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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第0章 漆黒の守護者
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【side episode】 ダリアの最期と新たなる謀略

やっぱ転生モノって面白いですね。

色んな方のを見てきましたが、次の作品はそうしようかなと思うくらいには面白い作品だらけで素晴らしいです。

命からがら、緊急脱出ボタンを押す。


畜生、どうしてこうなったんだッ!


クソぉ、クッソぉ!!!


どんなに怒っても、嘆いても、もうデッドリーは負けちまった。


胴体を真っ二つにされればどうしようもない。


クソが、意味が分からん。


どうしてこうなったんだ!














そもそも、デッドリーを出現させたときに俺は気づいていなかった。


デッドリーにエネルギーの充填をしなくてはならない事に。


それくらい焦っていたんだ。


あのお方の機嫌を損ね、信頼を失ってしまう事を。


俺にとってあのお方とは命より大事なモノ。


何とかして、あの機械兵を倒し秘密を守り抜くしかない。


奴が機械兵として出てきた時、俺は嬉しかった。


これで俺の勝利は確定したと、本気で思った。


奴は最初気を抜いていたが、俺の光線にすぐ反応してバリアを張り、斧には剣で対応してきた。


あの時とは違い、俺の斧で剣が砕ける事は無かった。


そして、このデッドリーには一つ注意点がある。


あの機械兵をぶっ飛ばした技はチャージの際だけ対象の100m+ー10m以内に入る必要がある。


全開急襲したときはアイツがボロボロだったから後ろからこっそり近づき貯める事が出来たが今回はそうはいかない。


しかも、どうやら気づいたか再びあの靄のかかる形態になっていた。


あれは流石に今の俺でもちとマズいと溜まったエネルギーを撃とうとしたが、アイツもまた走ってきた。


近づかれたとしても斧や格闘術はあるが、貯めたエネルギーを無駄にするのは嫌だった。


このままではやられると仕方なくそのエネルギーで地面に穴をあけ、その煙で隠れようとしたがそれさえ察された。


それどころか俺はその作戦を後悔した。


煙で逆に奴が見えなかったからだ。


本当に見えず、気が付いた時には後ろにいた。


とんでもないエネルギーの前に俺の光線銃はエネルギーごと全て吹き飛ばされ消えた。


だが、こんなもんでは終われなかった。


だから俺は宣言した。


それは、あのお方がつけてくれていた機能で、エネルギーを一時的に全開放する事で全機能を効果抜群で使えるというシステムだった。


俺は迷うことなく使用した。


ただ暫くは動けない。


というか動かない。


全機関にエネルギーを巡らすには時間が必要だ。


だが、奴はすぐ動き出した。


なので、仕方なくギリギリまで時間を貯め、奴の剣が来る瞬間までは止まっていた。


剣で斬りかかってくるが、今更そんな動きで倒せるとでも思ってんのかァ?


雑魚が舐めてんじゃァねーぞっ!!!!


剣先を掴み、そのまま引っ張る。


奴は抜こうと逆方向に力を向けたがそんなのは意味がねえ。


奴の動きが面白いくらいに分かる。


余裕があると、読めるから楽しいな。


楽しめる戦闘は、常に自分が優位に立っているときにだけあるんだ。


それ以外で楽しめる奴ァ相当だぜ。


下から殴ってくる算段だったようだがその前に頭を掴み、抵抗も無視して腹を思いっきりぶん殴る。


まるでホームランボールのように空高く飛んでいった奴を眺める。


だが、さすがにこの程度じゃァ死なんだろうナ。


だから更に追撃する。


奴も覚悟を決めたか止まっていた。


俺は背後から殴り掛かるが、それを躱され更にカウンターを喰らった。


だが所詮猿の浅知恵程度。


付け焼き刃もいい所だ。


どんどん迫りくる俺の攻撃をすんでで躱しているが、もう息も絶え絶えだろう。


そのまま蹴り飛ばすとデカい集合住宅にぶつかって止まった。


ははは、じゃ終わりにするか。


前回の戦いとは比べ物にならん程のエネルギーを抽出して作った斧を、地面に刺す。


それだけで世界が壊れる音がした。


それを引きずり奴へと斬りかかる。


初手は剣で弾かれたが、その際奴は何かを考えていたようだった。


隙だらけなその胸に勢いよく斧を叩き込む。


前回より深々と切り裂いた傷を確認した。


これでもう奴は再起不能だろう。


俺は勝ち誇った。


奴に聞こえる事のないこの操縦場内で。


はっはっはっはっは!!!!!


