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魔王な少女  作者:
6/14

風説

ここらへんでキャラの名前でも

櫻井鳴さくらいなる

至道奈央しどうなお

左闇光さやみこう

林道秋りんどうあき

真生まお

です

『…絶対帰ってくるから』


「っ!」

まただ、あの夢。よく覚えてはいないが間違いない。

時計の長針と短針は6時50分をさしている。

起きるにはすこし早い。


昨日のように寝坊するよりはましだが。

「絶対帰ってくるから……か」

何か意味があるのか、俺の深層意識は何を考えているんだ。


いくら頭を回転させても答えは毛ほどもうかばない。

考えながら着替えていると、いつの間にか寝間着は制服になっていた。

さて、朝飯は、母さんと父さんはまだ寝てるだろうし、美羽…は起きてるかもしれんが罵倒されて終わるだろう。

仕方ない、パンでも探そう。

ネクタイが乱れていることに気付き、直しながら階段を下りる。

「あんた最近無駄に起きるの早いわね」

階段を下りてすぐ横の開け放されたスライド式のドアの先に広がる台所では、美羽が中学の制服に着替え、焼き魚、味噌汁、白ご飯、煮物、という古典的な日本伝統の朝食をとっていた。

美羽は昔から和食が好きで、今では和食ならたいていは作れる程だ。

まあ洋食は目も当てられない出来だが。

俺はちらりとガラス窓の戸棚を見やる。そこにはパンはなかった。確かあそこ以外パンを置くような場所はない。

つまり、パンはないということだ。

こうなったら美羽に魚を半分程くれるよう頼むしかないか。俺はあまり和食は好きではない。更に美羽のことだ、どんなひどい罵声が飛ぶかはわからない。

しかし背にはらはかえられない。

「なあ、美羽…」

「死んでもやらん!」

一閃

カッコ良く決めんなよ。

時計はもはや7時四十分を示していた。 いつも五十分には家をでる俺からしたら、そろそろやばい。

朝食は諦め、顔を洗い、歯を磨き、家をでる。



外は4月とは思えない冷気に包まれていた。

制服のポケットに手を突っ込み、肩をすぼめながら歩く。

学校まで約100メートルという所で声をかけられる。

「いよっす!今日は寒いな」

明るく左闇とは対象的なこいつは林道秋。

左闇と親友で左闇の紹介でこいつとは友達になった。

性格上正反対の二人が何故親友にまでなったかというと秋もこわいものが好きで、趣味が近しかったかららしい。


「そいや、お前聞いたか、最近巷で噂の魔王の話」

「魔王?」

いつもなら妄想乙、と一蹴してやるとこだがその噂は登校中他の生徒がしていたのを少し小耳に挟んで軽く気になっていた。

「そう、魔王。近頃街の不良が根こそぎ潰されてんだ。」

いいことなんじゃないか?

しかし秋は苦い顔をして首を振る。

「不良だけならな、だがその魔王の殲滅対象は夜間、11時以降であるいてる学生なんだ」

なんという、風紀委員。

「だが、ここらへんの学校の風紀委員は見回りなんてするほど積極的じゃない、」

となると、個人またはなんらかの集団か。

「ああ、だが個人なんじゃないかというのがもっぱらだ」

個人?不良共を占めるのに?

俺と秋は下駄箱で下足に履き替える。

「しかも、なんとその魔王は女の子らしい」

女の子?まさか、まあもし女の子でもレスラーみたいな巨体だろうな。

「はは、だろうな」

秋も笑う。

そうこうしているうちに、もう教室の前だ。

俺は一組で秋は二組のためここでお別れだ。

「またあとでな」

俺も頷き、教室の扉

を開く。

登校してきた生徒で埋まっている教室の中でやっと慣れた自分の座席へと向かう。

今日も何も変わらない、少し不思議な噂を聞いたが、それはきっと大した問題じゃない。

となれば、いつも通り日常が始まるのだろう。


改行あんまりせず、しかも行間狭くてすいません

これから練習してくんで

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