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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
117/148

第106話 その野望は燃えて

体調不良で中々更新できませんでした。

申し訳ないです......。


という事で久しぶりの更新ですね、どうぞ。

「Escape」


リーパーから降りる。


街は夕焼けに染まっていて、反射した光が綺麗だ。


例え破壊された街だとしても、そこそこ絶景だな。


...で、俺はそこに転がる男を見る。


トァネミだ。


服はボロボロで仮面も壊れ、素顔が出ている。


顔は.........。


なんというか、ザ・おっさんって顔だな。


何か拍子抜けだわ。


もっとこう、おっさんはおっさんでもロマンあふれる考古学者みたいなのを想像してたんだが。


しかし、一部服は血に染まりボロボロだとはいえあの状況で逃げ出せたんだな。


能力使わなくても十分逃げ足早えじゃん。


まぁでも俺の能力は結局使わなくて済んだからな。


あの力は強いけど、副作用は良くない。


好戦的って言うかナルシストって言うか、兎に角微妙な性格になる。


紅い姿は悪くないが使わない事に越したことは無い。


それを使わせなかったんだから、コイツにはハナから勝ち目はなかったんだな。


逃げてもここで力を使い果たして倒れちまうんだしな。


逃げ足が速くても結局こうなったら無駄みたいなモンだな。


そこにカーㇴ達も集まってくる。


「楼汰様、お疲れ様でした。」


「お兄ちゃん、凄かったよ!」


口々に声を掛けてきてくれて嬉しいな。


主砲こそ躱されたが、街や人にあまり危害が出なくてよかった。


これで倒せはしたが破壊されまくったとかだったら笑えない。


何にせよ、勝てたんだ。


これでようやくひと段落つけるな。


トァネミもスィゲロもやった。


多分まだ組織は来るんだろう。


でもとりあえずは安心できそうだ。


そう思いひとまずトァネミをどうにかしようと動き出したとき。


奴はこちらを見て不敵に笑い、こう言った。


「自分は......負けた。完敗だ。もはや、どうする事も出来んだろう。」


「ああ、負けだ。ジャッジは破壊した。復元もまだかかるだろうな。だがそれも出来ない。お前は、時機に息絶えるだろう。」


「...そうだろうな、だが......勝負には勝った。お前たちは、もうどうする事も出来んだろうな。精々後悔しろ。自分を殺し、調子に乗っていたんだろうがそうはいかん。もはや終わりだっ!!はーっはっはっはっはっはっは!!!!!!」


なんだ?


勝負に、勝った?


どう考えてもお前は負けてるだろ。


もはや息も絶え絶えだぞ。


そんなお前が勝っているだなんて、何の冗談だよ。


そんでどうする事も出来ないって何だ?


一応警戒しつつ周りを確認するが何か罠や物が有る訳じゃない。


「...何が言いたい?」


「ふん、誰が言うモノか。それに、どの道すぐにわかるさ。お前たちにとっての深き絶望がな。...くく、くははははあっ!!!あーはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!げぼっ!!!」


大笑いしながら血反吐を吐き、そしてそのまま今度こそ倒れた。


本当に遺言だ。


というか最期の最後で呪いみたいに残していったな。


いや、違うな。


これはただ煽りたいだけの捨て台詞の可能性もあるか。


しかし、いくらなんでも煽るだけで深き絶望だなんて口にはしないだろう。アイツらは嘘を吐くだろうが、こちらに対して意味のない嘘はあまりしないだろうからな。」


一体、何が起こるんだ?


「...楼汰様。ひとまず、帰還致しますか?それとも、残って作業なさいますか?」


「そうだな、ここの復旧とかは任せればいいだろうけど、ひょっとしたらまだ残っている人とかいるかもしれない。その人たちを助けて、真っ二つになったジャッジの中身調べて、でエネルギー回収して帰ろう。色々まだやる事はあるな。」


「ですね、ただひとまずここは離脱した方がよろしいのではないでしょうか?急に始まった戦闘ですし、逃げ出せた人ばかりでないとすると突然他の人たちがここに集まる可能性が有ります。そうなると、色々と不便かと。」


