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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
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第58話 トラップ

正直、最終章までの展開は決まったもののここら辺を書くのが結構難しいです。

とりあえず書いてはいますが、また修正したくなったら修正するかもしれません。

難しい上に時間も無いので、また日を跨ぐ日がくるかもしれませんがご了承ください。

.........。


どうしてこうなった。


......現在午前8時。


SNSでは、かなりの投稿が盛り上がっていた。


その投稿のほどんどが、とある動画に対する意見だった。


それは、かつてマシンの搭乗者だと拡散された青年が少年に対しとんでもない行為をして泣かせる内容だった。


その青年というのが俺だ。


先ほど、和磨から連絡があった。


何やら俺が大変なことになっていると。


また何か拡散されたくらいに思っていたが、まさかこんな事になるとは。


昨日とある事があった。


だが、まさかそれがこんな事になるなんて予想していなかったんだ。





















昨日俺は買い出しに向かっていた。


思えば最近カーㇴにやらせてばかりだったし、カーㇴは俺の家政婦でもなんでもないからな。


合田さんに行ったのが強ち間違いじゃなくなるのが怖い。


てことで俺は今日は一人でお買い物だ。


カーㇴは今頃家でのんびり寝ているだろう。


そんな時間だった。

















色々と買った。


今日は味噌らあめんにしようと思って色々揃えてみたんだが、肝心のチャーシューが無かったので仕方なく別の店へ行っている時だった。


再び彼らが現れた。


今日はナイフとかは持っていないみたいだった。


「久しぶり。......一応聞くが、何しに来たんだ?」


子供に聞くような内容ではないが、警戒はしておく。


「何しにって、分かってるんだろ!?俺たちはお前を許せないって知ってるだろうが!!今日こそ、お前に命を払ってもらう!!」


やはりか。


よし、ここは心を鬼にするぞ。


「...悪いがそれは出来ない。」


すると、少年の方の顔が変わった。


何やら、焦った表情だった。


しまった。


顔を怖くし過ぎたか?


とにかく急にやり過ぎたみたいだな。


「兎に角、俺はこの世界を守らなきゃならない。命も腕も差し出せない。...それにこの前俺はそれ以外で何かできることは無いかと聞いただろ?その時に答えなかったのはお前らの方じゃないか。」


すると、妹の方が食い下がってきた。


「な、何よそれ!!私たちに悪いとか言っておいて、結局保身に走るのね!!やっぱ大人って最低だわ!!!」


言いたい放題だし割と酷い言い草だ。


保身に走るとかそれ何処で覚えるんだ?


とはいえ、やっぱこうなるよな。


「...それに関してはすまん。俺も出来る限り返したいが、返せるものには限度があるんだ。分かってくれ。君達を守るためにも、俺が5体満足で居る必要があるんだ。」


「信じられない!...お兄ちゃん、この人最低だよ!!...お兄ちゃん?」


少年の方は何やら考え事をしていたようだ。


「...ああ、そ、そうだな。そうだよな...。うん...」


なんか切れ味が悪くなったな。


「俺は別に何もしないとは言ってない。お金に困っていれば援助は必ずする。それに何か行動するのなら俺も責任もって手伝うよ。だから、悪いけどそれ以上に出来る事は無い。」


...少女は兎も角、少年はさっきから落ち着きがない。


どうしちまったんだ?


とにかく落ち着かせて、そこで改めて返事を聞いた方が良さそうだな。


俺だって心苦しいし何とかしてあげたい気持ちはある。


だからこそ、とりあえず双方がしっかりと気を持った状態で話し合いたいからな。


と、そこで俺は目を疑うような光景を目にした。


俺が心配し、声を掛けるのが早いか否か少女が突然何やらスプレーを取り出した。


何だ!?と俺が声を上げる隙も無く、彼女はそれを.........。









自分の兄に噴射した。









いや、何をやってるんだ!?


普通この流れなら俺に放つだろう!?


なんで兄なんだよ!?


俺じゃないのか。


どうしてだ?


