増やすな!」
ミオ
「『姉より背が高い』」
ナオ
「やめろ!」
ミオ
「『胸も大きい』」
ナオ
「やめろ!!」
ミオ
「大きい丸」
ナオ
「採用するなァァァ!!」
ミオ
「……あ」
ナオ
「なに?」
ミオ
「その横に『やりすぎ』って」
ナオ
「作者ァ!!」
ミオ
「バツになってる」
ナオ
「危なかった……」
ミオ
「ちょっと残念」
ナオ
「何が!?」
ぺら。
ナオ
「……これ、今日の日付じゃない?」
ミオ
「ほんとだ」
ナオ
「何書いてある?」
ミオ
「読む?」
ナオ
「うん」
ミオ
「『ネタ帳回』」
ナオ
「……」
ミオ
「『前回、枕元にネタ帳を置いていったので回収』」
ナオ
「……」
ミオ
「『ナオが、そのネタ帳が気になるんだけど? で開始』」
ナオ
「…………」
ミオ
「『アンパンマン擦り忘れを入れる』」
ナオ
「待って」
ミオ
「『過去ネタも混ぜる』」
ナオ
「待て待て待て!」
ミオ
「『最後』」
ナオ
「読むな!」
ミオ
「『ナオが、自分たちが今まさにネタ帳通りに喋ってることに気づく』」
ナオ
「読むなって言っただろ!!」
ミオ
「気づいた?」
ナオ
「気づかされたんだよ!!」
ミオ
「その次」
ナオ
「まだあるの!?」
ミオ
「『ナオ、ネタ帳を閉じる』」
ナオ
「閉じない!」
ミオ
「閉じる」
ナオ
「絶対閉じない!」
ミオ
「三」
ナオ
「カウントするな!」
ミオ
「二」
ナオ
「やめろ!」
ミオ
「一」
ナオ
「閉じないって――」
ぱたん。
ナオ
「…………」
ミオ
「閉じた」
ナオ
「お前が閉じたんだろ!!」
ミオ
「……」
ナオ
「なに?」
ミオ
「ここまで書いてある」
ナオ
「怖っ!!」
ミオ
「次」
ナオ
「読むな!!」
ミオ
「『ナオ、怖っ!!』」
ナオ
「やめろ!」
ミオ
「『ナオ、読むな!!』」
ナオ
「やめろって!」
ミオ
「『ナオ――』」
ナオ
「もう返せ!!」
ミオ
「作者に?」
ナオ
「今すぐ!!」
ミオ
「じゃあ返してくる」
ナオ
「そうして!」
ミオ
「最後に一個だけ」
ナオ
「なに!?」
ミオ
「裏表紙」
ナオ
「……?」
ミオ
「『ネタがなくなったら、このネタ帳を読む』」
ナオ
「永久機関じゃねえかァァァァ!!」
あとがき
こちらもよろしくお願いします。
騎馬戦記⭐︎ガールズナイツ(略してガルナイ)本編
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騎馬戦記⭐︎ガールズナイツ
——【外伝】陰陽師、山ノ井瑠衣——
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(ミオナオが気に入ってくれた人はこっちの方が合うかも笑)