確かにな。


なるべく人が集まるのは避けておきたいよな。


じゃあ、すぐやらなきゃダメそうな避難できていない人の救助だけやったら一旦離れるか。


そう思い、稔を見ると何やら慌ただしい。


「どうしたんだよ?」


「.........居ないんだ。」


「...居ない?」












「............み、魅羽が...。魅羽が居ないんだ!!」


その発言は、言われてみるとという話だった。


基本的に稔が居れば魅羽もいる為そこまで判断出来ていた訳じゃないが、それでも間違いなく魅羽が居ない。


稔のそばにもおらず、そもそも最初から居たのか心配になるレベルで何処にも居なくなっていた。


「言われてみれば......。一体、何処へ......?」


カーㇴも見てないようだ。


「僕がまだリーパーと戦うお兄ちゃんを見た時には居たんだ!だから、きっとそこの仮面のおっさんを見ていた時くらいからいなくなったんだ!」


「...待て、その話だと俺がアイツと話している間みんな魅羽を意識していなかった事になるぞ。みんなはどうしてたんだ?」


俺は確かにトァネミだけに注目していたから、他のみんなは集まってきた時に確認しただけだ。


そん時には居た筈だ。


つまり、その間に消えたって事か?


「私は、楼汰様の隣で話を聞いていましたので、恐らくそこまで楼汰様のお話と変わりは無いかと。」


「僕は、お兄ちゃんとこに集まって喜んでいた時に後ろにいたから、安心していたんだ。で、そこのおっさんの話を聞き終えて振り返ったら居なかったんだ!!何処にも!!!」


何処にもいない?


てことは少なくとも俺が話してカーㇴに一時撤退を相談されるまでの間に消えたって事か?


だが、もうトァネミは倒した。


瞬間移動は使えない筈だ。


誰がそんな事を?


「ど、ど、ど、どうしよう!!!!僕の、僕の妹が!!!」


「おい、落ち着け!!焦る気持ちはあるが、それで慌てた所で案が浮かぶ訳でも無いだろう。」


「で、でででも落ち着ける訳ないよ!!!な、何が今起きたんだよ!!!」


そりゃその反応にもなるよな。


俺も、正直かなり焦っている。


施設に信頼されて引っ張ってきた子供二人の片割れを誘拐された可能性があるんだ。


握っていた手に汗が溜まり、思わず太腿を擦る。


カーㇴもまた、きょろきょろと慌ただしく周りを見てはどんどん顔色が悪くなっていく。


なんだ、何が起きてる?


まだ終わっていないってのか?


そう思いひとまず探索しようと声を掛けそうになったその時、その声はした。













「おうおうおう、皆さんお揃いで!!!......こりゃ最高の復讐ショーになりそうだな!!!!」











その声に聞き覚えはあった。


あの時、確か合田さんとかと一緒に居たあの時も。


稔たちの板避難所でも。


カーㇴ達の方を向くより先にアイツの方を向いたので、みんなの顔色は分からないが、思っている事は一つだろう。


またお前か、と。


きっと思っている筈だ。


そしてソイツは右手に先ほどトァネミが持ってきていたナイフを握り、左手で魅羽を抱え込んでいた。


魅羽は涙をためた目で、こちらを見る。


魅羽の腕には一筋の切り傷があった。


結構な血が流れていて、かなり抉られたのだと推測できる。


俺も冷静で居られる自信はてんで無かった。


「この野郎!!」


思わず飛び出そうとする俺より先に、稔が走り出した。


「このクソ野郎がぁああああああっ!!!!!!魅羽を離せぇええええええええええっ!!!!!!!」


ナイフを持っている相手だと言うのに、自分の事など顧みず走る稔。


しかし、その相手は慌てもせず不敵な笑顔を浮かべ、こう言った。


「てめえらの家族愛ごっこにはうんざりだ。おい、ガキ。お前が向かってくるのは良いが、そうしたらこうだぜ?」


そう言うと、魅羽の出ている脚にナイフを軽く当てる。


魅羽は思わず息を呑んだ。


そしてそれを軽く引くと、魅羽の脚に薄い血が流れる。


「痛いっ、何で...。助けて.........うぇえええええん......。」


涙がこぼれる魅羽に、呆然とする稔。


思わず立ち止まった稔は話し出す。


「何、するんだよ。魅羽を、僕の妹を返せよ!!」


「はっ、返す訳ないだろ。俺を裏切ってぬくぬくと元の人生を楽しもうとしているガキ共の分際で、俺に反論してくんじゃねえぞ。」


「な、何言ってんだよ。アンタはもう僕たちとは関係ないだろ!!!」


「黙れ!!!!お前らも加担した癖に、俺だけが社会から切り離された!!!何処へ行ってもゴミ扱いだ!!!この腐った社会も当然俺が終わらすが、まずはお前らからだ。よくも抜け抜けとこの俺を裏切って、その上あの動画についてもでっち上げやがったなぁ!俺は苦しんだ!!!子供だとか関係ねえ!!!ここでぶっ殺してやる!!!!」


