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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
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第78話 連絡

まだ第一章は続きます。

0章が40話で終わったので今回もと思った方もいらっしゃるでしょうが、まだ20~30くらいは続くかと思われます。

まあ途中で変えるかもしれないですけどね!!!!

帰る前に一応兵士たちに何か異変は無かったか確認したが何も知らないとの事だった。


ま、そりゃそうか。


異変に気付いていればもう少しやりようがあったもんな。


カーㇴはかなり疲れたようであくびを連発しては俺に謝っている。


眠いのは仕方ないんだし謝らなくてもいいのに。


失礼とか俺には無いから。


んで、とりあえず帰ろうとしたら兵士たちがもしよければ一泊しないかと誘ってくれた。


ありがたい申し出だったが断ることにした。


カーㇴが少しばかり残念そうな、眠そうな顔で「ご飯.........。」と言っていたのが忘れられない。


仕方ないので帰る時に食えそうなメシを用意してもらう事にした。


パンやその他乗りながらでも食べれそうなメシを兵士たちは集めてきてくれた。


至れり尽くせりってやつだな。


感謝したい。


しっかし、相変わらずの食欲だなあ。


カーㇴもそこら辺は変わっていなくて安心できる。


さぁて、今度こそ帰ろうか。














「本当にありがとうございました!またお会いできる日を楽しみにしています!...あの男に気を付けてください。.........また、いつか!!!」


皆手を振って別れを惜しんでくれる。


さっきまでいがみ合っていたとは思えないほどフレンドリーなサヨナラに何だか俺も絆されそうだ。


大体アイツらだってベーツに騙されていただけだしな。


ある意味被害者とも言える。


アイツのせいで国の運営をある程度代行しなくちゃいけないんだからな。


色々と面倒な処理も多いだろう。


それに今回ので他の国から様々な報復も来るだろうしな。


どちらにせよ俺は帰る。


彼らに多少の恩情はあるが、そこまで面倒を見る義理は無い。


俺にとって今大事なのは日本の状態を確認しに行く事だ。


一つ失念していたことがある。


今回のトァネミもまたデスペラードの一員だったように、デスペラードの奴らは複数いると推測できる。


つまり、今回の敵が1人とは限らない点だ。


本当に思いつかなかったが、もしこれが当たっていたら大変なことになっているかもしれない。


ダリアはあの性格的に多分単独行動が多いんだろうなとは思う。


だが、トァネミはどうだろうか。


割と用意周到っぽい感じをみるにたった一人でわざわざ戦地には向かわなさそうな気がする。


だとすると、俺がさっきおびき寄せられている間に日本にもう一体が出ているかもしれない。


流石にそれはマズいな。


だが、俺の想像が全て外れていて実際は日本とか関係なく世界を巻きこんだことをしている可能性も捨てきれない。


トァネミは今回この国を利用し戦争などの位置関係から国を巻きこんでリーパーを潰そうとした。


これを考えるとひょっとしたらアイツは他の国にも同じような事をしている可能性がある。


そうなったら厄介だ。


今度は別の国からあの手この手で誘き寄せるための罠が来るって事だからな。


今度またそういうのが来て、騙されるかと行かなければ本当に攻めてくるなんてこともあるかもしれないしな。


あ~、面倒だ。


ひとまず帰って確認するほかない。


頼む、無事でいてくれ。


アイツらは送ると言ってヘリコプターを貸してくれると言ったがそれじゃ遅すぎる。


俺が直接リーパーを起動した方が速いんだ。


まあ俺の休憩は出来ないが、どの道ヘリで送ってもらったとしても警戒は必要だから寝れないだろう。


そう思えばコスパを考えた方が良い。


今一番良い方法は俺がリーパーとなってカーㇴを運びながら日本へ行く方法だ。


ひとまずリーパーの何処に乗せようか考えていたが、そこでふと思い出した。


「そう言えばカーㇴ、初めてこの世界に来た時に確か迎撃してたんだよな。その部屋に行けるか?」


「はい、大丈夫です。リーパーの中には一応救助も出来るよう部屋が一つだけあるんです。それの中に居ます。」


やっぱあるんだな。


よしよし、これで俺が慎重に手に抱えて運ぶ必要もなくなる。


「...申し訳ありません。楼汰様もお疲れなのに、私ばかり...。途中で休憩しつつ向かいましょう。このままでは楼汰様のお身体も持ちません。暫く飛んで後に休憩できる所で休憩しましょう。」


