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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
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第43話 車内にて

今回は少し短いかもしれません。

久々の複数投稿ですね。

外に出ると、車が止まっていた。


黒い乗用車だ。


専用車じゃないのか?


「馬鹿なの?なんで普段正体を隠して活動する私たちが正体をばらまくような車に乗って活動するのよ。」


確かに、それもそうか。


兎に角中に乗り込む。


もう一人男がおり、玲子が話しかけたのち少し驚いていたようだがすぐ出発する。


こちらをミラーで見る視線は懐疑的だ。


ドイツもコイツも困ったもんだ。


カーㇴは不安そうな顔で俺の袖を摘まんでいる。


怖いだろうな。


俺はまだ捕まるくらいで済むかもしれないが、彼女は別世界の人間だし、人体実験とかされそうだもんな。


まぁそんなことになる前に俺が守るが。


カーㇴはたった一人世界を救おうとしている人間だ。


やすやすと死なせるわけにはいかない。


それに、俺にとっても色々と恩情あるしな。


...こういうのがロリコンっぽいのだろうか。


.










車を走らせること数十分が経った。


渋滞にはまり、停止した時。


カーㇴは夜遅いのもあって寝てしまっていた。


俺に対し、男の方は貴方も寝ていいなどと言ってくるが、ここで寝たらそれこそ思うつぼにハマる危険性もあるし、寝るわけないだろ。


しかし、コイツらは俺のことをどう思っているのだろうか?


俺が、あの事件の事を引き起こしたと考えているのだろうか?


「...なぁ、お前らは俺の事をどう見ているんだ?俺は、そんなに悪党に見えるか?」


すると、それぞれ答えが返ってくる。


「自分は、思わないっす。むしろ、羨ましいですね。あんなロボットになれるなんて!!!しかも、それで国を守れる!...ああ、羨ましいなぁ」


男の方はさっきからずっと砕けたテンションだ。


何なんだこいつは。


羨ましいか、少しだけ変わって欲しい気もするが、俺に課せられた使命だからな。


ただ一つ訂正したい。


ロボットになれるて。


なってないわ。俺は人間じゃい。


乗っているんだわ。


「私は心底どうでもいいわ。...未だに今回の事件はたまたま災害と自然現象が反応して起きただけなのだと思っているし。」


どうやら玲子は、俺への疑い以前に今回の一連の流れを疑っているようだ。


じゃあ何で俺への捜査にこいつが来たんだよ。


というか何で疑っていない奴らが来たんだ。


「それは当たり前でしょう。


 むしろ疑っている人が来たら貴方は即収監される危険性もある訳だからね。


 一応、扱いとしては危険兵器を所有する一般人だからテロリストみたいなものだし。」


「そう言った意味で、特に差別をしなそうな自分たちが選ばれたんすよ。」


「そうか。なるほど、だからお前は疑っていないんだな。」


確かに、疑っている奴が来たなら俺は今頃とっくにお縄かもな。


冷静じゃない奴ほど対処も難しいし、俺は感謝すべきかもしれない。


選んだ上層部に。


ただ、この女に関しては少し疑いもある。


あんだけさっきは言っておいてここに来たら急に意見を変えるとは。


あまり信頼できないかもな。


「まあでも、精々貴方の無実が証明されることを祈っているわ。」


「お前、あんだけ言っていたのにそんな事言える立場かよ。」


「私個人の考えはさっきも言った通り、全て偶然が起こした産物よ。だから、貴方も巻き込まれているだけの被害者だと思っているわ。それに、何度も言うけれどもし私が本気で疑っているなら最初から強硬手段をとっているわよ。」


そうなのか、その割には結構辛辣だった気がするがな。


「えぇーーーーーっ!!!!!先輩それはないっすよ。先輩だって怪物の証拠画像とかこの人の変身とか観たじゃないですか!?」


「あれは作られた映像よ。彼はそれのモデルになっただけ。それに、怪物だって作ろうと思えば映像は作れるでしょ。」


「いやいやいや、実際に見たって言ってる人がいるんすよ!!!その人らに失礼っす!!!!!」


「あのね、自分の目で見る事以外信じられると思う?私たちの職業はそういうものなのよ。」


「だとしても、被害の状況とここまで一致する映像なんか作れないっすよ!!!」


「情報さえ分かればできなくはないわよ。」


ここまで同じ職の奴らが争うのも中々珍しいな。


どちらの意見も分からなくはないしな。


というか、本人目の前にして虚言癖扱いはマジかよ。


「おい、じゃあ俺はどうなるんだ。俺は実際変身しているぞ。」


「そうっすよ。で実際現場の位置だとかも一致している。”いち”だけにね!!!!!」


クソつまんねえ冗談を飛ばしたこの男は置いといて。


現場は実際あの映像と変わらない状態だったんだから疑いようが無い筈だ。


いくら映像が無くたってSNSとかで結構更新されている筈だろう。


仮に動画が無くとも文章だけでも意外と真実って分かりやすいぞ。


「貴方もお疲れ様。あくまでもあの意見は上層部や政府の意見を纏めて作ったモノなの。私個人としては、貴方は巻き込まれたただの一般人で、あの動画もおかしくなった配信者に脅されて撮られたんでしょ?」


「...ひょっとしてアンタ、あの動画撮ったあの人に会いに行ったのか!?」


「当然でしょう。情報収集は必ずやるべき事。幸い、あの人は誰かに聞いて欲しいみたいだったし。」


「なるほど、でそれもあったのに何でまだ受け入れないんだよ?」


「言ったでしょう。あの人もきっと災害でおかしくなってしまったのよ。貴方も同じ。だからあそこの現場は実際は災害だけだったのが、みんな変な状態になってそう見えたかのようになってしまっただけなのよ。」


いやだから、それだと怪物が実際に映っているのはどう説明するんだ。


全く、こいつは堂々巡りで話が終わらないな。


多分うすうす理解しているんだろうが、理解したくないんだろう。


あまりの情報量とこれから起こる面倒くささに思考を放棄しているのだろう。


この男の方は熱心にいることを解き続けている。


それに玲子とやらが真面目なのか返し続けているため、ずっと不毛な会話が繰り広げられた。


そのお陰で、滅茶苦茶眠くなってしまったぞ。


ふざけやがって。


そんなことをしているうちに渋滞は消え、あっという間に場所に着いてしまった。


目の前には明らかにそういう施設っぽい見た目の建物が見える。


滅茶苦茶ただのビルだが、これがまさに何だろう。


車を停め出したので、カーㇴを起こす。


カーㇴは目を擦っており、眠そうで可哀想な気になる。


だが、そうもいっていられないようだ。


とりあえず降り、着いていくことにした。











そこの自動ドアをくぐり、3人と共に歩く。


途中警備員が居たが、顔パスしていたのでこの女、ひょっとしたら滅茶苦茶偉いのかもしれん。


そしてあっという間に最初に説明された会議室へと辿り着いた。


「ここのドアを開けたら静粛に。あと、じろじろ見られるかもしれないけど我慢してね。」


それは不快だが、この際仕方ないか。


ま、とにかく話をして何とか理解してもらう他ないか。


うっし、気合いれて行くぞ!

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