その殺伐とした状況に、何を言えばいいのか分からない。


だが、少なくともアイツは自分を棚に上げて怒っているようだ。


それに、ちゃんと反省した子供に対してやる事じゃない。


まだ反省できていない大人が子供より醜いとか、考えたくないな。


確かにアイツに対しネットは遊び過ぎた感じはあっただろう。


きっとよくないコメントや誹謗中傷なんかもあった筈だ。


だが、それはえてして自分がやった事が帰ってきているに過ぎない。


それを意識せず、ただ自信を裏切ったと稔たちを襲うのは言語道断だ。


ましてや過去と戦っている最中に俺に悪意を見せた稔たちと違い、コイツはただ自己承認欲求の為だけに俺に悪意を見せた。


その差もある。


コイツはただ、今置かれた状況を飲み込む事が出来ず無我夢中で他を傷つけているんだ。


だが、コイツを救う暇はない。


まずは、危機的状況にいる魅羽を救助しなければ。


幸いカーㇴも、同じように思っているらしい。


カーㇴはあの技を使うのだろうか。


だが、使い方が分からないと言っていたしな。


見れば確か俺を脅すときに使おうとしていたと思われる電気が流れる道具を持っている。


護身用のあれか。


まぁ、無いよりはましだよな。


俺は何も出来ないが、少なくとも距離はそこまで離れちゃいない。


カーㇴが道具を出した直後にでも、殴り掛かってやる。


稔だってきっと何かしら出来る筈だ。


最悪、俺が魅羽を庇う。


だからとりあえず......。










「おい、そこで何かこそこそしてるお前ら。分かってるからな。」









釘を刺されてしまったようだが、しかしカーㇴの武器は知らないだろう。


これを使って...。


「俺は元々お前にムカついていた。だが、正直このクソガキどもよりはましだ。少なくとも俺に危害を加えた存在じゃねえからな。だけど、俺がネットに載せてやったのに感謝の一言もねえなんてな。聞いたぜ、お前、今いい生活送ってるんだってな?アレも俺のおかげだってのに、酷ぇ奴だよなお前。」


......そうなのか。


俺に対しての憎悪は、そこまで大きくないようだな。


前までは俺憎しって感じだったのに、いつの間にか憎悪の対象が俺から魅羽たちにシフトチェンジしている。


裏切られたと感じたのがそんなに嫌だったって事か。


「だけど、もっと酷ぇ奴らなのがこいつ等だ。最も、アニキの方はそこまで俺に肩入れも何もしなかった。警戒してたんだろ?知ってるぜ。だからお前にもそんなにムカついては無い。お前があの動画をそこまで快く思っていなかったのも妹が教えてくれたしな。」


「......でも僕だってあの人に危害を加えようとしたし、アンタにも協力した所はある。それなのに、何で魅羽だけ狙うんだ?!」


「そりゃそうだろ!!!こいつはお前らと違う!直接考えも出してきたし、俺の作戦に賛同だってした!!!俺が悪い所もあったかもしれないが、少なくともこのガキが考えた事も多かったはずだ!!なのに突然周りの大人の声なんか素直に聞きやがって!!!そのせいで俺は大勢の奴らから怒られ、嗤われ、蔑まれた!!お前らに俺の気持ちは分からない!!!俺だけが悪じゃないんだ!!!」


その言葉に絶句する稔と、対照的に今度はカーㇴが口を出し始めた。


「それはどうかと思いますよ。確かに、魅羽さんは貴方の話に乗ったかもしれません。楼汰様にも迷惑を駆けました。でも、彼女は反省し、皆さまにも謝りました。そこに至るまでには色々と問題があったと思いますし、彼女も手放しで許されるべきでは無いかもしれません。ですが、少なくとも貴方とは違い誰かのせいにはせず、自分の突発的な理由でも無く、ただただ苦しみ続けてそうなっただけなのです。それは、逆に貴方には分からない筈です。家族を失い、必死でそれでも兄と生き続けようとした彼女の気持ちが。」


カーㇴが言いきったその言葉に、一瞬黙ったソイツは苦々しい顔を浮かべ、そして言った。


「ふん、後からなら何とでも言える。...とにかく、俺はお前らの中でこのガキが一番嫌いなんだよ。だがな、邪魔するならてめえらも同罪だ。もし俺に何かしてみろ?このガキに今すぐナイフを突き立ててやる。」


取り出したナイフをちらつかせる男。


クソ、最後の最後で面倒な事になったな。


とにかく何とかして彼女を引き離さなくちゃな。


だが俺が近寄れば即座にアイツはナイフを突き立てるだろう。


目がキマっている、アイツは恐らく確実にやる。


どうしたら、いいんだ?


