~まだ、ただの一般人ですけど~
ー昔あるところに10人の仲良しな神様がいました。
10人の神様はそれぞれで自分の宇宙を作り出し、ラグナロクという世界を作り出しました。
神様は自分の宇宙に星や動物を作り出す事が出来る力を持っていました。
神様達はその力でそれぞれの宇宙に星や生命を作りました。そして、その10人の神様達のおかげでラグナロクは平穏に時間が過ぎていきました。
ところが、1000年経った頃に、1人の神は何故か悪魔にとりつかれ9人の神を罠にはめて、殺してしまいました。そしてその神に憑いていた悪魔はどこかに行きましたが、その神は自分が9人の仲間を殺してしまった事で錯乱し、自殺しました。
10人の神様が死んでしまい、それぞれの宇宙にいた生命達は混乱しました。
その混乱は日に日に悪化していきました。その時に、再び悪魔が登場し、魔獣という恐ろしい怪物を生みました。そのせいで、余計にラグナロクは混乱していきました。
その混乱をおさめよえとそれぞれの宇宙で何人かの人々が立ち上がりました。
その人達の活躍により、なんとか混乱はおさまり、他の人々はその人達を率いていたを英雄のように崇め、それぞれの宇宙で王にしました。その王様達は、自分の仲間を貴族にしました。
その人達の活躍により無事、ラグナロクは平穏になっていきましたー
「お母さん、お母さん!この話って本当のなの?」
そこには木の床に敷かれた布団には、二人の男の子と女の子とその二人の母親がいた。
「う~ん、どうなんだろうね。本当かもしれないし嘘かもしれないよ。」
男の方の質問に母親は、優しく微笑みながら答えた
「お母さんを困らせるようなこと言っちゃダメだよ、お兄ちゃん。」
兄の方を見ながら妹は言った。そして母親は時計を見た。夜の10時を過ぎていた。
「もうこんな時間だし寝ようか。」
兄妹の母親はそう言って、明かりを消し、視界を暗くした。
ー12年後ー
「疲れたな。」
その手に持っていたクワをそばに置き、その男は近くにあった椅子に腰を掛けた。
「さぼっちゃだめだよ。ノア兄」
そこには、白と黒の髪が混じったような髪をポニーテールにしていた。目は、見るものを、魅了する深い赤色の目を持ち、スタイル抜群のハッキリ言って美少女、美少女の中の美少女がいた。
「なんだよ、これくらいいいだろ別に、シャル。」
その美少女は、シャルと呼ばれていたが、本名はシャルロット。
そしてその兄のノア。短く黒い髪の毛をした、体格は、至って普通の17歳。その妹のシャルロット、14歳。
今、この兄妹は小麦の種を蒔き終えたところだった。今、この世界には、大まかに分けて4つの階級で成り立っていた。一番上が、王。その次に貴族。3つ目は政治家。そして一番下なのが農民、つまりただの一般人。
この一般人達は、主に貴族達が所有している物だった。勿論、一番下の階級なため、仕事内容のほとんどは種まき等の肉体労働だ。
法で人権は、確保されているがほぼ、無視されているのに等しい。
例えば、絶対に6時間は睡眠を確保させるものとする、などとあるが良いところ3時間ほどしか眠時間は確保されていない。働くからには給料が入るが法では時給780コイン以上にし、仕事内容によっては、時給を上げる。だが仕事内容が辛くとも500コイン以下しかもらえない。王や政治家、貴族の全員がこの現状を把握しているが、無視している。これが今のこの星の現状である。
ノアがこの星の現状を再確認していると、足音がした。だんだんとその足音は、近寄ってきている。ノアが顔を上げるとガタイがとてつもなく良く、筋骨隆々だった。その顔はニッと笑みを浮かべていた。肌黒い、その肌からは白く輝いている歯が覗いていた。
「なんだ、ウィリアムか、じゃあいいや」
ウィリアムは少しムッとしたような顔をしたがすぐに、白い歯を見せて、言った。
「なんだとはなんだ。まぁいつもの事だから、いい加減慣れてきたからな。」
いつも、交わしているような会話をしていると、
「あーごほん」
わざとらしい咳払いをしながら近寄ってきた。
「なんだ、リンか、いたのか。」
「なんだとはなによ!別に忘れてもいいけど」
