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マウンドヒーロー  作者: 金田裕二
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【第2話】体力テスト

身長170cm未満は入部が出来ない稜北高校野球部。その関門をぶち壊すことに成功した、一橋遥斗(いちはしはると)四川章吉(しせんしょうきち)は今日から本格的に野球部に入部する。

部内では、特別入部を認められた2人の話で持ち切りだった。「アイツらだぜ、三井さんの推薦で入部が認められた1年って。」、「マジかよ。神奈川ナンバー1スラッガーなんだろ、三井って人」1年生達はザワついていた。

「お前の投げた球、凄かったなぁ!!バッターの手元でギュンとポップしたで!!わいもあの球打ってみたいわぁ!!今から1勝負どや!?」章吉は遥斗の投げたストレートに興味深々。「君には一生打てないから、やっても無駄だ。」遥斗はそう言って断ったが、実のところは章吉には打たれるかもしれないと少し思ったりも…

「おい、1年。私語は慎め。」浮かれていた1年の空気に一気に緊張感が走る。「俺は3年キャプテンの高田だ。君たちが知ってるように、うちの野球部は昨年の夏、甲子園ベスト4まで行った。今年の目標は勿論優勝だ。この中でも1軍にくいこんでくる選手がいたら、その時は上下関係なんかは、とっぱらって正々堂々レギュラー争いをしよう。ちなみにうちの直哉は入部して2ヶ月で1軍まで上り詰めたぞ。」稜北高校は神奈川屈指の野球名門校。当然選手層も厚く、毎年60人の部員が入ってその年の終わりには30人になっている。厳しい練習と、この高校の1軍~3軍まである激しい選手同士の争いから逃げてしまう部員が後を絶たない。

「早速だが、午前中の体力テストが終わり次第、午後から1年には2、3年と試合をしてもらう。結果をみて2軍、または3軍に振り分ける。もし3軍にもレベルが満たしていない選手は申し訳ないが、強制退部とさせてもらう。」1年達は急な試合にも驚いたが、これからの3年間を脅かす、強制退部という言葉が頭から離れない。そんな切り詰めた空気の中、「あのー!!1軍には最初から入れないんすか!?2軍行ってすぐ1軍行くの面倒なんですけど〜!!」と章吉が突拍子も無いことを聞く。1年の大半は呆気に取られている。「安心しろ。毎年そう言ってくる自信過剰なやつがいる。もし2、3年に勝つことができたら、その立役者の選手は1軍に上げてやる。」高田がそう答えた。「面白いやないかい…!!」章吉は一気にやる気ボルテージが上がった。

「体力テストの結果を見て、国枝(くにえ)先生が1年のオーダーを決める。1年は各自でアップをして来い。」高田の一言をよーいドンの合図として、1年達は体力テストに向かう。


『体力テスト結果ランキング』[MAX5.0]

体力 筋力 肩力 守備力 走力 投手力

1位 七星 輝 4.5 4.5 5.0 4.0 4.0 無

2位 四川章吉 4.3 3.5 4.2 5.0 5.0 無

3位峰岸亮太 5.0 4.0 4.8 4.5 3.6 4.5

9位一橋遥斗 4.8 3.6 4.9 3.5 3.9 2.5

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