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ビィトウィーンザシーツ
テーブルの間をすり抜けていく
しなやかに、優雅に
穏やかなひと時を求め
安らぎを求める人たち
キャンドルに灯をともしていくように
好みのカクテルを届けていく
君の唇から紡ぎだされるカクテルの名を
耳より眼で見つめてしまう
俺の指から君の指に
吸い込まれるように流れていくグラス
その指を絡めとり、胸に引き寄せたいと
その濡れた唇を啄みたいと
君のためだけに俺は作ろう
君の瞳と同じ琥珀色のカクテルを
そして君に言おう
カクテル名と同じ言葉を
指を絡ませ君を誘おう
素直な気持ちのまま・・・