皆さんっ! ロリは愛するものではありませんっ! 愛でるものですっ!
ロリってのは愛でるもんだぁあああああああああっ!!
「ロリコン諸君に告ぐっ!! ロリは愛するものじゃなくて愛でるものであるっ!!」
学校で教壇のぼってそんな事叫んだら案の定先生に叱られた。
「何を言ってるんですかっ! ふざけた事ぬかさないでくださいっ。何のために僕は教師になったとおもっているんですか!!」
早速先生がロリコン宣言した。
「それがこんな中学生なんていうロリコンもどきの担任を任されるなんてっ。僕にとっては屈辱でしかないんです!」
生徒達の間でうわーないわーみたいな視線が先生を射ぬくが、弁慶の如く先生は立っている。
――こういうやつが居るから、ロリを見て欲情する奴がいるんだ。
「良いですかっ、先生!! ロリだっていつまでもロリじゃないんですっ。いつかは成長して立派なグラマーな女性をとして育って行くんですっ!!」
「いうなぁああああああああっ!! ききたくねえよぉおおおおおおおおおおおおっ!!」
ぃよしっ! 精神崩壊したな! にしても脆弱な精神力だな……。
これで先生を気にすること無く演説を続けられる。
「いいか諸君っ!! ロリってのはな、見ててて微笑ましいのがいいんだよっ!! 純真で無垢で可愛くてっ……。そんなロリを『愛する』だって……!! 頭腐ってんじゃねえか!? ただでさえ汚れている俺達が、そんな純白を愛することで、彼らが汚れてしまうとは思わないのかっ!?」
「いいやっ、思わないね!! ロリは愛してこそ花だっ!!」
ちょうど熱が篭ってきたところに、水を指すように一人の男がぴしゃっと教室の戸を開けて入ってきた。
「げっ、貴様はロリコン大魔神の清畠っ!!」
「ロリは見てるだけでなく、触れて、愛しあう事で元々あった素質を更に開花させる!! ロリはな……愛するものだっ!!」
「なにおうっ!!」
「やるかっ!?」
ついぞ二人のいがみ合いが始まり、クラスに険悪なムードが漂い始めたときだった。
「おにーちゃんっ」
「「ッ!?」
ほぼ二人が同時に声のするほうに首を向けた。
「……あれ、伊根? なんでここにいるんだよ」
クラスの席の端で談笑していた一人の男子生徒が反応した。
「あ……」
「ろ、ロリだ……」
教卓でいがみ合う二人は、その可憐な少女に完全に目を奪われていた。
「おにーちゃんに届け物!!」
よちよちとおにーちゃんと呼んだ男子生徒の所まで行くと、その子と不釣り合いな程大きい弁当箱を差し出した。
「お弁当、忘れてるよっ!!」
「「お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」」
その瞬間、教卓の二人が爆発した。
「へへ……もう、天国に言ってもいいぜ……」
「同意だ……」
天使を見たかのような光悦な表情を浮かべぶったおれている二人に、びっくりして思わずお兄ちゃんにしがみついたロリがお兄ちゃんに聞いた。
「お、お兄ちゃん、あの人たち何?」
「ん? あれな」
お兄ちゃん的に考えさせてもらえれば、正直ロリを愛でようが愛しようがどうでもよかった。なぜならどちらも等しく、
「ロリコンだよ」
超短時間で思いついたのをパパッと書きました。よって文章量も普段より少なめ。
ロリコンでもロリコンでなくても楽しんで頂けたのなら幸いです。