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月のように
まだ夏の夜ほど
暑くなく
人肌が心地よく
俺に寄りかかる
君の重みが愛しい
部屋の明かりを
落とせば
闇夜に浮かぶ
月の明るさが
この世に
二人だけのような
錯覚をおこさせる
俺の腕の中
君は囁く
この心地よさは
月の様に穏やかだと
囁く君の声は
小鳥のさえずりのように
俺の鼓膜を震わす
微笑む君の笑顔は
太陽の様だよ
君は知っているかい?
俺は君が照らすから
輝いていられるんだよ
君は知っているかい?
君の笑顔一つで
月の満ち欠けのように
俺は変わってしまうのを・・・
君は知っているかい?
君の言葉一つで
波のように
俺の心は
揺れ動くのを・・・
君がいなければ
俺は光り輝く事も
存在する事も
出来ないんだ
いつまでも
俺を照らしておくれ
俺はいつまでも
優しく君を
包み込むから