表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
75/147

第65話 手がかり

いつもありがとうございます。

先日ブクマ数が2件に到達しました。

超嬉しいです。

まだしてないって方も気に入ったら是非ブクマ・評価などお待ちしてます。

手がかりを求めて情報を探して2日が経った。


未だに情報は得られていない。


一秒一秒が過ぎていく毎に、後悔と怒りが心を蝕んでいく。


まだか。


......まだか。


この2日間はひたすらイライラしながら過ごす日が続いた。


SNSでも匿名でカーㇴらしき人を見なかったか情報求とやってみたものの、相手にされなかった。


俺の正体を出そうとしたら和磨に止められてしまった。


「何でだ、止めるな!アイツが今もう既に苦しんでるかもしれないんだ!!俺が、俺が助けなきゃ!」


「それにしたって順序があるんすよ!!落ち着いてくださいっす!!!」


和磨は必死に止めてきた。


和磨曰く、ここで俺が正体を明かす事に何もメリットが無いと。


もし、向こうがそれを望んでいるのだとしたらそれを条件に還してもらう事も出来るかもしれないと。


今は我慢しろと。


そう言われた。


だが、納得できるわけがない。


メリットならあるさ、カーㇴを助けられる。


それにメリットとか、条件だとか架空の話だ。


今はまず、何処に居るのかを解き明かすのが先だ。


その為なら、俺の正体ぐらいいくらでもくれてやる!


俺が正体を明かして助けられるなら安いもんだ。


条件だとか、甘い事言っている間にカーㇴに何かあったらと思うと、気が気でない。


「自分だって辛いっす。けれど、ここで屈してSNSなんかで情報を垂れ流しにしてしまったら、その後が問題になるっす。今はこれでいいかもしれないっすけど、この先カーㇴさんを取り返してから辛い事になるかもしれないんすよ!!それでもいいんすか?!」


そんな事は分かってる。


専門家みたいな組織に属してる和磨が言うなら正しいんだろう。


実際、SNSという不特定多数が見れるところに情報を流すのも、それを流す事によって相手からの交換条件が変わるかもしれないことも、全て問題になるだろう。


カーㇴは優しいからきっと、誰にも見えない心の底で涙を流しながら、俺に来るなと言っているだろう。


だからこそ、ここで救わなくてはダメなんだ。


二度と、()()()()()()()()()()()()に。


例えこの情報を流す事によって、後々不都合が生じてもその時はその時だ。


俺はこの先より今を生きたい。


だから、データを............。


投稿し終わる前に和磨によって没収されてしまった。


和磨は、


「いい加減にしてください!貴方は確かに英雄だし、身近だった彼女が攫われた怒りだってとてつもないものでしょう!だけど、だからと言って何でもかんでもしていいわけじゃない。最悪、その情報から推測した奴らが国を責めてくる可能性だって否定はできないんですよ!!」


国、だと?


俺は別に、国なんてどうでもいい。


アイツを失ったあの日から、俺は変わった。


知っている人を守れれば俺はそれでいい。


その為ならどんなことだってやる。


当然和磨も守る。


もし他国が攻めに来るってんなら矢面にだって立って見せる。


だから、今は彼女を探させてくれ。


どうしてわかってくれないんだ。


元はと言えばだれが悪い。


カーㇴを使いに出していた俺か?


こうなる事もあると分かっていながら未だに和磨一人のみ寄こしているだけだった政府か。


それとも攫った張本人か?


......誰でもいい。


誰でもいいから、探させてくれ。


「...落ち着きましたか?岩動さんの気持ちも痛いほど分かりますが、だからと言って自分たちもこの国を守るために自分勝手な行いは慎んでもらわねば困るんす。ご理解、いただきt」


「ふざけんな、何が落ち着いただ。自分勝手?俺よりも、俺よりもお前らよりも本気で世界を守ろうとしていたカーㇴ一人救えなくて何が守る、だ。御託を並べている暇があったらさっさとカーㇴを探してくれよ!!お前らが駄弁ってる間にも彼女が死ぬ可能性が増えてるんだぞ!もしも何かあったりしたとき、責任取ってくれるのかよ!!!違うだろ!!これ以上余計な事話すのは辞めてくれよ!!!」


