表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第0章 漆黒の守護者
43/147

第39話 勝利、そして戦後処理...

お待たせしました。

仕事が忙しいのでここ数日は投稿が減るかもしれません。

ご不便をおかけして申し訳ないです。

なので!!!過去話などを見てお楽しみいただけますと幸いです。

勝ったという実感を得たと同時に、突如身体がふらつく。


そりゃそうだ。


ぶっ通しで戦い続けたわけだしな。


戦いの傷は降りてから付くが、疲れは溜まる。


今回の戦いが終わったら温泉でも行こうかな。


滅茶苦茶疲れたし兎に角しんどかった。


マジで死ぬかと思った。


いや、割とマジで。


死ぬことを恐れていないつもりだったが、本能か何なのか、俺は死を覚悟出来なかったようだ。


ひとまず、息を吐く。


深呼吸し、リーパーのまま座り休憩する。


先ほどから歓声が止まない。


いつからか、ここの避難者だけでなく避難者以外の近隣の人たちまで集まっていた。


変身解除がしにくいな。


しょうがない、ちょっと待つか。


しかし、何とかなってよかった。


今のところ、サーチに誰も出てこないし追撃も無さそうだ。


安心して今日は眠れるな。




















歓声が静まり、近隣の住人が居なくなった頃。


ようやく俺はリーパーから降りた。


会社の人たちや周りの人が駆け寄ってくる。


「岩動...。お前、あのロボットだったんだな。スゲえよ。俺、マジで感動してんだ。」


「合田さん...。ああ、黙って悪い。俺があのマシンの操縦士だ。みんなを、助けられて良かった。」


すると周りも口々に言う。


「岩動ィ!!!流石じゃぞ!!!!」


「岩動先輩、あとであのマシン見せて貰っていいですか?造詣が気になる...。プラモデル化とか出来ないかな?」


「流石です...。やっぱ、僕が見込んだだけはありますね...」


「やったぁ~勝った~!!!!お兄ちゃん強~~ぉい!!!」


みんな、喜んでいる。


命がかかった状況でみんなが一丸となって応援してくれたおかげだった。


勿論それも伝えたが......。


「いやいや、俺ら何もしてないって。なあみんな?」


と言われてしまい、他も次々頷いてしまったため俺はただただ褒められるだけになってしまった。


かなり気恥ずかしいが、これもまた勲章なのだろう。


ありがたく、受け取っておこう。


と、カーㇴが近寄ってくる。


「...お見事でした。楼汰様。」


「カーㇴ、こっちこそサンキュー。お前が先陣切って応援してくれたお陰で勝利を導き出すことが出来た。」


「いえ、私はなに...。んっぅ、いえ何でもありません。はい、ありがたくその言葉を頂戴します。」


「そんな堅苦しくなくてもいいけど、とりあえず前見たく謙遜しなくなったのは偉いぞ。みんなが居てくれたから、勝てた戦いだった。」


「でも、楼汰様の頑張りがあったから私を含めた皆様が生き残る事が出来た。皆様も、偏に楼汰様のお陰かと思っておられます。」


カーㇴは満足げに頷いた。


他の面々も、そうだと言いたげにこちらを見る。


「じゃ、みんながみんなを助けたって事でいいな。俺はみんなに、みんなは俺にってところか。」


すると、來瀬さんが言った。


「良い事を言うな!!!ガハハハ!!!!!互いに感謝ってところでいいだろう!!!!」


彼の言葉が一番だった。何より、彼の言葉が無ければ本格的に勝ててはいないだろう。


最初から最後まで、世話になったと思う。


「......ありがとうございました。」


くどいくらいの感謝だったので、小声で告げる。


そよ風が花びらを運び、その花びらに感謝は乗って消えていった。

















「痛ッ!!!痛すぎるな...。」


さっきまでは戦闘の効果でアドレナリンが出て痛みを感じていなかったが、よく考えたらもう降りてかなり経っている。


痛みを感じるのも無理はない。


正直、腹と胸と背中が地獄並みに痛い。


更に、頭痛と眩暈も半端じゃない。


これはまた入院コースかな...、と諦めの表情でカーㇴと話す。


カーㇴは俺が吹き飛ばされたとき、余程不安だったのか消毒などをしてもらっている時ずっと、俺の袖をつかんでいた。


不安だよな、よかった。


カーㇴが一人ぼっちで生きるのも、また辛いだろうしな。


生きる意味を、少しずつだが見つけられている。


...あと、悪いニュースもあった。


俺が戦っていた時、例の配信していたあの男は周りの静止も聞かず独りよがりな欲で回りを巻きこみ、挙句俺のリーパーへの転身を動画にしてSNSに上げてしまったらしい。


そうなったらもう消えない。


彼女さんや、学生クンが謝ってきたが、みんなは悪くない。


というか、彼の事も悪くは言えない。


勿論、出来る限り辞めてほしかったのはある。


俺もカーㇴも、有名になることで動きにくくなる。


それに、俺は最初戦う事を嫌がった時の理由にも上げたが怖いのだ。


適合者に選ばれた俺に対し、誹謗中傷を投げてくる可能性のあるSNSの住人が。


だから辞めて欲しかったのは事実だ。


だが、今はSNS時代。