そう思う間もなく、彼は目を伏せた。


どうやら催涙スプレーだったようだ。


痛みで蹲る彼を横目に彼女はわざとらしくこういった。


「最低!貴方、何て事をするのよ!?...信じられない。皆さん、見ましたか!?これがマシンの男の本性です!!」


...急にどうした?


俺、何も言ってないけどな。


急に色々起きたもんだから意味が分からず立ちすくむ俺に、彼女は一瞥するとそのまま去っていった。


兄を連れて。


意味が分からないし、何がしたかったんだ?


...ただ俺もまだまだだな。


突き放すったって、急にこんなん言っただけならこんな反応されるのも頷ける。


仕方ない、次はうまくやろう。












正直この時の俺はあまりにも無警戒だったとは思う。


ただこれだけじゃ正直分からないだろ。


まさか、あんな事になるなんて。

















その後俺は戻ってきた。


家でひとまず今日について考えてみたが、考える程ドツボにハマりそうだったので一旦辞めて明日また考える事にした。


カーㇴと味噌らーめん食ってる時も正直濃い味を薄く感じる程には考え込んでいたみたいで、カーㇴに心配されてしまった。


気にするなと伝えたが、彼女は心配そうだった。


まあ心配にもなるか。


俺も彼らとの話を早めに終わらせて今回の違和感を飲み込むしかないな。


少なくともこの日、眠るまではこう思っていたんだ俺は。













和磨から連絡があった為見た動画は、こんな内容だった。


「久しぶり。......何しに来たんだ?」


「何しにって、分かってるんだろ!?今日こそ、お前に払ってもらう!!」


「私たちの家族をこの手で殺しておいて、何しにって...最低よ!!」


「...悪いがそれは出来ない。俺は金を差し出せない。俺は何もできることは無い。」


「な、何よそれ!!私たちに悪いとか言っておいて、結局保身に走るのね!!やっぱ大人って最低だわ!!!」


「俺も限度があるんだ。分かってくれ。お前らが5体満足でいられる必要があるかと聞いただろ?」


「信じられない!...お兄ちゃん、この人最低だよ!!...お兄ちゃん?」


「...ああ、そうだな。うん...」


「俺は別に何もしない。お金に関しても何もしない。だから、それ以上に出来る事は無い。」


「最低、私たちを脅してしかも盗ったお金も返さないの?ドロボーに脅迫って、世界の英雄が信じられない!!」


すると、ここで画面が一瞬ブラックアウト。


その次の瞬間兄が伏せる。


蹲った彼は、まるで泣いているようにしか見えなかった。


「最低!貴方、何て事をするのよ!?...信じられない。皆さん、見ましたか!?これがマシンの男の本性です!!」


ここで画面が途切れる。












...............やられた。


色々とツッコミどころはあるし、編集は決して雑ではないから他に協力者が居るとみて間違いはなさそうだが、兎に角やられたと思う。


こんな事をやられた日には俺は政府と協力していなかった頃以上にきつくなるだろう。


所々におかしい文章があるし、一部少女が喋った文は追加されている。


挙句俺の台詞は大分改変され、そしてブラックアウトで俺が彼を殴ったかのような演出になっていた。


これはあまりにも露骨な印象操作だ。


一体誰が......。


彼ら兄妹はどちらかと言えば利用されているのだろう。


実際、兄の方は知らない感じだったしな。


妹は、ひょっとしたら分かった上で協力しているのかもな。


どちらにせよやってくれた。


これのせいで俺は最悪石を投げられるイエス・キリストみたいになるかもしれない。


勘弁してほしい。


言葉の発音などで一部本当にこういうのを見慣れている人は分かるかもしれないが、普通の人にはあまり分からない誤差である。


しかも若干ディープフェイクが使用されているようで俺の顔が若干ニヒルになって笑っていない所で笑ったりしていた。


SNSでも信じている人間は少ないようだが、少なくとも話題にはなってしまった。


これが目的なら相当俺に対し宛てつけたい奴らの様だな。


デスペラードか?


それとも、他の国関連か?


どちらにせよ、この借りはしっかりと返させてもらおうじゃないか。


...動画に映る悪役顔の自分を睨みつつ、何とか平静を保つのであった。

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