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さらさら
竹林を吹き抜ける風
さらさらと葉を揺らす
地中よりいでし
湧き水
さらさらと大海を目指し
岩を滑り落ちる
さらさら冬の訪れ
小枝の上で小休止
さらさらと
風に乗り粉雪舞う
さらさら
さらさら
未練も戸惑いもなく
時を流れ
場所を変え
姿を変え
やがて、無になるまで
そして、新たに目覚めるまで
さらさら
さらさら
この身体もいつか
さらさらと崩れ
土になり
糧となり
そして、新たな芽生え
どんな生命変わり
どんな記憶を辿り
さらさらと崩れ
繰り返される輪廻
何を育むのだろうか・・・