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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
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第70話 ワープ

遅くなって申し訳ない。

無事70話まで行きました。

正直、どういう事かわからん。


俺は確かに剣を振るったんだ。


そしてそこには明らかに白と黒のマシンが居たんだ。


俺は明らかに手ごたえを感じるつもりだった。


ところがどっこい、いざ斬ってみれば攻撃は当たらないわ奴はちょっと離れた後方面に現れるわで理解が出来ない。


大体何なんだ、コイツ。


俺の怒りのままの戦闘に突然現れて邪魔しやがって。


いや、そのお陰で多少怒りは冷めたよ。


でもさぁ、これじゃなんというかただの邪魔者だわ。


しかも味方の筈のあの国の兵器諸共吹っ飛ばしたしな。


尚更意味が分からん。


「おい、お前。急に出てきて...ほう、これを避けるのか。......じゃあねえんだよ!!何だお前は!!アイツらの味方か!?」


拡声器で叫ぶ。


というかアイツ、ひょっとして拡声器を持ってんのか?


言葉がマシンから直接出ている。


白黒のマシンは俺を見ると手を恭しく下げ言った。


「自分はトァネミ。誇り高き「無に帰す者(デスペラード)」の1人だ。...貴様を倒し、この世界のカケラを見つける為にな。」


なっ!?


まあマシンの時点でそんな気がしてたが、やっぱデスペラードだったか。


しかし名乗るとはな。


よほど自身があるらしい。


...カケラ、か。


てことは.........。


「そしてこれがあの方に頂いた自分の切り札。その名もジャッジ。貴様の運命すら裁く者だ。」


なーんだその厨二設定。


運命を裁くて。


ダリアといい何といいこいつ等ってネーミングセンスとか設定とかてんでクソガキじゃねえか!!


ああ、なんでこんな奴らに邪魔されなきゃいけないんだ。


出しゃばるな異世界の野郎が。


「ジャッジを名乗る割に公平じゃねえな。お前自分の味方すら巻き込んでんぞ。」


これくらい言ったっていいだろう。


ふざけんな。


アイツらは俺が叩き潰す予定だったんだ。


コイツらの味方らしいトァネミが潰すなんて間違ってるだろ。


と、陸の方で何やら音が聞こえた。


それはマイクを持ち、震えながらもこちらを見る大統領だった。


「そ、その通りだ!!その点では日本から来た貴様に同意だ!!!よくも、よくも我が兵隊をっ!!!ただでは済まさんぞ!!!我々は味方では無かったのか?!」


おい、どの口が言ってんだ同意って。


少なくとも俺に同意するな。


お前らは本来俺が叩く予定だったから言っただけで、お前らを庇うつもりなんて無い。


すると、


「ふっ、ふははははは!!!!!!はは、ははははははははははっ!!!!!!!」


いきなりトァネミは笑い出した。


急に笑うとか正気かコイツ?


何だよ君が悪いな。


「まさか、まさか貴様からそんな言葉が聞けるとはなぁ。ふふふ、では答えてやろう。」


「なっ、何を笑っている!?」


「笑うだろう。貴様の言ったことをまんま返せるとはな。」


「私の言った事だって?」


「誰が味方と言った。いわば貴様らには自分たちの作戦に協力してもらっただけだ。正直に言えば、貴様ら等いらないのだ。」


あー、そういう事ね。


ハナからこいつ等に協力する気なんて無くて、自分たちの予定さえ合えばなんでも良かったわけか。


「貴様の言葉で言うなら、もう貴様は必要ないんだ。大体最初に自分たちを裏切ろうとしておいて、言えた口か。」


...えっ、そんな事してんの?


