第73話 鮮血
流石に投稿頻度が落ち過ぎたのでとりあえず二話投稿です。
ギリギリ月曜入ったけど、まあいつもの事ってことで許してちょ。
それを聞いた時、俺はまだ悶えていた筈だった。
ところが、急に痛みがなくなった。
それどころか、活力が湧いてきた。
敵50体??
そうか、そんなに倒してたのか。
今回の奴らがかなりの量いた筈だ。
それにプラスして、少なくとも俺は10体は倒してるんだな。
ダリアとか、恐竜野郎とか、フライドチキンとか、イカタコとか。
ちゃんと数えていなかったが、さっきので丁度50体だったのか。
てか、何でじゃあすぐ解放されなかったんだ?
あれか、エネルギー供給が断たれたから計算がすぐに終わらなかったのか。
きっとそうなんだろう。
どちらにせよ、今の俺の気持ちは落ち着いている。
さっきまで転げまわっていたとは思えないような気分だ。
目も、腕も、背中も、何処も痛くない。
しっかし、何たる偶然。
丁度あの、死にかけていたあの瞬間に50体を達成するなんて。
ベストな数をありがとう、なんてことは微塵も思わないがな。
でも少なくとも、神に感謝はしたくなった。
ありがとう、俺を、まだ生かしてくれて。
アイツの約束を守る為に。
カーㇴと俺たちの世界を守るために。
俺はまだ死ねない。
エネルギー残量も100%に。
更に、俺の身体とも言えるボディも全て修復されている。
ここまで完璧に修復されると、返って夢みたいに思えるな。
ひょっとして俺、死んでんのか気絶してんのかな。
そう思い自分の頬を抓ろうとするが、マシンの頬は抓れなかった。
残念。
でも、ここまでリアルだと信じたくなるな。
何より、あの痛みがガチだった。
アレは嘘なんかじゃないし、夢なんかじゃない。
あんな痛みが夢な訳が無い。
滅茶苦茶痛かったし、二度と味わいたくないと本気で思った。
吐き気は無いし、貫かれた筈の腕は何だかいつもより軽い気がする。
...しかし、さっき真紅の死神への覚醒とか言ってたよな?
リーパーって、死神って意味なのは知ってるけどさ。
何か、厨二臭いよなぁ...。
俺もデスペラードの仲間入りするんじゃってくらい、何というかさぁ......。
まあ、強くなったならいいけどな。
というか、能力一つ解放とか言ってたよな?
何だ?
今のところ、特に変わってはいないようだが。
遂に俺も口から炎とか出せるようになるか?
それか念力とか、それこそ瞬間移動とか。
いや~、夢が広がりますな。
.........で、新能力ってどう試すん?
なんて考えていたら、不意にいつものアナウンスが響く。
「ご主人様。覚醒、おめでとうございます。つきましては、新たな姿に名前を付けて頂きたく存じます。」
...新たな、姿?
今のリーパーから新しい姿になるってのか?
そりゃ楽しみだな。
戦隊モノのロボットみたく、腕と脚のパーツが変わったりするのかな?
それとも、SFモノみたいに武器とか、或いは中の見えないパーツが変わるとかかな?
新装備とかも面白いかもしれない。
ってか、名前つけなきゃいけないのか。
俺にネーミングセンスなんて小洒落たモンは無い。
どうするかなぁ。
赤、真紅ねえ。
そもそも何で真紅なんだろうな。
............。
なんか、太陽とかみたいな感じか?
いや、違うな。
.................................。
..........................................。
あー!分かった!!!
これ、習得条件の通りなんじゃないか?
敵を50体倒せばこの姿になれるんだろ?
要は、真紅=血の色ってことなんじゃないか?
今まで屠ってきた獲物の血を纏ったリーパー、なんかアイツとか小沢くんとか俺が好きそうだな。
ちょうど俺もさっきまで血まみれだったし、あまりにもタイムリーだな。
中々カッコいいじゃん。
そう考えると、半端な名前じゃ勿体ない。
かといって、あまりに赤すぎてもな。
真紅って言われてクリムゾンってあまりにも直球すぎるな。
まあいいか。
変にカッコつけた名前よりかは、覚えやすさだ。
流石にクリムゾンは直球すぎるから、条件の方をとろう。
敵を多く倒した歴戦の死神、その姿は.........
BLOODY。
『それでは、BLOODYで登録します。TYPE:BLOODYを起動します。合言葉を設定ください。』
合言葉?!