そう思っていると、カーㇴが先に口に出していた。


「では、どうしたら彼女を解放して頂けますか?」


すると奴は待っていたかのようにこう言った。


「......そんじゃ、まずは土下座だな。お前ら全員、この硬いコンクリの地面の上で頭付けて俺に謝罪しろよ。」






















【ユウ視点】



いつからだろうか。


俺は、このクソ平凡な人生に飽き飽きしていた。


学生時代から俺はそうだった。


クラスで目立つ事もあまりなく、かといって陰キャどもと仲良くする気も無かった俺はダチとよく話していた。


俺の親は毒親だ。


親ガチャハズレって奴だな。


金もロクに稼げない工場勤務の父親と、ぐうたらテレビを見ている母親。


俺は心底親を軽蔑していた。


俺に対し威厳をみせようとしていたみたいだが、そんなカス共に俺が感謝するとでもといった感じだった。


父は金も稼げない親の名ばかりな男の癖して、俺に「お前は良い子になる。お前は、俺より頭もよくて運動も出来る。父さんはダメだったが、お前ならばきっといい会社に入っていい嫁さんを貰っていい生活が出来るだろう。」なんて言っていた。


そんなのは当たり前の話だった。


お前らみたいなウジ虫から生まれた俺が、なんでお前らより劣っているんだよ。


そんな訳が無いだろ、俺は絶対に成功するんだ。


そう、思っていた。


俺は選ばれた人間で、こんな奴らとはとっととお別れする優秀な人間だと。


母親は俺に何かあればすぐ心配するような過保護なやつだった。


だが正直鬱陶しいと感じていた。


しかもコイツもコイツでへらへらと金が無い事を平気そうな顔で受け流し、謝る父を元気づけていた。


だから金が無いんだと思った。


お前のせいでゲームも買えないオモチャ一つ無い。


同級生が心底羨ましかった。


金が無くても健康な身体と心さえあればそれが一番だなんて言っていた母だが、そんな訳がない。


この世は金だ。


ゲーム一つ買えないような馬鹿親に、価値なんて無い。


そう思った。


金が無い事を必死でなんとかしようとする父親が哀れで仕方なかった。


お前はもっと働けと言えるはずなのに言わない母親にイライラした。


何が健康だ。


お前らみたいなのに育てられた俺が不幸だわ。


一回だけ言った事がある。


「こんな家にどうして生んでくれやがったんだ。金も無いくせに。」


と。


母親は、特に怒った様子も無く、ただ悲しそうにごめんねと呟いた。


俺は無性に腹が立った。


言い返す事すら出来ないのかと、心からイライラした。


父親は怒り、俺を殴った。


そして一言。


「すまんな、稼げない父親で。...だがな、生活するのも大変なんだぞ。一日を生きる分を稼ぐのも大変なんだ。それだけは、分かってくれ。」


と言われた。


殴った癖に、弱弱しい態度。


軽蔑する以外に無かった。


俺は小から中、そして高校に上がるたびに親にイライラした。


バイトを始めてからすぐゲームを買ったが、最高だった。


あんな親みたいな、一発逆転も無く細々と生きる人生なんて最悪だなと思ったさ。


だが、所詮はあの親から生まれた息子。


俺も同じ穴の狢だったって訳で。


小学校の頃こそ優秀だった俺にも影が差し、徐々に成績も悪くなった。


親とも喧嘩ばかりし、高校ですぐに家を出た。


親の癖して学費でギリギリ、俺の生活費すら渡してこない薄情さにこれでもかってくらいイライラしたね。


そんな中、俺は配信サイトを知った。


そのサイトで動画を投稿した奴が、億万長者になる事を知った。


選ばれし人間だけだが、俺にはその自信があった。


だから、俺は即投稿を始めた。


だが現実は非常で俺の動画は全く伸びず、そしてクラスの平凡より更に下のゴミ陰キャがバズった。


アイツは一気にクラスの人気者、俺より遥かに格の高い存在になった。


俺はあいつが気に入らなくてついつい()()()()()()()


