ペダル
雨上がりの坂を
遠いあの日を思い出しながら
自転車で駆け下りる
古い錆びた自転車を
息切らして請いでは
川沿いを走る
寒空吸い込んだ風は
冬の匂いがして
遠い思い出に浸っていた
君の住んでるあの街から
同じ空見えてるだろうか
雨上がりの水溜まりに
映っている光は君かな
サドルの後ろ君の体温乗せて
笑って二人滲んだ坂を降りる
そんな透明な景色を
永遠に見ていたかったんだ
君の乗った後のサドルは
少し低くて倒れそうになる
君の目線で見る街
馬鹿だなあ、僕はと
なぜか涙が溢れた
昨日偶然見つけたんだよ
一番きれいな星見える場所
君と二人行きたかったな
流れ落ちた流星に身を任せ
夕暮れの駅舎に影が伸びる
橙色に滲んだ君の笑顔
そんな柔らかな景色を
壊れるほど抱き締めたいと思った
川の流れに沿うように
あふれ出る君との思い出
雨が降りだした
空が淀んでいた
あの街に旅立った君は
覚えてるだろうか
サドルの後ろ君の体温乗せて
笑って二人滲んだ坂を降りる
そんな透明な景色を
僕はひとりただ見つめていた
景色の美しさ、遠い日の思い出、
いっぱい詰め込みました。
イメージ季節は秋。
雨と涙で滲んだ景色を表せていたらいいな。




