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光と影  作者: YUKI
39/39

振り返って

ジリジリと暑い陽射しに

頑張れと追い立てられ

前を向いていた視線は

いつの間にか

溶けそうなアスファルトを

踏み締め足先ばかり眺めてる


木陰に身を寄せた体は

空を見上げ溜息を零す

ソフトクリームのような夏の雲

「早くウロコ雲にならへんやろか」

消え入る様な弱音に

苦笑いを浮かべ

熱気を含んだ風に煽られ

否応なく一歩を光の中に踏み出す。


頑張れ!頑張れ!と声援のような

暑い陽射しに負けまいと

負けん気ばかり強い僕は駈け出す。

「夏や、暑のは当たり前や」

負け惜しみの声も呟きに

木陰から直ぐに追い出されるなら

光の中を頑張ろうと。

いつしか木陰に

柔らかい風が舞う頃が来たのも忘れ

がむしゃらに太陽に挑む。


ほんの少しでも振り返れば

ほんの少しでも周りを

見る余裕があれば

気がついたははず

優しく包む秋の風が癒してくれる

夏と秋が同居する場所

ホッと強張った体を癒してくれる

心地良い空間に


厳しかった風が

ほんの少し優しくなっているのに


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