あとがき
当シリーズをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
今回は、かねてより構想しておりましたローズに関する外伝を形にしました。
また、あえて本編とは別に後書きを書かせていただいております。
この物語は、以下の3点を意識して執筆しております。
1.本編に依存せず、単独で完結すること。
本作はシリーズ未読の方にも理解いただけるよう加筆修正を重ね、独立した読み物として成立するよう努めました。耳慣れない用語などもあるかもしれませんが、雰囲気ごと受け取っていただければ幸いです。
2.本編とスムーズに接続すること。
やや矛盾するようですが、この外伝は物語としての核心は完結している一方で、出来事の時間軸は本編と繋がっています。
本編をご存じの方であれば、1章30話に直接つながることにお気づきいただけると思います。
3.本編で語られない部分の補完と、注意点の共有。
本編2ndSeasonの第3章、44話と45話のあいだに当たる内容となっており、ローズがアレンに語った回想と重なる構造になっています。
ただし、ここで描かれるすべての内容をアレンが聞いたわけではありません。
たとえば、両親と族長の密談など、ヴェル本人が知るはずのない場面も含まれてますし、ヴェルも細かな部分までは語っていないでしょう。
今後、アレンがあらためてヴェルに問い直す場面が登場する予定ですので、
「アレン、忘れっぽいのか?」
などと突っ込まず、ご理解いただければ幸いです。
今後とも当シリーズをどうぞよろしくお願いいたします。