はぁ~、マジで救えねえな。


さっきまではトァネミやばいなとしか思わなかったが、途端にあの大統領があまりにもカス過ぎただけだってわかったわ。


「だっ、黙れぇっ!!!それ以上喋るなぁ!!!!く、クソ。殺してやる!!!おい、お前たち、今すぐ砲撃の準備だ!!」


顔を真っ赤にして怒る大統領。


おいおい、一国の主がこれかよ。


お先は真っ暗だな。


...それはそれとして、奴の能力は未知数だ。


なんだあの能力。


分からんが、あれを理解しないととても戦えないぞ。


と、先ほどの光線に当たらなかった戦闘機や空母からの戦闘機が一斉に奴を向く。


まるで先ほど吹っ飛び跡形も無く消えた仲間の弔いとばかりに、全戦闘機がだ。


そして一機が攻撃を始めたのを境とし、どんどん攻撃をしていく。


基本的には射撃で攻撃していて、時々上を飛ぶ戦闘機が爆撃する。


煙がどんどん上がり、そのところだけまるで火山が噴火したかのようなモクモクが上がっている。


俺でもあのラッシュを受ければただじゃすまないって程の砲撃だった。


中々効いてるんじゃないかと思ったが.........。










「...そんな攻撃で傷を付けられるとでも?」










煙の中からは一切傷がついていないジャッジが出てきた。


そしてハサミのような武器を取り出す。


と、次の瞬間そこからジャッジの姿が消えた。


そう思っていたが、ふと波の音に気づき慌てて近くを見ると、空母の後ろに水に漬かった状態でハサミを開くジャッジの姿が。


そのまま勢いよくハサミを閉じると、沢山の鉄鋼を使っているであろう空母は簡単に切り裂かれ、あっという間に沈んでいった。


...正直、消えたのは流石にわかったがその後何処に現れるかはもはや分からないな。


そしてこれはいわゆるワープ能力と言う奴だろう、間違いなく今の俺じゃハイスペックすぎる。


かなりマズいというのは分かっていた。


だが、だからといって逃してくれるような奴では無いだろう。


「ふん、分かったら下がるのだ。お前たちとやりに来た訳では無い。自分がここで潰しておきたいのは奴だ。貴様らには関係ないだろう?」


そう煽ったかのように言うトァネミ。


アイツ、性格悪いな。


しかし、流石に仲間を失った兵士たちの怒りは冷めなかったか、もはや突撃とばかりに特攻する戦闘機たち。


勢いよく飛び立ち、そのままジャッジの身体目掛けてそのまま飛んでいく。


...だが運命とは残酷なモノだった。


彼らの決死の突撃は届くことなく、奴のハサミを振るった一撃で叩き落され海へと消えた。


「...私の、私の兵隊がぁーーーーっ!!!!!」


何やら地上であの統領が叫んでいるが自業自得だ。


とはいえこのトァネミも中々やってくれたな。


あの兵士たちには恐らくそこまでの敵意も戦闘意欲も無かっただろう。


そんな所謂巻き込まれた兵士たちまで殺すあたり、やっぱデスペラードの連中はゴミカスなんだなって思えてくるな。


「......邪魔者は消えた。さあ死神よ、次は貴様だ。」


面倒だが、やるしかない。


ここで戦わずに逃げる方法は恐らく無いだろう。


そもそも逃げた所で奴のワープ能力で捕らえられて切り裂かれてしまうだろう。


なんとかここで潰しておくのが最善だ。


幸い能力の一部は見れた。


デカいハサミにワープ、特殊な力が盛りだくさんだ。


だったらこっちも盛りだくさんで行こうぜ!


俺は両腕に剣を、脛と太腿部分からはガトリング砲を出現させる。


「そう来なくてはな。」


なーんて言ってるが、お前とてリーパーがお前が知るよりいろいろできるって事、知らないだろ?


蹴っ飛ばしてとっとと蹴りをつけてやる。


飛びあがり奴まで急接近。


右腕を振り下ろすが消えた。


大体こういう時は後ろか上。


上に剣を突き立てつつ後ろを向きガトリング砲を発射する。


が、誰も居ない。


リーパーのレーダーにも何も映ってはいない。


ジャッジが居なくなった。


どうなってんだ?


あれはただのワープじゃない?


