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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
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第47話 総理からの信頼

戦闘を終え、議員の元へと向かう。


カーㇴがまず駆け寄ってくる。






「楼汰様、お疲れ様でした。勝利の速さに、経験と努力を感じました。」


あ、やっぱ分かる感じ?


俺も思ってたんだよな。


やけにあっさりと終わったとは思っていたが、これが俺が戦い慣れしたって事か。


...喜んでいいのか?







議員たちは恐る恐ると言った感じで近寄ってくる。


公安と名乗った2人については流石に立場があるのか滅多に喋らない。


議員だけが、ちょっとだけざわついていた。


その中の数人が、俺のそばに駆け寄り俺の手を握る。


え?!急になんだ、コレ!?


「いや~凄い戦闘でした!!」


「本当にもうダメかと思ってしまったわい。君には感謝しているよ。」


「なんだあの剣のような武器は!?あんなモノ、一体どんな技術で。」


「ハナから信じてはいましたが、ここまでとは。目の前で見るとやはり迫力が倍違いますね。」


等と、好き勝手言ってくる。


これはもう、すんごい手のひら返しだ。


先ほどまでと打って変わって全体の2割にも満たないだろうが、それでも想像したより多い人数が褒めちぎってくる。


例え社交辞令でも気分良いものは気分いい。


とりあえず適当に合わせていたが、一方でそれ以外の人たちは言葉が無い。


どうも、よりヤバい力を持っていると恐れられてしまったらしい。


まあ生物の本能的には間違ってはいないし、仕方ないよな。


少なくとも今彼らの中では、とんでもない武器を持つロリコン野郎みたいな定義が出ているだろう。


あの公安2名も心なしかこちらを見て安心したような顔をしている。


しかし、恐れている人らはやはり納得は行っていないのか、俺に詰め寄ってくる。


「やはり君は危険な存在だ。申し訳ないが、世界を危険に陥れるような力を持った君を簡単にそこらに放っておくわけにはいかない。」


「泊る場所は用意する。その代わり、君にはここでじっとしていてもらう。そんな力を持ったものが野放しなんて、国民からしたらたまったもんじゃないだろう。」


とんでもない言い草だ。


何が言いたいんだこいつ等。


いい加減にしてくれよ。


と、先ほど俺を褒めてくれた人たちが反論してくれる。


「ですが、彼が我々を助けてくれたのもまた事実。確かに我々にとっては抵抗が難しい力ではありますが、助けてくれた彼がそう簡単に裏切るとは思えません。ここは信じるべきです。」


「岩動さんには失礼かもしれんがね、そもそも彼が極悪人で今の力を我々に向けてきても勝ち目は無いんだ。ならば、少なくとも彼の障害になるような行動は控えるべきだ。」


「そもそも、今は世界がどうのとか言ってる場合じゃありません。まずはバケモノ騒ぎを何とか終わらせるべきです。」


みんな、良い事言うなあ。


こんなに信じてくれる人がいるのは、嬉しい限りだ。


「ですがね、そうは言ってもやはりその彼が危険な力を持つのは事実。それこそ認めるべきではないかね?」


「それは認めております。認めた上で、彼にこの国を守るようお願いした方がいいと言っているんです。」


「口を慎め若造が。いい加減にせんか!こんなどこの馬の骨か分からんような奴に、国防などふざけている!!」


「それは貴方の方じゃありませんか?自分の都合のいい事ばかり考えているのは議員失格です。国を守るためにどんなことが出来るか、まずはそこから考えるべきです!」


「なんだと~!?いたいけな少女を攫って兵器を一人で保有しているような、下手すれば全て自分で事件を起こせるようなとんでもなさを持っている嘘つき野郎を信じられるわけが無いだろう!!」


「それこそ事実無根ではありませんか!?彼がこの事件の首謀者な訳がありません!首謀者ならばとっととこの国を亡ぼせているでしょう!!それをしないのが証拠ですし、貴方が言っていることこそ証拠のない屁理屈ですよ。」


とんでもないことになった。


正直、言いたいことはどっちも分からなくはない。


俺的には当然味方してくれている人の方を応援したいが、こればかりはどちらも間違っているというかなんというか。


否定してくる人の方はもう論外だ。


ありもしない嘘を並び立てて俺、というか今の状況を更に悪化させようとしている。


危険な力だ。それは俺が一番理解している。


だからこそ、この力は誰かのためにと心がけているつもりだ。


だが、その一方で俺を信じ切るのも危険だとは思う。


別に肯定してくれる人までdisしたい訳はないが、単純にその後俺が何かやらかしたりしてしまったら一気にみんな冷たくなりそうというか、信頼が重いというか。


ちなみに、肯定してくれる人の中には先ほどの総理も居た。


俺の言葉を信じてくれた人だし、悪い事にはならないと思うが。


肯定派の中でかなり頑固っぽい議員の人が俺らが本来守るべきところをこんな若いモンが守ろうとしているんだぞ!?一般人の彼がだ。


我々も協力して戦うべきだともう一度言ってくれたのは嬉しかった。


だが、異偶が出た時売国奴だ何だと騒いだ奴だけはやはり最後までうるさかった。


周りも白々しい目で見てんのによくもまあ話を続けたもんだ。


平和な世界を創ろうとしている俺たちを邪魔する辺りやっぱりデスペラードとか言う激イタ集団の一味なんじゃねえの?