「...岩動さん。」


和磨は、悲しそうな、同情したような、少し怒ったような顔でこちらを見た後、無言になった。


「.........悪い、言い過ぎた。少し頭を冷やしてくる。」


最後のるを言ったか言わないかくらいのギリギリで俺は部屋を出た。


窓から差し込む光に、何故だか無性に腹が立った。

















和磨は悪くない。


むしろ、国を守る為に必死でやってくれている。


それでも、もし今もカーㇴの身に何かあったりしたらなんて思うと、とても気が気でないんだ。


まだカーㇴが囚われているだけなら救いはある。


もし、拷問でもされていたら取り返しがつかない。


この世界を誰よりも救おうとしている彼女が、この世界の闇によって殺されるなんて、あってはならない。


とはいえ、和磨に当たってしまったのは良くなかったな。


アイツだって必死にやってくれているんだ。


気持ちは俺と同じだろう。


だからこそ、落ち着けと言ったんだ。


俺は何をしているんだ。


気持ちが先走って、より多くの人を苦しめようとしていた。


駄目だな、これじゃ。


カーㇴに怒られてしまう。


平常心だ、平常心。


よし。


和磨を探しに行こう。



















俺が現在いるのは公安......ではなく、和磨が普段公安の仲間と借りている一軒家だった。


どう見ても普通の家だが、これでカモフラージュしているらしい。


とりあえず建物に入ると、どたどたと音がした。


何だ?と首をかしげると、先ほど言いあった和磨が勢いよくこちらに走ってきていた。


「...さっきは悪かったな。つい、あんなこと言っちまって。お前だって同じ気持ちだろうに、俺、自分の事だけでいっぱいになってた。すまん、本当に悪かった。」


「え?ああ、それならもう大丈夫です!そんな事より、大変っす!!」


え?そんな事?


というか、大変って、一体何が?









「政府に向けてとある国からメッセージが届いたそうです。」




















和磨に送ってもらい、慌てていつぞや向かったビルに向かう。


そこには既にたくさんの人が着席していた。


かつて俺が疑われた際いた人たちが、何やら真剣に考えている。


しかし、国かぁ。


随分と大掛かりな事をやってくれたな。


おっ、あれは首相だな。


「お集りの皆さん、そして脅威対抗国営防衛機関員の岩動楼汰氏。本日は宜しくお願い致します。」


おいおい、そこらの議員を差し置いて俺が職つきで呼ばれるなんていいのかよ。


「さて皆様、うすうすお気づきかとは思いますが先日、岩動氏のパートナーとして同行しているカーㇴ様が何者かに攫われました。」


そうだな、その話はもうみんな知ってるだろ。


恐らく政府も一応は尽力してくれたみたいだし。


...ほぼ聞かなかったけど、まあ一個人の為に出せる力なんてそんなもんだろう。


出してくれただけ感謝しなきゃな。


「我々も彼女の身元特定に尽力致しましたが、残念ながら特定には至りませんでした。」


「だったら何故我々を呼び出したんだー」「我々だって忙しいぞー」


「お前たち黙らんか!!!」


うるさいな、早く進めてくれよ。


「しかし昨日、我々日本政府の元に一通のメッセージが届きました。差出人が不明でしたので最初はいつものウイルス付きのメールかと思ったのですが、タイトルが、「彼女を返してほしくば返信せよ」だったので慌てて開封しました。」


なるほど、そういう経緯か。


だとするとそのメッセージに何か情報があったのか?


あるいは.........。


出した奴が分かったとかか?


「そのメッセージには動画のみが付属しており、他に参考になりそうなものはありませんでしたが、メールアドレスの値から見るに、これは.........」


何やら国の話をしているが、何処が攫ったかなんてどうでもいい。


何処の国、ではなく今彼女は結局どこにいて、何をされているかが知りたいんだ。


「こちらが映像になります。」


そう言って、スクリーンに映像が映し出される。


そこには、何やらネットニュースとかでよく見る海外の有名な大統領が映っていた。


そして、その彼から放たれた言葉に、この会議は大きくざわめくこととなる。

荒ぶる楼汰.........。

次回、更に荒ぶる楼汰です。お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