と思っていたが、その瞬間なんと俺の真横に腕が現れた。


その腕はハサミを持っており、そのまま突っ込んできた。


あえなく後ろへ下がると、何かにぶつかる。


空だからぶつかる訳がない。


思わず冷汗が流れる。


恐る恐る振り向くと、既にハサミを振り上げたジャッジが俺目掛け振り下ろすところだった。


これは、死ぬ。


咄嗟に剣でハサミを受け止めようと前にクロスさせるが、それを待ち構えていたように剣ごと掴まれる。


ハサミをペンチのように使い、そのまま剣を破壊した。


「なっ!?...いくら粒子から出来てるったって、そんな簡単に破壊出来るモンじゃねえぞ!!」


いつぞやの時、デッドリーに破壊されたのだってエネルギーが無かったからだ。


減ってるとは言え、あの時とはエネルギー量も比べ物にならないほど残っている現在の剣が破壊されるなんて...。


クソ、能力だけじゃなく純粋な力も強いとか反則だろ。


だったらハサミじゃどうにもできないように吹っ飛ばすしかなさそうだな。


主砲だとエネルギーをチャージしている事が分かりやすすぎて簡単に避けられてしまうだろう。


かといってガトリング砲じゃ心もとないな。


なんとか避けられないようにしつつ、主砲を放つしかない。


その為には先ほどのように敢えて攻撃を喰らう他ない。


幸い俺にはバリアがある。


多分さっきの剣であれだ、バリアでも防げないだろう。


だが、バリアを壊そうとするその一瞬。


そこに隙は必ず生まれる筈。


そこを突く。


貯めに貯めた上にサイレントをした主砲をぶっ飛ばして一気に倒してやる。


しかもフルパワ―でな。


仮にフルパワーでも倒せない場合がマズいが、そもそもここでノーマルで戦ってもじり貧になるだけだろう。


だったら一か八かだ。


行くぞ!


「FULL POWER!SILENT!!」


フルパワーの起動後と主砲のチャージは多少時間がかかる。


ここを利用する。


ガトリング砲で離れた位置から奴を狙い撃つ。


しかし当然奴は消えた。


ちっ、また後ろかと警戒するが今度こそ本当にいない。


また俺が安心した途端にじゃないよな?


なんて思いつつ警戒を続けていると今度は脚が上から降ってきた。


俺を落とそうって魂胆か?


だったらこうだな。


その脚を掴み、そのまま全体重をかける。


するとワープの紋章みたいなのから全身が出てきた。


よしっ、とりあえず攻撃だ。


そのままマシンの腕を交互に出して殴りつける。


何度も殴るが、中々耐性があるらしく殴ったぐらいじゃあびくともしない。


しかしそのまま殴り続ければ奴は防御に手いっぱいで避ける事は出来ないだろう。


ましてやこのまま行けば思いっきり海に叩きつけられる。


マシンとは言え、そのダメージはデカいんじゃないだろうか。


ならばこのまま殴り、もし撃てそうなら撃つ。


そのままひたすら殴る。


しかし、よく考えたら何故この殴りに対応してハサミを出してこないんだ?


普通、殴られてたら防御するために何かしらするだろ?


何で殴られててガードだけなんだ?


このいやらしいこいつ等ならやってきて不思議じゃない。


まさか!?


と、とんでも無い音が近づいてきたのに気付き慌てて回避する。


そしてさっきまで俺が居た奴の上にハサミが飛んできたのをジャッジが回収した。


「ま、マジかよ...。殴られてたのはこれを隠す為か!殴りに気をとられていたら、ハサミで潰されて死亡ってか。ふざけやがって。」


「その通りだ。...流石、腐ってもマシンの搭乗者という訳か。」


誰が腐ってもだこの野郎。


だがチャージは溜まったぜ、フルパワ―もばっちりだ。


今ならいける。


だが大事をとろう。


敢えてまた剣で突撃する。


「またそれで来るとは、馬鹿の一つ覚えもいいところだな!!!死ね!!!!!!!」


更に、念押しで斬りつけると案の定消えた。


てことは.........?


上から殺意。


そのまま剣を突き立てるとやはり躱すかのようにワープする。


そして別の場所へと来る。


ここまでは一緒だ。


さて、そんじゃ行くぞ!


そこで気づかないふりをしてまた後ろでぶつかる。


案の定俺を学習しない奴くらいに思っていたのか大振りにハサミを振るう。


バリアを起動、俺の前に張る。


ハサミが触れた時、バリアが光った。


今だ。










「行っけええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!」









主砲からフルパワ―の砲撃を発射し、奴へと向かわせる。


いつもよりとんでもないエネルギーとなったそのピンク色の光は、奴の居た上空の位置を貫通し、そのまま抜けていった。


そして爆発し、煙が舞い上がる。


これは、どうなったんだ?


何も見えないが、流石にやっただろう。


なんて、思ってはいけなかったんだろうな。


この時は。

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