表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
61/147

第53話 出没

お待たせしました。

非常にマズい............。


現在、2体の異偶に囲まれている。


左にはヤマネコのような異偶、右はクラゲのような異偶だ。


マジで結構ヤバい。


え?


どうしてこうなったって?


それは.........。


3時間前に遡る。
















そもそも、いきなり戦闘をしていた訳だが。


契約をして早3日が経ち、何もなく平和な日だなーとか思ってきたころ。


今日も俺は朝早くから目を覚ましていた。


彼是戦闘が始まってもう結構経つが、戦いのせいか分からないが眠れないのだ。


まあ、ストレスだとか、急に何か凄い役になっちゃったのとか色々原因はあるのかもしれないが兎に角、早めに起きていた。


カーㇴはまだ寝ていたので静かに起きて、朝食を作っていた。


その後カーㇴが慌てて起きてきた。


気にしなくても別に寝てていいのにな。


子供は寝るのが仕事だ。


...こんなこと言ったらまた拗ねそうだな。


因みにカーㇴ曰く、働かざる者食うべからず、だそうだ。


だとすると俺も食えないけどな。


今絶賛ほぼ無職と変わんないし。


大体、俺に当てる額は何処から出てんだよ。


正直、まだ疑っている。


契約して1日の時に俺の口座にとんでもない額の金が入ってはいたがきっと夢かなんかだと思って無視している。


大体今の状況だとむしろカーㇴの方が働いてるんだよな。


俺と違って朝から図書館とか言ってこの世界の様々な現象や異偶に関係ありそうな何かを片っ端から読んでるっぽいし。


それ以外でも色々調べてるっぽい。


俺に詳しくは話してくれない、というか話しても分からない話っぽいんだよな。


一回詳しく聞いたが全然何言ってんのか分からなかったし。


で、彼女が出かけて少し経った後だったかな。


ん?


彼女一人で出かけて大丈夫なのかって?


大丈夫だろ。


俺はSNSに上がってしまったが、アイツは映像に一部映ってるだけで全身も顔も映っては無いからな。


それにこの世界ではしっかり目立たないような服着るようになったし、そこまでなることでもあるまい。


とにかく、彼女が出かけたら和磨が来た。


何か用でもあるのかと思ったら遊びに来たて......。


いくら俺が監視対象じゃなく協力関係になったとはいえお前緩みすぎだろ。


本当に公安の人間なんだろうか?


人の良さだけで面接受かってないよな?


大体、公安って面接とかあるのかな。


ま、なんでもいいか。


とにかくあまりにもうるさい和磨と外に出た訳だが。


前に鶏の異偶が出たショッピングセンターの改築が終わっていたのでそこに再び行った。


和磨が言うに、最近の俺は疲れているように見えるらしい。


だったら家で休ませてくれよとか思うがそれだとリフレッシュは出来ないとかどうとか。


......まぁ、俺の為にやってくれてると思えばそこまで怒る気にもなれないしな。


しばらくそこで色々見てたんだ。


ほんで、いったん休憩していたとき。


不意に耳鳴りが来た。


またこれかよって思ったさ。


思わず和磨に伝えたね。


「おい和磨いいか?!信じられないかもしれないが今から異偶が現れる!!お前は一般客を誘導して避難させろ。いいな!?」


ってね。


アイツはやけに俺の信頼が高くて


「分かりました!!!」


と言いきっちまっててさ。


何がそんな信用できんだかねえ?


