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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
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第54話 不可視

少しずつ、1章のストーリーが組み解かれていきます。

ええ~はい、何とか倒しましたよ。ええ。


ぼろっぼろだし全身痛いし、流石に痛すぎて変身解除後帰れなくて恐らく近隣住民に滅茶苦茶みられてますよ。


ええ~そうだとも。


......クッソ。













結局、コウモリ野郎もパンダ野郎も一匹でも十分強いような奴らだった。


パンダは動きこそ呪いが、その分奇抜な動きをして攻撃・回避するし。


シンプルにパワフルでとても俺には勝てないレベル。


かといってコウモリの方は飛びまわるから砲弾も斬撃も当たらないし。


ジェットで飛んで追いつけば超音波で俺のシステムを操ってジェット噴射出来ないようにしやがるし。


あのコンビは凶悪だった。


あまりにもしんどい戦いで、危うく負けるかと思ったさ。


初手挟まれた時点で結構きつく、すぐ飛んだこうもりを追うのは無駄だと判断して先にパンダから行ったんだ。


今思えばそれが一番のミスかもな。


斬撃は受け止められ、シンプル殴りは阻まれ、挙句がら空きになった俺の身体をオモックソ蹴られる。


めっちゃ吹っ飛んでビルに激突してビルが半壊したよ。


しかも、結構飛んだからまだ避難できていない人も居てさ。


正直...。


...かなりの人数を巻きこんでしまった。


きっとカーㇴ当たりならどうしようもなかったと気遣ってくれるだろう。


和磨は......、怒りたいのを必死にこらえて励ましてくれるだろうな。


だが、俺は自分を許せない。


寝ていないだとか、2体だとか、頻度が多かったなんて関係ない。


俺に()()()()()()()()()()()があったからだ。


あの時、のんきな態度をとっていなければ助けられた命があったかもしれない。


でも、どうする事も出来なかった。


あまりの疲労とダメージの蓄積による集中不足で判断を誤った。


金を貰って、命を預かった俺がやっていいことじゃない。


自然とその時頭が冷えた気はした。


パンダ野郎にダメージは全く入らず、コウモリに向かったが先ほどの通り超音波が邪魔で戦闘にならない。


コウモリに向かえばパンダに着地狩され、パンダに向かえばコウモリに空中から襲われる。


空中から襲ってくるコウモリに剣を振るってもパンダに抑えられてしまう。


もはやどうしようもないと、諦める他ない状況に陥りそうだった。


それでも、諦められなかった。


否、諦めるなんて許せなかった。


奴らにはまだ余裕があるのか、若干だが油断が見える。


そこを突けば可能性はある。


久しぶりにプログラムを書いた。


コードは割と難しかった。


何せ、コレクト時に出てしまうエネルギーの色を抑えるというものだ。


奴らは視覚で得る情報もかなり使っていると思う。


逆に言えば、視覚で得る情報を無くせばかなり優位になると思うのだ。


フルパワー時のエネルギーの全てを一部に集約するコレクト。


これを使用して奴らを倒したいが、目に見えてわかる能力じゃコウモリの超音波にやられるし、いつぞやの恐竜と同じでビビッて急に襲ってくるかもしれない。


あの時の恐竜よりかは流石にどちらも強くないが、2体合わせるならあの時以上だと思う。


かなり難しいコードで、考えている時間はとにかくパンダが近づいてきたら避ける。


これを繰り返していた。


コウモリの攻撃はそこまでじゃない。


戦闘時は少なくとも損傷は出ないからパンダにさえ気を付ければそこまでじゃない。


今は、兎に角コードだと、そう思った。


どんどんコウモリ野郎に攻撃されるが、気にしない。


吸血タイプじゃないのが救いだな。


どうせ吸血タイプの異偶ならこちらのエネルギーを吸ったりしそうだし。


その点そこだけは安心して戦える。


頭も働かず、現実ならばコードが汚すぎると文句を言われそうなくらい散らかった文ではあったがひとまず完成した。


少なくともこれをもしうちの会社でやろうもんなら総ツッコミを喰らいそうだ。


.........うちの会社、じゃなくて元うちの会社か。


兎に角使ってみよう。


「SILENT!」


サイレント、即ち静、消音を表す言葉だ。


要はエネルギーを見えなくするってこった。


音じゃないって?


