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天使が舞い降りて
一人でいる部屋は
窓の外より冷たく感じ
自分を抱く腕は
細く頼りない
マッチ売りの少女のように
炎を灯せば
幸せを感じるだろうか
心も体も空っぽの僕
どんな夢が幸せなのか
わからない僕
僕の願いが叶えらたら
あの綺麗な星空に
仲間入りできるのだろうか
でも、それが幸せ?
幸せを知らない僕
神に祈れば
叶えてくれるだろうか
僕を抱きしめる腕を
暖かいキスを
僕を必要だと言ってくれる声を
粉雪は煌びやかなツリーの明かりと
共演するように
キラキラと星降るように
舞い踊り、
天使が舞い降りる時を待つ
僕にも……と、儚く祈る