「心配ありがとな。でも、謝る必要もないし休憩の必要も無い。何より、急いで確認しないと取り返しのつかない事になるかもしれないからな。」


「で、ですが!」


「確かに!俺が休憩取らないとキッツい部分も正直ある。だけど、ここで立ち止まったらマジで後悔するかもしれないんだ。悪いが分かってくれ。」


「...承知しました。ですが、もし本当にお身体に触ると判断した場合は私の判断で止めます。」


「そうか、分かったよ。...じゃ、行くか。」


正直言えばカーㇴの心配はありがたい。


傷は治ったとはいえ血は流れているのでちょっとふらつくし、腹も減った。


おまけに眠い。


だが、ここで一つでもやったら多分俺は全てやりたくなってしまう。


寝たらその後がっついてメシを食うだろうし、飯を食えば満足して寝てしまうだろう。


それでは間に合わない可能性があるんだ。


だから自分に鞭うって無理やり身体にいう事を聞かせるしかない。


カーㇴが心配する理由も意味も分かる。


だが、きれいごとだけじゃ済まない場合だってあるんだよな。


私ばかりって言ってるが、カーㇴだって俺の不注意で誘拐されてその後死の恐怖におびえながら必死で生き抜いていたわけだし、どっこいどっこいだ。


カーㇴこそ羽を伸ばしてゆっくりするべきだろう。


幸いリーパーの中は快適だしな。


敵が出て戦闘してるときにその部屋がどうなるかは分からんが。


もし戦闘して終わったら部屋の中でカーㇴがもみくちゃになって死んでいたとか嫌だな。


......敵と出くわさない事を祈るしかないな。


俺はリーパーとなりカーㇴをその部屋へと行けるようコードを書いて入れた。


アタッチする文を応用すればこんな事も出来るんだな。


さてと、そんじゃ一仕事終わらせるかね。


いつまでも見送ってくれる兵士たちを尻目に俺たちは再び海から空へと飛び立った。




















コックピットの中では黒い視界の中でなら割と自由に行動が出来る。


勿論何かメシを食えたりとかは出来ないが、自分の所持品の確認とかなら出来るようだ。


そこで何か落としてきてないかとかをカーㇴと確認していると、とあるモノを見つけた。


否、見つけてしまった。


それは。


俺が日本を出る前に和磨に預かった通信用の端末だった。


完全に忘れていたというか戦闘で頭から抜けていたというか。


慌てて確認すると通知が入っている。


この端末は優れもので端末の癖にしっかりと録音が出来るのだ。


留守電でもへっちゃらという訳だな。


通知は一つだけだった。


再生してみよう。







『ーーーーーージージージーーーーーーーーーーー


 ん...うたさん、ヤバいっす!!!


 とつ......た...青い.........で国が.........。


 早く.........達がみんな...............っす!!!


 ば......ていて...............ないっすう!!!!!


 なるべく...............楼汰さん!!!!!!!


 ーーーーーージージージーーーーーーーーーーー』











これは、かなりマズいんじゃないか?


途切れ途切れ過ぎて何言ったんだか分からない部分があったが、分かったところだけとりあえず見ると国がピンチなんだろう。


突然現れた青色の奴が人々を襲っていて、みんな殺されている。


ば、は何だか分からないが兎に角マズいんだろう。


なるべく早く帰ってきてくれ、俺、みたいな内容なんだと推測できる。


そうなると、日本は今地獄絵図になっている可能性がある。


俺の嫌な想像は当たって欲しくはなかったが、どうやら恐らく一番可能性がありそうだ。


俺が居ない間に、どれだけ荒らされたのか、考えたくもない。


カーㇴにも伝え、少しだけスピードを上げる事にした。


心配だ。


青い奴はきっとマシンだろう。


俺の想像通り、きっとトァネミの仲間がいるんだ。


ソイツが日本で何かを起こす為に起動し、そして日本を災禍に包み込んだ。


由々しき事態だ。


今すぐ帰らないと最悪トァネミまで参加する可能性がある。


否、もう参加しているかもしれない。


そうなったら日本という国が存続しているかすら怪しい。


頼む、間に合ってくれ。


和磨や玲子、それに少年たちや合田さん、政府の人たち。


それが無惨にも消し飛ばされていないよう、祈り続けることしかできなかった。


夜、一面海の視界を見下ろしながら俺は一心不乱に飛び続けた。


一筋の怒りを背負って。

ごはん大好きカーㇴちゃん、いつか外伝で飯を食うだけのエピソードを作りたいです。

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