やはり運命はあのお方に味方している!


奴如きが俺をさっき倒しかけたのも、まぐれだったんだナ。


はっ、雑魚が。


じゃあ一応死体でも確認しとくか。


と顔を上げる。







そこに奴はいなかった。


慌てて斧を上げたが、奴は既に離れていた。


前回よりも更にボロカスになってるってのに、まだ動くつもりなのかあの野郎。


だが、どう足掻いたところでもう勝てん。


来いよ。


お前の武器や装備は全て分かってんだぜ?


と、さっきの学校?の付近から耳障りな声が聞こえる。


奴を応援する声だ。


無駄だと言うに。


無駄を無駄と分からずにいつまでも聞き分けのないゴミどもは俺がかなり嫌いなジャンルだぜ。


さっさとぶっ殺して............。


そう思っていた。


だが、その時。


奴の身体から靄が消えた。


俺は、諦めたのかと錯覚した。


だが違ったのだ。


腕と、間接部位にのみ靄がかかっている。


先ほどよりも濃い靄だった。


とはいえ、それで何が出来るのかというレベルだ。


腕と一部の間接のみなら、明らかに弱体化だ。


何故わざわざそんなことをと思ったが、ひょっとして奴は本当にもう限界なんじゃねえか?


だから、敢えて俺をイライラさせるような真似をして挑発しようとでもしたんじゃァねえか?


そう思えば不自然ではないナ。


だが、残念だったナ。


今更そんなものに引っかかるかよ、勝利は目前なんだぜ?


明らかに分かりやすすぎんだよ雑魚が、戦況を勉強してこい。


もはや、そんなものに........。


......



.........



..............




何故だか、嫌な予感がした。


今更、奴がそんなしょぼい煽りをするだろうか。


アレも、何か理由があって本当に攻撃しようとしているのでは?


チックショ、考えてもまとまんねェしとりあえず勝利を確実なモンにする。


斧を構え、奴に駆けだす。


そしてそれを思いっきり全力で奴の胸へと再び振り下ろす。


これで本当に終わりだ!!!








斧と剣が交差する瞬間、先が当たっただけで斧は全て粉砕した。


あまりに一瞬で、意味が分からんかった。


何故と考える間もなく、拳を叩き込まれる。


そのまま、俺は先ほどの奴のようにぶっ飛び山へと激突した。


相変わらず何故こうなっているのかは分からなかったが、一つ分かる事がある。


このままでは恐らく、俺の勝利は無くなるだろうと。


エネルギーをほぼ使い切った身体に鞭をうち立つ。


先ほどの奴のようにデッドリーのボディからは煙が出ていて、装甲はひしゃげている。


ゆ...


許せん......


絶対に許せぇぇぇぇぇぇんッ!!!!!!!!!!!!!!!!1


あのお方に貰ったこの素晴らしきマシンをよくも!!!!!!!!!!!!!!!!!!