あぁ、パスワードか。
俺が起動前に言うあの、
【漆黒の死神よ。夜を穿て!!REALIZE REAPER!】
ってやつか。
あれ、自分で決めなあかんの?
流石に恥ずいよ???
えぇぇぇぇ.........。
いや、変に変える必要ないだろ。
よく、サイトのパスワードとかを一文字ずらして登録するとかの、そんなモンでいいだろ。
じゃ、じゃあ、
【真紅の死神よ。血を辿れ!!REALIZE REAPER BLOODY】
とかで、どうすかね?
『畏まりました。それでは、その合言葉で登録いたします。』
うん、感想無いのが一番きついわ。
さてと、これでいよいよ変身か。
一体どんな戦いが出来るのやら。
ていうか今更だけど今周りってどうなってんだ?
さっきから真っ黒で、アナウンス以外聞こえないんだよな。
カーㇴは大丈夫なのか?
ジャッジは、今どうしているんだ?
俺、どうなって...。
『それでは、ご唱和お願い致します。』
え、ご唱和?
『真紅の死神よ。血を辿れ!!REALIZE REAPER BLOODY』
うわきついきつい、そんなすぐ言わないで。
さらっと出されるともう恥とか超えてきつさが生まれるな。
まぁ、自分で決めたししょうがないか。
はぁ...。
思わず自分の手で頬を叩く。
よし、よしよし!!
気合入ったぜ!!!
行くぞ!
【真紅の死神よ。血を辿れ!!リアライズゥっ、リィィィッパァァァアアアアアァッ......ブゥルラァッディィィィイイイイイイ!!!!!!!!!!!!】
この言葉を待っていたとばかりに、急に身体が熱くなる。
さっきの、痛みでの熱さとは違う、何か高揚させる熱が身体中を支配する。
そして俺の身体を迸る。
視界は黒から赤へと変わる。
リーパーのボディが変化していくのが分かる。
身体にあった装甲は、薄く、且つ動きやすいように。
肩の装甲や腰も薄くなり、心なしか軽くなったような気がする。
太腿部分や脛にあった砲台は消え失せ、代わりに謎の放射装置がつけられた。
そして左腕には、フック!?
右腕には何もなくなっている。
通常であればどちらにも剣を出すレーザーの出る口があったのに。
更に主砲は一つのデカかったものから小さい口が3つ重なったものへ。
全体的に、軽さを出すような造りになった。
そして身体全体が真紅の血で染められる。
おどろおどろしいその色合いは、まさに狩人のようだ。
なんだか、かなり強くなった気がするが、防御面がちょっと気になるな。
ま、だが、強くなったのは事実だな。
まぁ当然だよな。
なんてったって、俺様が強すぎるんだからなァ。
その強さを表現するためには、もはや色合いだけじゃ物足りねえぜって事だろ?
俺様は最強で、そしてそれと同時に繊細な訳、だっ!
いや~参ったぜ、俺様がこんなに最強且つ最高だなんてな!
...と、ふざけてる場合じゃねえな。
いつの間にやら視界が開き、カスの異偶どもが寄ってきてやがる。
こんな奴らはとっとと片づけて俺様のかわいいかわいいお姫様を救いに行かなきゃな。
俺の愛鎌の切れ味、見せつけてやるさ。
その思考と同時に、右腕の手の位置に柄が出現する。
柄はリーパーの背丈の二分の一はある大きさだった。
そしてその柄に見合う結構な刃渡りの鋭く沿った刃が完成する。
まさしく死神の大鎌だった。
さぁてと、俺様の活躍にィ、酔いしれる準備は良いかァ?
へへへ、んじゃァ行くぜ。
右手に鎌を持ち、そのまま華麗にジャンプ。
奴らもこちらに飛び掛かってくるが、そのまま鎌を横薙ぎに払う。
俺に奴らの突撃が当たることは、まあ当然だが無かった。
奴らは既に泣き別れになっていて、もう救いようは無かったからだ。
そのまま5体同時に片づけた俺は、上空へと向く。
さぁジャッジもといトァネミさんよぉ、年貢の納め時だぜ?
...終わらせてやるから覚悟しろよォ???
ありがとうございました。
遂にリーパー、強化形態登場です。
いや~長かったあ。
とりあえず、中々強そうで何よりですね。
詳しい能力なんかは次回、説明します。
あと、評価等ありがとうございます。
励みになります。




