桜の木を見ればきっと
今日はお気に入りの靴だ
コンクリート上には
桜の花びらが散らかっている
誰かにぶつかったら怖い
慌てて前を向く
誰も周りにいない
先生が歩いてくる
「こんにちは!」
私は笑顔で挨拶をした
私の心を無視して
どうしてこんなに
元気な声が出るんだろう
隠そうとして隠せる
自分がいやになった
見栄っ張りな自分が
悪いことは起こっていない
被害妄想しかしていない
自分がいやなんかじゃない
太陽に当たればきっと
また元に戻れる
桜の木を見ればきっと