斧を構え、もはや何も考えず突っ込んだ。


そしてそのままエネルギーを放出し、奴に叩き込む。


もはやフルパワーではないが、奴とてそれは同じはず。


しかし奴は、その場から動くことは無く、そのまま使わなかった分のエネルギーをチャージし俺をバツ印に切り裂いた。


俺は、本能で死ぬと理解した。


汗がたまらなく吹き出す。


あのお方のモノより、自分の命だ。


あのお方本人ならば俺は喜んで命を差し出すが、流石にいくら好きだろうとそのおもちゃにまで命を懸ける気はねえ。


それに、死んだらあのお方の役にも立てねえしな。


俺はそのまま、死に物狂いでデッドリーから脱出した。























奴が人間の状態に戻ってから殺してやろうと思っていたが、普通に身体に様々な傷が出来ていた。


これは操縦していた時に攻撃を受けて出来た傷だ。


あのお方の最新技術によって傷は戦闘後に出来る事になっている。


だからか、頭も痛ェし身体はボロボロだ。


とりあえず奴を倒すのは治療してからだ。


ひとまず、休める所を探して逃げた。























夜、俺はその近くの廃墟となっていた病院に逃げ込み、事なきを得た。


奴は俺を探していたようだが、俺を見つけるまでには至らなかったな。


残念だぜ、へへへ。


だが、アイツは脅威だ。


俺の良きライバルどころか、あのお方をも脅かしかねない力を持っている。


今回はここまでにしといてやるが、次こそは......。



















「次、なんて無いよぉ」






















声に気づき、慌ててそちらを向く。


そこには、こちらの世界で言うゴスロリ?とかいうジャンルの服を着た女のガキが立っていた。


ツインテールでキツネのぬいぐるみを持っている。


そして、その隣にはタキシードを着た執事のような奴が居た。


夜だってのにソイツは傘をガキに差していた。


「んだとコラ、いきなり出てきてなんだテメェらは。」


「んー、あたしはねー、セイノ。こっちはバトラー兼弟子のビミス。


 よろしくねー!」


ガキが一丁前に答えてきやがる。


こんな夜更けも夜更けにこんな奴らと出会うたぁ、この国の治安を心配しなきゃいけなくなるぞ。


「よろしくだと、いきなり現れやがった怪しげな連中と関わる気はねえぞ。消えやがれガキども。


 俺ァ今機嫌がすこぶる悪いんだ。


 あんま舐めた口聞いてッとぶっ殺す。」


「おやおや、下品な言葉遣いですねぇ。


 お嬢様、あんなふうになってはいけませんからね。」


「うん、気を付けるね!でも、私も悪かったかも。」


「あら、どうしてですか?お嬢様には一つも謝るべきことは無いかと思いますが。」


「んーん、だってね、よろしくねって言っちゃったもん。


 もう今後よろしくしないのに。


 ていうかぁ、出来ないのに。


 わーん可哀想。


 うっかり勝ち誇って情報ばらしまくった挙句に負けて情報とエネルギーと目的まで知られちゃったとしても、流石に...。


 かーわーいーそーだよぉ?」


ガキも執事も煽ってきやがる。


てか、よろしく出来ないってどういう事だこいつ等。


ちっ、腹立つ連中だぜ。


「んだとゴラガキ今なんて言いやがった。


 俺が可哀想だとォ?


 ていうか、何でテメェらが俺の失敗を知ってやがる?


 テメェら、マジに何なんだ?」


「私たちですか?そうですねぇ。


 まぁ、一言でいうなら。


 あのお方の、お気に入り。


 という所でしょうか?」


「そうだね!私たちが、あのお方の寵愛を受けたモノ、通称「o()n()y()x()」だもん!!!


わかる?デスペラードのお兄さん?」


オニキス...


聞いたことのない名前だ。


てか、何で俺の名前を知ってやがる?!


「オニキス...だぁ?んだそれ、聞いた事ねえぞ。


 ...ていうか、何でテメェらが俺、そしてあのお方の事を知ってやがる?


 そんな名前のクラスは知らん。


 お前ら、俺を騙そうたってそうはいかねえぞ。


 俺があのお方のお気に入りだってのは周知の事実なんだよ。


 そんな俺があのお方から聞いてねえことなんかある訳ねえだろ。


 パチこいてねえでとっとと全て話せ。」


このガキと言い、執事と言い胡散臭い事この上ないぜ。


俺がお気に入りなんだからお前らの出る幕はねえっての。


しかし、ガキは首を傾げた。


「うーん、まだ分からないかなぁ?」


「あ゛?んだと。」


「私たちが、本当のお気に入りなの。


 貴方はぁ、言ってあげると偽物のお気に入り。


 あくまでも私たちを隠す為の囮でしか無くて、()()()()()()()()()()()()()の創られた”お気に入り”なの。


 分かるぅ?」


あくまでも自分たちが本物だと言い張るガキども。


しかも、その上に俺とあのお方をバカにしたような発言までしやがる。


ざけやがって。


俺とあのお方の関係をよくもっ!


「......んだと何だそれ。黙って聞いてれば言いたい放題言いやがってェ!


 あのお方が、俺に対し偽物だと、そう言ったのか。


 違うだろ。


 あの日々が、あの瞬間が嘘な訳ねえんだ!!


 俺を拾って育ててくれたあの日々がァ!!!


