~ ノア・デウスは方向音痴の王だったようです~
再燃焼し始めて連日で投稿していきます。
最強の一般人?の戦争
ノア・デウスは、方向音痴の王だったようです
お楽しみ下さい!
「あの村長め、川とかどこにあるんだよ」
ノアは、山の中を草をかき分けながら一歩一歩歩いていった。
ノアは、釣りをすべく村長から聞いた川の場所に向かって歩いた...のだが、村長から聞いたルートに沿っても川の気配なんてしない。
・・・ノアが、川に向かって歩いてるつもりでも本当は、全て逆方向に歩いてるのだから、着くわけがない。
ちなみに、本当のルートは、ノアが昨日、エルフの里の入り口から、少し真っ直ぐ進むと、看板がある。そこにな
ー 右に行けば川があります。左には、神隠しで有名な湖がありまふ!・・・噛んでなんてないもん!(T_T) ー
疑惑しか浮かばない、怪しい看板通りに進むと、本当に川についたりする。
こんな簡単なルートなのに、なぜ真逆に行ってるかというと、理由は、言わずがなノアが
ただの...O・N・TI・・・そう方向音痴ダからである。
またもや、無駄な情報だが、ノアが歩いてきたルートは、南の入り口(エルフの里には入り口が、北と南に1ずつあった。計2つである。ノアが昨日、エルフの里に入ったのは、北の入り口だった・・・) そして、北の入り口から真逆にある、南の入り口から、出て、真っ直ぐ行った後に、看板に見えなくもない、ただの木片があり、それを、一切読まずに、村長が言っていた通り、あさっての方向に行った。
つまり、迷うのは、必然的であった。
「ホントにどこにあんだよ!・・・まさか、道間違えたか?」
ノアは、普通に、道を間違えたという、正解の言葉を発したが、あのエルフ村長の言うとおりに来たから、大丈夫だろうと思った。
「一体、どれだけ時間かかってるの~?しかも、道間違えたてるのに、それに、気付かないとか・・・方向音痴がひどい。」
そんな、最後に (笑) が付きそうな、感じの言葉の発生源、ノアの後ろを見てみると、そこには、先が尖っている長い耳、つまり、エルフの耳を持っ少女、ルナがいた。
「うぇっらっしょい! なんでお前がいるんだ!?」
ノアは、ルナがいつの間にか、ノアの背後にいたことが全然気付けなかった。
そのせいで 「うぇっらっしょい!」なんて、よく分からない言葉が、朝と同じように裏声で出た。そして、ノアとルナしかいない、森に木霊して、「うぇっらっしょい~ 」という音が聞こえてきた。
しばらくの間、二人は無言で、ひたすらに 「うぇっらっしょい! 」が聞こえてきた。
その、無言という空間を先に言葉を発して、壊したのは、ルナだった。
「なんでって・・・なんとなく。」
ノアは、特に理由もなく、ついてきたのかっていうより、ストーキングしてきたのか・・・なんてことを考えた。
そして ふと気になったのか、ノアは、ルナに質問をなげかけた。
「親とかに許可してもらったの?」
ルナは、その質問を聞いて、一瞬、暗い顔をして、そんな暗い顔をしていたのを、取り消すように、無理矢理、笑顔をつくった。
「わたしの両親は・・・死んじゃったんだ、4年前に。里を、襲ってきた魔物の大群を里を守るために、戦って死んじゃったんだよ。」
ノアは、そんな予想にもしていなかった驚愕の答えが、返ってきて、一瞬、驚いた表情をつくったが、すぐに申し訳なさそうな顔をした。
「・・・なんか、ごめん。」
ルナは、その答えを聞いて答えた。
「いいんだよ、謝ったりとかしなくて。だって母さんや父さんは、里のみんなを守るために死んだんだから・・・」
ルナは、その答えを、自分に言い聞かせるように言った。
それを、自分に言い聞かせてる時の表情は、頭では、理解していても、感情的には、理解出来ない・・・というより、したくないといった、悲しそうで、泣きそうな表情だった。
ノアは、昨日、ルナと知り合ったばかりだが、里にいるときのあの、楽しそうな表情を、里のみんなに心配をかけないように無理矢理つくったりしていなかと心配になった。
ノアは、空気が重く、感じると思った。重力が大きくなったりもしてない。両親が死んだ、なんて話を聞いて、逆に空気が重くならないわけがない。
重くならない、例外てしては、おそらくらあいつらしかいない。 世紀末ヒャッハー!!をしてる人たちだろう。別に誰も、「おーあたたたた!」なんて高い声をあげて、「お前のはもう既に死んでいる」なんていってない。
サラサラサラという音が気まずくなり始めた空気に手を差しのべるように音がした。
「これは、川が流れる音?」
ノアは、サラサラという音を聞いた感想をルナに問いかけるように、言った。
「うん。多分、川の音だよ。」
ルナは、肯定の意を示した。そして、少しなにかを考える素振りを見せてから、疑問に思ったことがあった。
「この辺に、川なんてあったけな?」
そう、ルナが記憶している限り、この辺に、川なんてあったおぼえがない。だが、川の音もするんだから、きっと自分が忘れているか、もしくは、誰も、見つけていなかっただけであろう、と結論づけてノアに言った。
「とりあえず、音のする方向に行ってみよう!」
ルナが、ノアに言うと、ノアは、首を縦に振った。
その後、ノアが音がする方とは、逆の方向へと進んでいたりして、方向音痴の王としての、片鱗を見せていた。
本当に、昨日、私達、エルフを救ってくれたのはこの方向音痴の王なのだろうか?と方向音痴がひどすぎて、ルナは、そんな思考を始めたりしてきた。
やっとのことで、音の発生源へとたどり着いた。
「あった、あった。よし、釣りを始めるか!」
呑気なことを言いながら、座れる場所を探して、釣竿や、釣り針、餌を準備して、釣りを始めた。
その川は、川の底まで、しっかりと見えるほど、透き通っていた。そして、流れに身を委ねるように、魚もしっかりと泳いでいる。
「綺麗な川・・・」
ルナは、その透き通った川を見て、自然と口が開いた。
その透き通った、綺麗な川を見ていると、さっきあった、暗い気持ちが流されているように感じた。
ーーーー30分後ーーーー
「ふぅ、こんなもんか。これを使って、今日の晩飯は自炊とかするか。いつまでも、エルフから飯、もらってるのもあれだし」
ノアは、丸型の木製のおけのようなものに、川の水を汲んで、釣った魚を眺めていた。・・・晩飯に並ぶ、魚を思い浮かべて、よだれをたらしながら。
ドン!!
そんな、なにかが爆発したような音がして、妄想から現実へと、帰って、音がした方向へと、首を曲げて、目を向けると驚愕した。
何故なら、その方向を見て、そこから煙があがっているところは...
「エルフの里に爆発・・・?」
少し、震え気味の声を出したのは、ルナだった。そんな、信じられないと、少し、動揺したように立ち尽くしていた。
ハッと気付く。
「里のみんなは!?」
まだ、驚きに心が満ちていたが、それを確認しなくてはならない。
ルナは、急いで村の方へと走っていった。
ノアは、そのあとを追おうとするが、一瞬、魚が入った木製のおけよようなものを、持っていこうとしたが、走るのに、邪魔だと、心苦しそうに魚を、川へと戻してルナを追った。
ー最強の一般人?の戦争12
ノア・デウスは方向音痴の王のようですー 終
end&to be continued
最後まで見てくれてありがとうございます。
次を上げるとしたら今週中には上げたいなぁぁ。
次回をお楽しみに~