少しでもバズれそうなネタがあれば撮るのが基本。


彼だけじゃないと言われてしまえばそれまでだ。


それに、俺は興味が無いのでアレだがもしインフルエンサーでも居ようモンならもう大変な騒ぎになっていただろう。


そう考えると、むしろマシだった可能性もある。


何でもポジティブ解釈すれば良いわけではないが、とりあえずこれに関しては何も言えない。


だが、これでは色々と戦いにくくなっていく気がしてしまうのであった。




と、あの敵のマシンから突如音がした。


ゴソっ。


みんな慌てて振り向き構える。


あるモノは逃げるポーズを、あるモノは格闘術のポーズをとった。


俺も振り向いた。


だが、音の正体は泣き別れになった胴体の腕の間接が地面に落ちた音だったようだ。


実際、さっきまで付いたままだった間接が落ちている。


みんなはなーんだなんて言っているが、安心するのは早い。


とりあえず軽い治療は済んだ。


俺は、動けるようになった為敵のマシン内を偵察することにした。


ひょっとしたら大事なデータとかを忘れて言っているかもしれないしな。


乗り込もうとした段階で学生クンや小沢くんなどに自分たちも手伝うと言われてしまったが、やむなく断った。


理由としてはまだ仮面男が乗っている可能性が有ること。


そして、中にはひょっとしたらまだ何か罠があったり、危険があるかもしれない事。


それを伝えると、代わりにカーㇴが付き添いで来ると言ったのでそれも断った。


彼女は不服そうだったが、もし既に奴がこのマシンから抜けていてここの状況を窺っていたとしたら、抵抗できるのは武器持ちの俺かカーㇴだけだ。


彼女もそれを聞き、納得してくれた。


この場を任せろとばかりに熱心に見張ってくれる。


ありがたい事だ。


さて、俺もこのマシンの中を見て回ろう。


と、その中に足を踏み出した。






















マシン内は、驚くほど空っぽで何もなかった。


蛻の殻、という奴だ。


だが、収穫はいくつかあった。


まず、ピカピカ輝く液体が入ったタンクが5本積まれていた。


何なのかは分からん、後でカーㇴに聞こう。


更にホッチキスで止められた紙が1セット、そして少しのエネルギーバー系の食料と水だけだった。


紙には何か書かれているのかと思ったが、如何せん異世界の言葉。


何が書いてあるかわからん。


とりあえず、全部カーㇴに見せて何があるのか言ってもらおう。


そして、奴は何処にも居なかった。


流石にあの時間で何処か遠くへ逃げたとは考えにくい。


きっとここら周辺にいるのだろうと探してはみたが、何処にも居なかった。


まるで神隠しのように世界から忽然と姿を消した。


正直住人や近隣の人に迷惑がかかるかもしれないと念入りに探したがいない為、もう既に自分らの基地だか何だかに帰ったんじゃないかって感じがする。


とりあえず調べ尽くしたので帰る。


もうかなり眠いし、疲れた。


マシンから出る。























マシンから出た後、彼らは少し時間はかかるが、自分らのお金で病院へ連れていくと言ってくれた。


正直、会社も無くなってしまったし、失業保険が降りるのかどうかさえ分からないし、実質倒産みたいなモンだし、金は減ってく一方だろうからありがたい。


ありがたく連れて行ってもらった。


車を出してくれた社員さんがいてくれて、その車で向かった。


カーㇴも乗らせてくれて、車内では割と盛り上がっていた。


だが俺は車の揺れと暖かさと疲労が災いし、盛り上がりに参加できないまま眠ってしまった。















「...様...。た様...」


何か聴こえる。


「楼汰様...起きてください...」


カーㇴが起こしてくれたようだ。いつの間にか病院へついており、そこで診て貰えるそうだ。


また入院になるらしく、最近の入院の経緯を聞かれたときはどうすればいいのか迷ったが、怪物騒ぎと答えたら気の毒そうな目で見られた。


とりあえず保険も降りるらしいし、咄嗟の怪我を治す環境としては最高だろう。


俺の身体は、どうして立っていられるか分からないくらいにはやばいらしく、即効手術となってしまった。


ま、何とかなるだろ。


俺はそのまま入院することを決めた。


















入院の見舞いにはたくさんの人が来てくれた。


カーㇴは勿論、合田さんや小沢くん、学生クンに來瀬さん、更には避難者だった親子や学生、おっさんまで来た。


みんな何かしら持ってきてくれるお陰で俺のゾーンはものだらけだ。


ありがたいが、別になくてもいいのに。


来てくれるだけでも嬉しいと思う。


カーㇴはあのタンクやファイルの解析に忙しいのかあまり来てくれない。


だが、彼女の読みではかなり重要なものなのだそうだ。


とりあえずそこら辺は彼女に任せ俺は治すことに専念させてもらおう。


...病院の飯、塩気も甘味も無いのが多くてしんどいな。


焼き肉食いてぇ。


寿司でも可。























【SNSに上げた男視点】



アイツが勝って良かったぜ。


何より命が助かったし、アイツが生きてくれなかったら気持ち悪い陰キャ野郎どもが挙って


”ソース出してくださいよw”