もう一人の方はシャルロット、ほどではないがこれまた美人だった。髪の毛は赤く、眼は緑色だった。名前は、リン。
リンとウィリアム、どちらもノアと同い年の17歳だった。
「おい!貴様ら、何をしている。仕事を倍にするぞ」
髭を生やした男性が、大声で怒鳴ってきた。その、容姿は丸く太り、良さげな服を着ていた。そして、その服には銀色の十字架型のバッチがつけられていた。そのバッチは、貴族の証だった。ノアやシャルロットらを所有している貴族ほマルテだった。 正直言って、この貴族のことを4人とも嫌っていた。この貴族には、様々な噂がある。
一般人なのに何故か他の貴族のスパイだと決めつけて拷問し、挙げ句の果てに2ヶ月間以上、食事も、与えられずに、放置された、という噂があった。他にも、覚えきれないほどに噂があり、キリがなかった。
だが、立場上、逆らえないため、4人は、そのひげ生やした男性に揃って頭を下げた。
「「すいませんでした!」」
そう言って、4人は散らばり、それぞれの仕事をしていった。
その日の夜に、ノアとシャルロットの部屋に再び集合を果たした4人は、下らない雑談をしながら、笑いあっていた。
そしたら、ウィリアムが唐突に低い声で言った。
「実は言おうか迷っていたんだが・・・」
「なんだよ、急にどうした?」
ノアは、不思議に思いながら聞いた
「実は、近々に貴族の娯楽の一環として魔獣と所有している一般人10人をを戦わせるらしい。」
「ハァ!?」
3人、とてつもないほど驚いていた。魔獣は本来、武装をした騎士が1体を退治するのに20人弱は、必要なのだ。それを戦いの素人である一般人が魔獣に、10人だけで相手にするなんて、無理なのだ。
そしてマルテが所有している、人は、総勢12人。つまり・・・
「ほぼほぼ、出場決定じゃない・・・」
リンがうろたえながら言った。
「いつなんだ?」
ノアはウィリアムにいつ開催されるのか聞こうと思ったが、ウィリアムは、言葉は発さずに、首を横に振った。
「そうか、でもまだ少しは時間があるだろ。ありがとな、教えてくれて。心構えが出来る時間はありそうだからな。」
ノアはウィリアムに言った。そしてその時、時計が目に入り、深夜になっていることに気づいた。
「さぁ、寝ようか。」
ノアが促すように言うと、ウィリアムとリンが「そうだな」と言いつつ立ち上がった。
「じゃあ、また明日。」
ウィリアムは、そう言いつつ木造のドアを開けて出ていった。それに続くようにリンは、シャルロットに手を横に振り、ノアには振らずに、ぷいっとそっぽを向いて出ていった。
「なぁシャル、俺ってリンに嫌われてるのかな?」
ノアは、シャルロットの方を見ながら言った。シャルロットは、クスッと笑い言ってきた
「そんなことは、ないですよ。」
ノアには、何故笑われたのかわからなかったが。
'我々を目覚めさせよ。ノア・デウス。
さもなくば・・・'
ー翌日ー
腹部から強い衝撃をノアは感じた。
「うぐっ」
「起きろ~ノア兄、起きてー」
もう一度腹部にノアは強い衝撃を感じた。そしてノアは先程の強い衝撃はシャルロットの平手から繰り出されたものだった。
「わかったから叩くな、もう起きるから」
ノアはもう一度叩こうとしていたシャルロットの手を掴み、もう一度叩くのは防いだ。
安物の布団からノアは身体を起こした。ノアはなにか、重要な夢を見ていた気がする、と思いつつもたいして気にしていなかった。
布団から出るとなにか、鼻がなにか良い匂いのするものを探知した。
匂いのするものの方向へ足を進めると、フライパンがあり、その中には、真っ黄色な卵焼きがのせてあった。その卵焼きには、程よい、焦げめがあり、鼻をくすぐった。その横にはこれからかけるであろう、ケチャップが置いてあった。
「ノア兄、早く顔を洗ってきて。」
卵焼きに目を奪われるあまりに顔を洗う等の支度を忘れていた。
ノアは、素早く、洗面所に行き、顔を洗ったりなどをした。
そして、その卵焼きを皿に載せて、机に置いた。
2人は椅子に腰を掛け、手を合わせた。
「「いただきます」」
そう言って卵焼きを口に運んだ。
そこから、彼らの波乱の人生が、幕を開けようとしていた。
ー最強の一般人?の戦争1 end