細かい事は気にするな、不可視って事だ。


そしてすぐコレクト機能を使用する。


腕に剣を装備し、再びパンダへと斬りかかる。


何度も斬りかかったからか、舐めた表情でこちらを見ている。


その顔もここまでだ。


腕と剣が当たる刹那、何かを察したか腕を引っ込めようとしたがもう遅い。


どの道、腕を引っ込めたところで動かなきゃお前には当たるぞ。


腕を引くよりむしろ酷いことになるな。


勢いよく振り払った剣が奴の腕を通り過ぎ、そのまま横っ腹にぶち当たる。


その瞬間勢いよく吹きあがる血潮。


血の泉とでも言うくらいの赤い液体が舞い上がり、そのまましばらく止まなかった。


流石に死んではいないのか、血走った目で後ろを向いた俺に殴り掛かってきていた。


...気づいてるんだよ。


お前からしたら背を向けた俺はチャンスなのかもしれないが、少なくとも俺にとってはお終いだからやらなかっただけだ。


瀕死ではあったのだろうその異偶の爪は、あと一歩で届かず地に伏せた。


そしてパンダ型は消滅した。


残ったコウモリ型は協力していた奴がやられて焦ったのか知らんがより逃げようとする。


安心しろ。


どうせ近寄ってもまた超音波でジェット噴射を止められるだけだから何もしない。


だから......。





だから、ここから主砲(ヒッサツ)をぶっ放して消し飛ばしてやる。


飛んで逃げてはいるが俺からは一直線。


そして俺はエネルギーを消す術を持っている。


コレクトでほんの少し溢れるくらいだ。


通常状態のチャージ時主砲ならば一ミリだって漏れることは無いだろう。


終わりにしてやる!!


「SILENT!」


そのままチャージする。


10秒...20秒...。


..................。




よっし、貯まった!!


トリガーを引く。


「行っけええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!」


見えなくなった光線が、俺の向き通りに飛んでいく。


微かに粒子が見える。


やはり多少は残ってしまうな。


仕方ないか。


完璧じゃなくてもある程度騙せるなら問題は無いな。


ピンク色の光線は、コウモリ野郎に近づいた瞬間色づいた。


奴は、「!?」とでも言いたげな叫び声を遺してかき消された。


流石に距離が結構あると俺の指定範囲を外れてしまうな。


だが、返って好都合だったか。


奴に意味も分からず死ぬ気持ちを少しでも分からせてやりたかった。


お前らのせいで、意味も無くああやって人が死ぬんだぞ。


......足元には、恐らく俺が守り切れなかった人たちが倒れている。


かなり悲惨な死体もあった。


あちこちでサイレンが轟き、悲鳴や鳴き声が聞こえる。


怒号や嘆く声も聞こえてくる。


恐らく、この光景も日常になってしまうのだろう。


......そうはさせない、させたくない。


この体に鞭を打ってでも絶対に阻止して見せる。





















こうして倒し、ちょっと離れた場所で変身を解除したが、コウモリにやられた傷が思ったより多く血が流れまくり、そのまま気絶した。


その際近隣住民は俺をかなり見ていたらしい。


......まあ恐らく普段見ない奴、とかあるいはボロボロだったから被害者とでも勘違いされたんだろう。


うん、そうだ、そうに違いない。


そうであってほしい。


流石に、これしきの事でバレてないよな???


















そして、俺は気絶していた為気づかなかった。


俺を睨みつける、2つの小さき視線に。

睨みつけてくる視線の正体とは!?

次回にご期待ください。

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