 テメェら、あのお方を愚弄するのも大概にしておけよ。


 いくら俺が手負いだからって、ガキと優男2匹殺す事なんて訳ねえぞ。」


しかし、ガキは本気で可哀想な目をこちらに向けてきた。


執事に至っては少し笑っていやがる。


「...ビミス。ここまで来ると、なんだか可哀想だね?


 せめて、苦しまずに殺してあげない?


 私たちがぁ、本物だって認められないのはもう心の問題だよ。


 可哀想だし、一撃で沈めてあげようよ。」


「...お嬢様。お気持ちは痛いほど分かりますが、あのお方のご命令ですから。」


「......そっか。


 お兄さんごめんね、一回で殺してあげようと思ってたんだけど、あのお方からの命令なんだ。


 悪いけど、一生苦しみ続けてよ。」


何が命令だ。


あのお方がそんな事を望むはずがないッ!!


「は?


 何があのお方からの命令だッ!!!


 だったらその命令を言ってみろよ。」


「承知いたしました。


 『セイノ、ビミス。お前たちに命令を言い渡す。


  ダリアは失敗した。


  しかもそれを隠し、あまつさえまだ取り戻せると思っている。


  奴はもう要らん。


  手痛い目に合わせてやれ。


  育てた恩義を忘れたゴミの分際で。


  場合によっては殺しても構わない。


  なるべく痛い目に合わせてやれ。


  奴にとってそれが一番苦痛となるように。』


 以上となります。」


...衝撃で思わず言葉に詰まる。


なんだよ、なんだよそれ。


それじゃまるで、最初から俺は要らなかったかのような。


俺は、嫌そんな訳が...。


ありえねえっ、そんな事っ!!


「.........ッ。


 ざっけんな、ざっけんな何だよそれェ!!!!


 そんなの、ただお前らが言ってるだけに過ぎないんだよォ!!!


 大体、オニキスってのが本当にいる訳もまだ確定してねえんだ。


 出鱈目も大概にしやがれ!!!このゴミどもが!!!!」


そうだ、まだ確定してはいない。


コイツらが出鱈目こいてる別世界の奴らなだけの可能性もあるんだ。


というか、絶対にそうだ。


「やれやれ、現実を直視できないとは。


 いい大人が困りますねこれでは。


 お嬢様、あのような大人にはならない事です。」


「うん、大丈夫だよビミス。


 じゃ、始めよっか。お掃除。」


そう言うと、奴は懐からシャボン玉を作るキットを取り出した。


そんなもんで殺せる訳ねえ!


舐めやがってこいつ等ァ!!!


「んだとゴラぁ!


 ガキごときがァ!!!!」


俺も銃を抜き、奴に放つ。


所が、撃つより早く撃たれてしまった。


やっぱり、さっきの戦闘が効いてやがる。


クソ、痛みで指に力が入らねえ。


「ぐっ.........。」


だが、なんのこれしきぃっ。


あのお方との日々をバカにされて、黙ってやられてたまるかッ!


再びトリガーを引く。


「えっ...............?」


しかし、銃弾が放たれることは無かった。


何故なら。


何故なら、銃が手元になかったからだ。


いや、それでは語弊がある。


銃を持った腕が、もう俺の身体には無かったからだ。


俺の腕は、10m後の地点に飛んでぐちゃぐちゃに潰れていた。


「うああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 俺の腕が、腕がァっ!!!!!!!!!!


 なんでだよコレェ!!!!!!!!!!!!?????????」


思わず叫ぶ。


肩から先が無く、酷い痛みが走る。


腕があったところから熱が凄い。


あまりの痛みで転げまわる。


「お終い、だね。」


「クッソ、畜生、どうして!!!!!!!!!!!


 俺はあのお方の手となり脚となり働いたってのに!!!!!!!!


 どうしてなんだよ!!!!!!!!!!


 とりあえずお前ら、お前らだけは絶対に許さねえ。


 次会ったら絶対にぶち殺してやる。」


「え?...ぷふふっ!」


くそ、痛ぇ。


ちくしょう、ちくしょうっ!!


「あ?何で笑ってやがる?」


「...何で次があると思っているの?ねえビミス。」


「確かに、そうですねぇ。何故かは私も分かりませんが、もはや現実逃避するしかないからなのでしょうか?」


「そっか、そうかもね!!さっきの私の言った事、忘れちゃった?


