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魔王な少女  作者:
11/14

美弥

はいっ!

11話です

気付けばもう二ヶ月……

もうむしろすがすがしいっす

「あら」

ばあちゃんは居間に足を踏み入れようとして、やめた。

「なんて汚さ…よく住んでいられるわね」

いつもはこうじゃないんだけど…いや奈央さんは毎日のように来てるから、いつもこうか。

「掃除もしないなんて、本当に女として最低ね」

その言葉は、母さんに向けたものか、それとも居間で寝転がって、硬直している美羽に対するものか。

多分両方だろう、ばあちゃんは俺の方を向くと

「キチンと清掃してある清潔な部屋はあるかしら?」

キチンとと清掃と清潔を強調して聞いてくる。

「母さんと父さんの部屋はあんまり使ってないから綺麗だと思いますけど」

「なら、彰の部屋を借りるわ」

即答で、早足で父さんの部屋がある、二階へと上がっていく。美羽など初めからいないかのように一瞥もせず。

俺がしばし呆然と、階段の向こうを眺めていると、居間からカランという空き缶同士が触れることでおきる音がした。

居間をのぞくと、そこでは美羽が丁寧に、床に散らばっている空き缶、スナック菓子の空き袋、ちり紙、何一つ残さないように拾っているのが見えた。

「…………」

初めてみた。美羽が掃除、なんて面倒くさい作業を自分から進んでしているところなんて、しかも完璧なまでに徹底して。

美羽は俺に向いて

「もう夜も遅いからお兄ちゃんは寝てもいいよ」

美弥ちゃんスマイル。

今ここには俺と美羽二人きりなのに、二階にはばあちゃんがいるが、別に大声でもない限り、聞こえることはない。

「…どうしたんだ、美羽」

「美羽?誰それ?私は美弥だよ」

「!?」

愕然とした。

俺はいままで何度もこの状態の美羽のことを美弥ちゃんと呼んでいたが、美羽自身が自分で美弥、と言ったことはなかった。

ばあちゃんがいるからか?

俺は実際のところ二人の仲を詳しくは知らない。

基本的にばあちゃんは俺が学校にいっている間に家に寄って俺が帰るころには美羽は部屋で、ばあちゃんも居間か父さんの部屋にいるので二人が直接顔を合わせたのを見るのは久しぶりだ。

ただ、母さんはよく言う、

「あんまりおばあちゃんとみーちゃん仲良くないから、出来る限りふれないであげてね」

と。

だから、ずっと二人は仲が悪いと思っていた。

だが、この場面をみて俺はなにか勘違いしている気がした。

仲が悪いというよりも、なんというか……

そんな俺の思考を断ち切るように美羽が言う。

「掃除おわったよ、お兄ちゃん、だから美弥寝るね!」

元気に言って自室へと歩いていく。

居間を覗くとそこは、綺麗、としか形容できない程に完璧だった。

テレビの上に置かれた時計をみればもう十二時を過ぎていた。

自然と欠伸がでてくる。

俺も寝るか。

美羽も部屋にいっちまったし、やることもない。

少し聞きたいことはあるが、急を要するほどでもないだろう。

明日の朝にでも聞くか。

そう考え、俺も自室へと向かう。














暗いorz

暗すぎてもういやだ

久々の投稿が暗いとかねーよー

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