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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第0章 漆黒の守護者
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第1話 搭乗者

少しずつ投稿していきます。

TVには、あまりにも現実とはかけ離れた光景が広がっていた。

何せあまりにもデカすぎるロボット、そしてその肩に乗る白い和装の少女。

どう見ても、映画とかアニメの世界だった。


あまりにも荒唐無稽すぎる光景に目を擦ったが、どうもフェイク動画などではないらしい。

試しにSNSをチェックする。

SNSのトレンドには、”世界の終末”、”ロボット”、”終わった”等と何やらアニメのタイトルのようなものが散見される。

どうやら、実際にいる光景らしい。


「...何だこれ。いや、...マジで何コレ?!」

あまりにも現実離れしすぎている。

多分これ、俺の夢だ。うん。

いや、酒の飲み過ぎで頭がおかしくなっているだけだ。きっと。

寝たら多分普通の日だ。でちょっとがっかりするだけだ。


とっとと寝ることにした。

明日も会社だ。雨が降ろうと槍が降ろうとロボットが降ろうと社会人は休めないのだ。

布団の上に転がるとそのまますぐ微睡んできて、眠りについた。






小鳥の囀る声が聞こえる。

どうやら、朝になったようだ。

窓から差し込む朝日が眩しい。

昨日は何やら楽しい夢を見た気がするが、まああれは夢だろう。

そう思い着替えようとすると、


ピンポーン


と玄関から音がした。

新聞じゃあるまいし、宅配かなんかか?

でも最近は特に何も頼んだ記憶はないが...

ひょっとして俺、昨日酔っぱらってなんか頼んだとかか?


そう思い、ひとまずインターホンで話を聞く。


「はい。どちら様でしょうか?」


しかし、インターホンから声はしない。

ひょっとして、今や昔の産物であるピンポンダッシュか?

いやそんなまさかと思いながらも一応確認の為玄関まで行った。


ドアを開ける。

すると……



「おめでとうございます。貴方はリーパーの搭乗者として正式に選ばれました。

これより、零式・対異偶戦闘用機動兵【リーパー】へと案内いたします。」


という言葉を吐く、白い和装の少女がいた。


「は?」


ん?ちょっと待て。

いま、この子なんて言った?

ていうか、対いなんとかかんとかって、ん?

いや、もう一回聞いてみよう。


「えっと、ちょっといい?俺が、何だって?」


「はい。おめでとうございます。貴方はリーパーの搭乗者として正式に選ばれました。

これより、零し…」


「ちょっと待った!!!いや、その説明はもういいのよ。

そうじゃなくて、その、つまり…」


あまりに衝撃な話に、なかなか二の句が継げない。


「はい。」


「俺があのロボットの操縦するってことぉぉぉおおおおお!!!????」


昨日より更に荒唐無稽な言葉にもはや頭痛さえ覚える。

何を言ってるんだこの子、いやコイツは。

俺が、あのロボットの操縦者?いやいや、そんなまさか。


「...あのさ、それ隣の人だったりしない?

 俺、少なくともロボットとかあんま分からないしそもそも知らないよ?!」


落ち着いて考えてみれば、そもそも俺はこの子のことを何も知らないわけで。

ということは、この子だって俺のことを知らないのだ。

つまり、この子は俺をその搭乗者だと勘違いしている可能性がある。

そう希望を持って確認する。しかし...


「いえ、確実に貴方です。岩動 楼汰様。

 私は、運命の巫女・カーㇴです。よろしくお願いいたします。」


「うん、よろしく…って、!!??

 いや宜しくないよ???!!!!何も!!!

 何で俺の名前知ってんの?!てか住所も!!!

 そもそもなんで俺が選ばれるわけ??!!意味わかんないって!!!!」


つい返事をしてしまったが、よく考えてもわからない。

何故俺なのか。もっといい奴いなかったのか。

俺より、もっといい奴とかいる筈だ。

ほら、俺の会社の筋肉ムキムキの合田さんとか、絶対そっちの方がいい。

或いは後輩のオタクくんとか。

…大分話が脱線したが、とにかく俺である理由はない筈だ。


「では、それを含めてお話ししたいです。

上がっても大丈夫ですか?」


少女は言いながら俺の部屋に上がる。

いや、あの…


「せめて靴は脱いで!!!!!!!!!!!」

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