 次なんて無いんだよぉ?


 大体、何でonyxが今まで貴方ほどの隠れ蓑(お気に入り)に見つからなかったと思う?」


見つからなかった訳、だと?


腕が無くなり痛みを脳が覚えさせてくる中で必死に考える。


奴らはいわば隠密部隊。


俺でさえ全く知らなかったあのお方特別な組織。


そしてこいつ等は変に手馴れている。


数をこなしている筈なのに正体がバレていない。


これは...


つまり.........


「.........!まさか、そんな事、許される訳っ!!」


「そういう事。


 見つからないんじゃなくて、見つけられないんだよね。


 だって、見た人、みぃーんなあの世へ行っちゃうからさ。


 お兄さんも例外じゃないよ。


 なんだかんだ言ったって、アタシも優しいからねぇ。


 ギリギリで生かせるなんていう、ビミスみたいなことはしないの。」


ガキは言い切った。


俺は...


俺は死ぬのか。


「お嬢様、まるで私が悪人であるかのような言い草ですねぇ。


 ...今日のおやつは無しにしますよ?」


執事が怖い笑顔でガキを見る。


ガキは慌てて執事を見る。


「わー、ごめんって!!ビミスにもいいとこあるよ!!!!


 ...とにかく、お兄さんはここで死んで、アタシ達は命令達成って訳。


 お兄さんも変に現実を知ったまま生きるよりは死んだほうがマシでしょ?


 きゃー!!ウィンウィンじゃん!!!アタシって天才だよねぇ!!!!」


「お嬢様、はしたないですよ。」


きゃぴきゃぴしつつ騒ぐガキを窘める執事。


ガキはほっとしていた。


「わっ、ごめんなさい。


 とにかく、ここで死んでくれると助かるんだぁ。


 じゃ、終わりと行こうか。」


急にあっさりとナイフを抜くガキ。


それと同時に執事が何処からか、チェーンソーに似た何かを持ってくる。


コイツら、本当に殺る気か?


マジに、俺を殺す気なのか?


い、嫌だ。


死にたくはない。


「ま、待て。待ってくれ。


 俺たち、元はあのお方の想いを繋ぐ同士じゃないか?!


 何で身内でこんな事する必要がある?


 俺らは俺らで仲良くやろうぜ、な?!


 た、頼む、頼むよ。


 俺はまだ、やり残したことが沢山あるんだ!


 た、た、頼むぅ...」


思わず涙がこぼれる。


必死で聞いてきた命令も、俺を可愛がってくれたあの顔も全ては嘘だったんだ。


俺は、俺は...。


何でこんなことにッ!!!


「これは傑作ですねぇ、泣いていますよ。」


「か、可哀想。


 大丈夫、すぐにあの世へ行けるからね。


 コラビミス、ちゃんと麻酔してあげなさい。


 そのチェーンソーじゃ、痛いでしょ?」


執事は注射針を抜く。


ガキは何やら怒っているが、もはや俺にはどうする事も出来ない。


「分かっておりますよ、お嬢様。」


「ま、待て待て、待ってくれ。


 なぁ、頼むよおい。


 俺の事を助けてくれっ。


 そ、そうだ。


 アイツらについて、新情報があるんだ。


 あの機械兵に乗っていた奴のそばには、あの女が居たんだ!


 殺さないで居れくれれば、それを話す!!!

 

 それもお前らの手柄にしていい!!!


 だから、だから頼むよォォォ!!!!!」


頼むから、なんでもするから助けてくれっ!!


俺の手柄じゃなくていい。


あのカーㇴとかいう女の事も言う。


だから............


「はいはい、大丈夫だから静かにしててね~?」


俺の言葉はさえぎられた。


もはや、真実かどうかなんてどうでもいいようだ。


ナイフが、チェーンソーが、どんどん近寄ってくる。


「まて、待って。


 その刃を近づけるな。


 待て待て待て待て待て待て待てッ!!!!!!!!!!!!!!!


 や...。










 やめろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」























その絶叫は、夜が明けるまで響き渡った。

ダリアはこうして死にました。

次回おまけ、そして人物設定なども公開予定です。

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