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page 1. 歪とセカイ

※この話は創作の為現実とは無関係です※


―東京 湾岸区。

人工島の一角に、大きな施設があった。

表向きは【国際環境科学交流センター】という施設。各国の主要が集まる様な場所。

だが、そこの地下には歪を研究、討伐するための国際特務機構【NBS】の本拠地。

そして、人類の叡智の結晶が存在していた。


その地下では、世界地図が映し出された巨大なモニターを二十四時間監視をしていた。

総勢100名ほどの監視員が全世界の状況を監視している。そして、司令部もこの場所だ。

衛星が歪の発生予兆を検知した場合、自動でこの本部に情報が送られる。

直後、地下区画に存在する頭脳【ネクサス】によって判別、必要編成や歪出現想定数の算出を行う。

その結果をもとに出撃命令を出す。


初めての歪出現事件から10年たった現在は、習性はある程度解明されつつも、完全ではなかった。

歪の監視環境が整っただけ。

早期発見の方法、防止策は今も分からない。未だに何処から来て、目的は何なのか正体すらつかめていない状態だった。

未知数な敵と、手探りで戦っている状況。

人類は、一進一退の繰り返しをしていた。




「長官。現在カザルタ支部(欧州東部)管轄にて小規模(アビス)の出現を確認し出撃を開始しました」

「状況は?」

監視員の背後、司令部の上部に座る長官と呼ばれた老男、三ノ宮 和也(サンノミヤ カズヤ)は報告する監視員に答える。

監視員は当該区域の衛星地図を転送した。

「順調です。2課の5部隊が討伐、近隣市民の避難誘導を始めています。1課も1部隊現場に急行中です」

「引き続き監視を行え」

「了解」


何時もの日常だ。

1日に5件ほど、何処かの場所で歪の出現が確認されている。

だが、今日はやけに多かった。

(まだ昼というのに、もう既に8件……それもここ(日本)以外で……。何かなければいいのだが)

長官は眼鏡を外し眉間をつまむ。何処か落ち着かない。

ソワソワして、何かが起こるという予感がしてならなかった。長年の勘というものだろうか。

その勘は、残念ながら良くない形で当たってしまう。


直後、突然司令部に赤色灯が点灯し、警報が響く。

その音を聞くや否や監視員はスイッチが入ったように情報収集に動き始めた。

世界が誇るメンバーが集まった司令部だ。当然とはいえ、切り替えに素早い。


「何処だ!」

長官は全員の非常時への切り替えを促す様な声を張り上げた。

「大型の歪が出現!場所は……日本、きょ…京都です!!!!」

監視員は息が詰まる感覚に襲われる。何とか震えた声で報告をする。



「何ッ!!?」

「京都だと?!間違いないのか!!」

思わず立ち上がる長官。

聞き間違えたと思いたかった。

だが、無情にも、画面に映し出されている場所は京都だった。

しかも人が多く集まる場所、駅。

一番最悪な場所だった。


「間違いありません…!京都駅…の地下で出現です!」

監視員の一人は声を震えながらも答えた。

(馬鹿な…今までこんなことはなかったはずだ…!)

全員が戦慄するのも無理はない。


今まで歪が現れた場所は、人口が密集している箇所ではなく、小規模な町や山だけ。

海外でも同じような傾向だった。

それ故に、歪は”人口密度が高くない場所にのみ出現する”という認識があったからだ。

今回は、異例の出現。


だが、その焦りはすぐさま消え去る。

慣れたように長官は指示を出し始めた。

「すぐさま規制を張れ!部隊を編成し出撃させろ!ネクサスからは?!」

「算出結果、規模はこれまでと比べると平均の2倍です!そして地下部に大型の歪反応!数1!関西方面に巡回を行っている部隊が直行可能ですが、不足しています!」

監視員の一人は両手で巧みに端末を操作し、ネクサスがはじき出した結果と現地の状況の照らし合わせを行う。

「巡回に出ている部隊は何処だ!」

三ノ宮 駿(サンノミヤ シュン)隊長率いる三ノ宮隊と101隊、28隊です!すでにオペレーターより現地に急行するように命令を出しています!」

「アイツだけでは心もとないな……」

(同じ三ノ宮の血筋はいえ、実力含めいい話を他の隊員から聞かない…そもそも、これでは戦力が圧倒的に足りん……!)



監視員の全員が、長官を見据える。

その視線に長官は息を吐き、思考を整えた。

心に決めたように、静かに呟いた。

「……あの”男”に頼るしかないか…」




「彼は今どこにいる?」

長官の言葉の意味をすぐに理解した女性監視員はすぐさま位置情報を確認する。

「訓練区画にいます。招集しますか?」

「当たり前だ!オペレーターに連絡しろ!…大至急だ!」








page 2.へ………



――――


◇補足◇

1課と2課:NBSに所属する隊員の区分。1課は歪に対して有効と言われている【A因子】を持つ、または有力視されている選ばれたエリート。隊員数は少なく、貴重な存在。また、専用武装まで制作され、部隊名が隊長の名前で呼称される。

2課は一般隊員に該当。1課と比べると多くの隊員が在籍しており、主力として存在している。戦力は劣ってしまうが【A因子】の力を付与した量産型武装を保持している。部隊名は管理の兼ね合いで名前ではなく数字で表記されている。

全体の隊員数は20%が1課70%が2課。残りの10%は各部隊に指示を出すオペレーターが在籍。

編成は基本、1部隊5-15人でオペレーターは部隊人数に対して最大3人。

1課は少数精鋭の為最大でも10人編成でオペレーターは最大2人。


ネクサス:人類が造りだした最初で最後の頭脳。高コストのあまり、再度作成は不可能となっているが、能力は全世界同時で歪が出現しても問題なく回答をはじき出すほど。各国の共同開発により現在は本部に設置されているが、特定の上層部しか詳細を知らない。日々歪との戦いが激しくなっているため、ネクサスが失われると人類の敗北が決定してしまう。


三ノ宮(サンノミヤ)家:日本に古くから存在する三大呪術家((アカツキ)家・九条(クジョウ)家・三ノ宮家)で唯一現存する家系。

国際特務機構【NBS】を設立の多大の貢献を行った故に、上層部に三ノ宮家の血筋の人間が複数在籍している。

さらに、三ノ宮家が運営しているNBSの幹部や将来の1課の隊員を育成する呪術学園が全国各地に存在する。

三ノ宮家の分家からは崇められる存在だが、一般家からは権力にふんぞり返った呪術家と良い評判ではない。


二千文字書くのに時間かかりすぎですね。

まだまだこれからです。まだ序の”じ”すら入れてないです……



ようやく次で現時点での登場人物の回収が終わりますから!!!



あとタイトルいつかきっと変えると思います…。

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