ま、それはさておきその直後。


いつぞやの時と同じくとんでもない揺れが起き、近くで叫び声がした。


悲鳴が上がり、叫び声がとどろく。


「またかよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」


「やっぱりお終いだぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」


「ここの店呪われてんじゃねえの!!!!!!!!!!!!!」


「うわああああああああああああああああああああああああああああああ」


など、様々な声が聞こえる。


他の客と逆に進んで外に出るとそこには、さっき説明したクラゲとヤマネコのような異偶がいたのさ。


そして俺はリーパーとなり、戦闘開始したってとこ。

















ここまで説明してわかると思うが、俺は今苦戦している。


苦戦していなかったらもっと余計なことを思い出しているだろうな。


相性が非常に悪い。


剣の攻撃はクラゲに受け流される。


というか、触覚を巻きつけて何やらエネルギーを流してくるのだがそのエネルギーが毒のようなものらしい。


喰らうと一定時間動けなくなる。


実際、一回それを喰らった後動けずヤマネコ異偶に切り裂かれたしな。


逆に砲弾はヤマネコがクラゲを抱えて逃げ回る為すばしっこくてとても撃てない。


下手に撃とうもんなら街を壊してしまうぞ、これ。


クッソ、打つ手は無いことは無いがかなりきっついな。


何せ2体だ。


攻撃の量も防御の可能性も前回より多い。


ようは俺一人じゃなかなか骨が折れるって事だ。


とはいえ、あの蜂カラーマシン・デッドリーに勝ったんだぞ俺は。


こんな奴らに負けてたまるか!


やれる事はある。


まず、手始めにレーザー砲を撃ってみた。


だが、残念なことにこれも一直線ではあるのでヤマネコには当たらなかった。


必殺武器でもダメか。


なら、あえてを誘ってみよう。


前から思っていたが異偶はそこまで知能は高くない。


勿論普通の動物よりかは知能はあるしその分の凶悪さもあるが、少なくともちょっと考えて行動、みたいなのは中々しない。


みんな自分の能力だけでかかってくる。


ならば、そこを利用しよう。


あえてまた砲弾を使う。


と同時にバリアを起動できるようにしておく。


ガトリングから砲弾をバンバン撃つ。


なるべく動きながら。


とはいえ建物をはなるべく壊さないように。


奴は変幻自在な動きをしながらも避けに避ける。


そして、俺の動きを見ている。


よしよし。


つまり、こんだけ避けるって事は当たったら間違いなくダメージになるって事だよな。


ならばやる事は一つだ。


しばらく撃ち続けると流石に逃げ場が無くなるのか、それとも俺の不意を突こうとしたのかは知らないが付近に現れた。


すぐ剣に切り替える。


腕から剣を出力し、そのまま突きにかかる。


ヤマネコはさっと離れたが、クラゲはそのままだ。


当然だ。


また巻き付いて俺の剣を刺せばいいだけだからな。


だが、そう簡単に何でも行くとは思うなよ?


よく考えたら、俺の剣はレーザーなんだよな。


つまり...


巻き付いてくるクラゲの触手が完全に絡む前に粒子ごと剣を引っ込める。


当然、ガトリング砲を起動する。


すると、ヤマネコが勢いよくクラゲを掴みに来る。


あわよくばとでも思っているのか、舐めた表情で俺に襲い掛かる。


......俺の今の行動をよくわかっていればやらなかっただろうに。


俺はガトリング砲を引っ込め、剣を出力。


更に、バリアを起動する。


クラゲは今なら剣以外にも行けるとでも思ったか巻き付きに来るが、バリアに阻まれて何もできず。


そのまま上空に飛びあがって浮いているクラゲを回収しようとするヤマネコに振りかぶる。


流石に上からでは避けようがない。


振り下ろした剣が回避しようとした奴の左目とその延長線上にあった胴体も切り裂く。


そいつはそのまま俺の上を通り過ぎ、力なく地面に叩き落された。


振り返ると、目から血を流し片方の脚だけで立とうとするそいつが見える。


残念だが、お前たちじゃもう無理だ。


まだ人間を一人も殺せずに出てきたみたいだが、残念だったな。


お前たちはこのまま何もできず俺に負けるんだ。


この世界で、懸命に生きる人たちを殺させたりしない。


俺がお前たちに引導を渡してやる。


コレクト機能を使用しエネルギーを集約する。


喰らえ!!!!