だの


”いやに綺麗だけどこれはCG、ダウト。素直に自分の技術って言えばいいじゃん。”


”自分で作ってないんじゃね?だから余計なこと言えない。”


だのうるせえ事になる。


アイツが居れば生きるソースになるのだから問題は無ぇ。



案の定、投稿してまだ半日も経っていないが万バズをあっさりと超え、とんでもないいいね数を稼いでいる。


いいぞ、このまま行けば俺も半日も居ないうちに一躍時の人だ。


最高だぜ、アイツに乗ってよかった。


一次は危ねぇ奴かと思ったが、利用出来たら最高だったな。


助けてくれた奴の恩を裏切ってるって?


うるせえ、この世界はやったモン勝ちなんだよ。


じゃあアイツが最初から投稿しときゃ良かっただけだ。


アイツがやってねえから代わりに全世界に興奮を与えてやったんだ。


逆に感謝してほしいレベルだぜ?


俺のお陰でアイツにも御こぼれが出るんだ。


全く、俺っていい奴かよ。


投稿せずにアイツは気持ちよくなれるんだからな。


これくらいの事は許すべきだろ。


ただ、納得いかない事に撮影者の俺に対してはソースがどうだの言ってくるくせに搭乗者の奴に対しては労いや驚愕、喜びや感動が生まれている。


ふざけんな!!


俺が投稿してやったのに!!!!


何で奴が注目されて俺は疑われなきゃいけないんだ。


終いには、引用されて


”で?お前はなんかやったの?他人の褌借りてまでバズろうとするとは流石ですね!!!”


などというクソコメが付くようになった。


クソが。


舐めやがって!


俺が投稿したのに奴が注目されるのも納得いかないが、俺がカスみたいな扱いをされているのがもっと腹を立たせる。


お前らも奴も、俺が投稿してやらなけりゃここまでの興奮を得られなかっただろうに。


俺に感謝しろよ。


おかしいだろ。


と、イライラしすぎて前方を見ないまま歩いていたため、誰かとぶつかる。


それはスーツ姿の女だった。


かなり堅苦しそうな見た目で、一つ結びにメガネを掛けた奴だがよく見りゃ中々上玉じゃねえか。


うし。


「痛えな。何してくれてんだこのクソノロがッ!!!」


おら、謝れよ、そしたら金か身体次第で許してやるよ。


今回の事でジョカノですら俺を見捨てて別れてきやがったからな。


何でも、他人を蹴り落してまでしょうもない事に賭ける人間は無理、だそうだ。


クソ女が。


所詮、俺の事はゴミとしか思ってなかったって事かよ。


ふざけやがって。


ゴミクズの癖によぉ。


あーむしゃくしゃする。


ほら、早く謝.........。


「それはこちらの台詞です。貴方が前を見ていないからこちらが避けたのにその方向に来るから悪いんですよ?」


「んだとコラ?どつきまわすぞゴラ女コラァ。あ゛ぁ?」


ちっ、クソイライラするぜ。


なんだこのアマ、馬鹿にしてんのか?


女の癖に。


「やれやれ、こんな人が未だ多いのが残念でなりませんね。ま、私には関係ないから良いですが。」


「んだとぉ?あんま舐めてんじゃねえぞゴラ。」


調子乗んなよ。


と、ソイツはふと、地面を見た。


そこには、ぶつかった衝撃で割れたスマートフォンがあった。


「あああああああああ????????!!!!!!!!!!!!てめえええええええええ」


あまりにも突然だったが、急に怒りが湧き出てくる。


このクソアマが、ぶっ飛ばしてやる。


謝らないどころか俺のスマホを割りやがって。


「おいクソ女テメェ!!!ざけてんじゃね...「この映像、ひょっとして貴方が撮られたんですか?」...あ?」


あの映像を見て、何やら言ってきた。


何だこの野郎、お前もどうせ疑ってくんだろ?分かってんだよ。


「...少し、お話をお聞きしてもいいでしょうか?先ほどの無礼はお詫びします。スマホ代もお渡ししましょう。その代わり、取材料などはチャラでお願いします。」


...ほう、どうやら立場を理解したようだな。


いくら強情でも女は女。


所詮その程度の感情だ。


ようやく俺を理解する奴が出てきたか。


と言っても当たり前だけどな。


遅すぎる。


「ちっ、そんなんじゃ情報は出せねえな。もっと寄こせ。」


「分かりました。取材料もお支払いします。それでよろしいですか?」


まだ貰っときてえが、これ以上はラインを超えるな。


っし、ようやく俺に運が向いてきやがった。


今日から俺は大スターだ。


へへへ、何百万稼げっかな~。


そう考えていた俺に、最悪な質問が飛び出した。



















「それでは質問します。あの動画の男は一体どなたですか?知っている情報を出来る限り答えて頂きたいです。」

何やら不穏な香りが...


とりあえず、0章はもう少しで終わります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