16/39
怒り
顔に出し、声に出し
怒りをぶつける時は
まだまだ、大丈夫
人の感情が残ってるから
自分でもどうすることも出来ないほどの怒り
瞳から感情が消え、
体からは余分な力が抜けていく
爆発的に力を放出する時を待つ
心が壊れようとも
手が血に染まろうとも
人間であることを捨てようとも
身のうちから立ち昇る魂の炎が
真っ赤に燃え上がり
赤黒く憎しみの炎に変わる
それは人ではなく
本能のままに動く獣に近い
憎しみが少しでもあるうちは
まだ人としての欠片が残っているのかも
悲しみ、憎しみの怒り
黒く、暗く燃え上がる
感情の欠片、砕け散り
後に残る怒りの炎、憤怒の炎
人であるために
ほんの僅かな欠片さえあるうちに
理性を取り戻せ
感情を制御しろ
人でいたいと思うなら