〈ー半双斬ー〉



剣を横に一薙ぎする。


そのまま一回転すると、ヤマネコにもクラゲにも剣の斬撃波が飛んでいく。


それが衝突すると、そのままソイツら2体はそれぞれ上下に分断され、切り離された半身同士が吹っ飛んで行って消滅した。


流石に2体はヤバいと思ったが、蓋を開けてみればそこまでの相手でも無かった気がする。


あまり調子に乗るのは自分でもよくないとは思うが、しかし思う。


これくらいだったらもう負けるこたあよっぽどねえな。


余程の相手が来ない限り俺はもう負けないだろう。























..................




と思っていた時期が、俺にもありました。


どうも、2週間後の俺です。


あの後、彼是5体は来てます、この世界に。


イルカ、タヌキ、キリン、ネズミ、ヤドカリ。


かなりの数の敵が来て、流石に俺も疲れてます。


何故俺が契約者になった後にこんな来るんだ。


まるで示し合わせたかのような期間のバランスで異偶が攻めてきている。


嫌な予感がする。


これは、ダリアのようなデスペラード、だっけ?


そんな奴らがこの世界にまた来てるんじゃないだろうか。


しかも結構な比率で襲いに来ている。


ひょっとしたら、一人じゃないのかもしれないな。


カーㇴもかなり調べてはくれているが、未だにどういう状況なのかは分かってはいない。


...ただ、一つ分かっていることもある。


このまま行くと、俺の健康が最悪なことになるって事だ。


人が寝ていれば異偶で起こされ、昼寝すれば起こされる。


ただでさえ眠れなくなってるのに、異偶のせいで丁度いいときに起こされるのだ。


俺の気持ちを考えてほしい。


......人の気持ち考えられるような奴らならそもそもこんな事にはなってないか。


とにかく、絶賛俺は不機嫌だし不健康だしで最悪だ。


何せ異偶は色々試行錯誤しないと勝てないから頭も使う。


それで身体も使うからしんどいったらない。


2週間前の俺が言っていたのはあくまでも異偶との戦闘が一週間ごととかそれくらいの話だ。


こんなすぐに計5、いや7()()も現れるとは夢にも思っていなかった。


勿論ありえない話じゃないが、まさかこんなすぐそんな状況になるとは思っていなかったんだ。


...7体ってどういう事だって?


さっきは5体って言ってたじゃないかって?


そうだな。


確かに言ったな。


俺は今思うがこうやって戦闘中につい考えてしまう癖があるらしい。


余計なことまで考えてしまうんだ。


あんま良くないな。


良くはないが、こうしないといよいよやってられない。


こうやって余計な事を考える事で異偶との戦いに集中しているのだ。


これが無かったらとっくに俺は3体目くらいでギブアップしたいところだ。


勿論世界を投げ出したりはしないつもりだが、正直日本に雇ってもらったのが裏目に出ている。


あまりにしんどいこちらを見かねたか和磨が最近ではうちに来て色々作ったり買ってきたりしてくれる。


ありがたい。


とはいえ、マジで裏目に出ている。


金を1回の戦闘でそれなりに支払ってもらっている以上泣き言は許されない。


かといってこのままじゃ俺の精神も持たない。


どうすりゃいいんだこれ。


まじでキツイ。


雇ってもらわなければ少しぐらい戦闘前に休んでも文句は言われないだろうが、現在は違う。


すぐ出て行かなきゃ政府連中の俺を否定していた奴らにすぐキレられてしまうだろう。


ただでさえ今も奴らは反発しているんだ。


もしここで戦わないなんて選択肢をとったらいよいよ俺には人権が無くなるよ。


とにかく、勝たなければ俺の安寧も帰っては来ない。


クッソ~、覚えとけよ異偶を呼び出してるデスペラードの奴ら。


俺が勝ったらお前らの奢りで焼き肉だ。


.........むなしい。


目の前のパンダらしき異偶とコウモリらしき異偶を見ながらそう思う。


あ~、誰か、俺を助けてくれ~~~~!!!!!

呼んでいただきありがとうございました。

次回もお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