街を壊された被害額、今回も発生しているが貴様が払えとキレている。


やっぱ、ただ馬鹿なだけなのかもしれんと思った。


ここでどうして俺になる。


と、こうして争ってしまう状況が良くないと断じたか、総理が話し出す。


「分かりました。こうして意見がまとまらないのも仕方ないかと思います。


 ですが、ここでこうしてもめている時間が一番無駄です。


 しかもそれを今回活躍してくださり、色々と戦ってくれている岩動さんに見せてしまっている。


 見苦しいと思われてしまいますね。


 新しい問題ですから話が長くなったり、色々と問題点が上がるのは当たり前です。


 ですが、現在のそれはまるで品のない争いです。


 少なくとも、ここで決めるのは得策ではないでしょう。


 ここでは一旦持ち帰って、改めて会議してみましょう。」


と、まとめてくれた。


反論もぴったりではないものの大分止み、ものの5分足らずで静かになった。


総理ってスゲエ。


すると総理が俺に謝ってきた。


「突然お見苦しいものをお見せして申し訳ないです。


 彼らも悪気があった訳では無いんですがね...。」


「あー、まあ、大丈夫。ちょっとムカつく部分もあったけど、水に流すよ。」


「それはありがたい。ではまた話をまとめますので、もうお帰り頂いて大丈夫です。貴重な話をありがとうございました。」


と、懇切丁寧に言ってくれた。


なんというか、対応に驚くところはあるけど、少なくとも味方してくれそうな人もいて、総理もこちら側のしっかりとした国を守る覚悟を持った人だと分かった。


とりあえず帰りにかかる費用と迷惑料をくれたので貰っておく。


彼らの中でも派閥が出来てそうだが、俺には正直そんな関係ない。


彼らは彼らで話をまとめるようだし、とりあえず俺は帰っていいらしいし帰ろう。


ま、今の流れなら悪い事にはならないだろうし、なったらなったでその時だ。


帰る直前、彼らは話しながらビルの中へと戻っていった。


こちらを明らかに敵視する視線も合ったが、まあ仕方ないで済ませた。


この国の未来の為にも、俺らの為にもいい意見を引き出してもらいたいな。


そう思いながら、カーㇴと帰ることにした。





















帰り際、最初の考案の二人にも話しかけられた。


まあまあ賛同貰えてよかったじゃんみたいな軽いノリだった。


それでいいのかお前らはと思うが、よく考えたら最初から疑っていなかった人たちだった。


とりあえずお礼を交えて話したが、自分たちは何もしていない、俺が認めてもらえるよう立ち回り、そして実際に行動した結果だと言われた。


でも、車の中で緊張感が解けたのが良かった。


だから彼らにもやはりお礼は必要だ。


その後、彼らもまた仕事が残っているからと別れた。


カーㇴと二人で一緒に帰った。


タクシーは高いが、それすら十分に払えそうな額貰っていたので改めて議員スゲエなって思っちまったよ。


カーㇴは、あまり周りの人が居る前では話さない。


きっと、自分が話す事で余計拗れるくらいに思っているんだろう。


実際そうなるとは思うが、だとしても自分で察して自分で行動できるのが凄いなと思うのだった。


タクシー内でこっそり俺に言う。


「...楼汰様。本日はお疲れ様でした。異偶との戦闘だけではなく、いわれのない悪評から様々な質問まで答えていて凄いカッコいいなと思いました。」


「カーㇴこそお疲れ。そしてサンキュ。ずっと立ちっぱ・黙りっぱで辛かっただろ?」


「いえ、楼汰様こそ、お疲れの様です。私など大したことありませんし。」


てんで譲らない。


絶対カーㇴの方が、とか思うがこれだと延々とこの話題だ。


さてと、そうは言ってもカーㇴもやっぱ疲れているようだし、俺も疲れたから今日の夕飯は買って帰ろう。


「わかったよ。じゃそういう事にしておこう。で、今日の夕飯どうする?イカリングにするか?それともタコ焼きか?」


彼女は一瞬だけ迷ったがその迷いが消えた。


明らかにどちらにしようか迷っていたな。


暫くしてカーㇴはこう答えた。


「どちらもで!!!」






















やっぱ食いしん坊だなコイツ。

眠すぎる...

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