放課後呼び出して殴る蹴るは勿論の事、便所飯する奴に水ぶっかけて綺麗にしてやったり、ゴム弾の的役って大役与えてやったりもしたな。


アイツは怯えていたが、周りも楽しんでいたし最高だった。


なのに、あの男が人気者になった途端奴らは俺と絡むのをやめた。


俺はあっという間にカースト最下位候補まで落ちた。


気に入らなかった、俺より格下のゴミに見下されていると思うと。


俺はこんな所で見下されるような人種じゃないと自身を勇気づけ、毎日動画を投稿した。


結局、俺の取り巻きだった奴の1人が告発した事で俺は炎上し特定されて動画を消した。


裏切った奴は俺を見て嗤っていた。


許せなかった。


あんな奴に嗤われる事も、それに追随して嗤ってくる奴らも。


しかも、あの仲良くしていた陰キャに言われた。


「俺は、気にしていないからさ。俺も鈍くさかったし、色々悪い所もあったかもしれないしね。」


そう言われた時、素でコイツは俺を元気づけようとしている事を理解した。


とんでもなくムカついて、殴って問題になった。


こんな主人公みたいな奴じゃ無かった筈なのに、俺の知らない間に変わっていやがった。


怯える奴は何処にも居らず、むしろその過去を乗り越えて俺ですら許せる存在になっていた。


奴は俺を素で理解しようとしてきた。


それが気に食わなかった。


ましてや、それを俺に言ってくる事も。


性格も態度も人望も何もかも、負けていると宣告されたようだった。


選ばれる筈の俺への、最大の侮辱だった。


俺は問題になり、退学になった。


親も庇ってはくれず、俺は賠償を請求された。


この時、この世界はクソだって思えた。


俺みたいな才能溢れる選ばれた人間を放って、あんなカスを選ぶのだと。


そして俺以下の奴らは無条件で俺を助けるべきなのに、親は俺を捨てたのだと。


納得できる訳が無かった。


仲間を集めてゲーセンにタムロし、他のガキ共をボコったりポリ公相手に喧嘩売ったりした。


だが、俺の仲間も話には乗ってくれるが、俺のあの時の想いを語ると皆引いたような目で見てくるのだ。


一人には「お前、おかしいぞ。お前の親も、お前が虐めていたソイツも、皆大人じゃないか。いつまでお前はガキで居るんだよ。ていうか、ガキですらねえよお前。お前に賛同して着いてきたが、まさかこんな気違いだったとはな。悪いけど俺は降りる。」と仲間を抜けられた。


皆、俺を否定した。


なんでだ。


選ばれた俺を否定する理由なんて思いつかなかった。


そのまま大人になった。


正直俺の能力は大人になっても有能な筈だった。


それを認めない社会がおかしいんだと思っていた。


俺の有能さを認めず、学歴も無ければ態度も良くないと誰も就職させてくれやしなかった。


実家も見て見ぬふりをしてきた。


俺には頼れるものも無かった。


そんな時、俺はかつての仲間経由で元カノ・美穂が出来た。


当時の俺は初の彼女に舞い上がった。


だから色々やったし、アイツも着いてきた。


配信も再開し、かつて俺に着いてきたファンこそ半減したがなんだかんだで続けられてきた。


俺もいつかはなんて思っていたあの日。


あの男のマシンに出会った。


最初は、周りも美穂もアイツを疑った。


だが、あの男は実際にその発言を本当の事にした。


しかも当時話題になっていたマシンに搭乗し戦った。


他の奴ら同様俺も喜んださ。


ここで奴を撮れば一躍俺が時の人だと。


初めて奴の正体を捉えたとして注目されると。


だから撮った。


周りは静止してきたが、正直売れない奴らの僻みとしか思わなかった。


美穂も何故か止めてきた。


助けて貰ったから消せ?


はっ、誰が消すんだよ。


あんなおかしい奴、誰も同情なんかしねえだろ。


俺が止められる理由なんて無い。


俺がどうしようが勝手だと信じていた。


炎上どころか大バズり、下手すれば俺は芸能人デビューとかもあるんじゃねえかと思った。


美穂はドン引きしていた。


こんな彼氏の事を信じない女なんて捨てて、とっととデビューして可愛い女優でも彼女にしようと誓った。


美穂はあんな性格の癖に貞操観念が意外と堅く、股を開く事も無かった。


今思えば本当にクソ女だったな、捨てて良かったぜ。


投稿した動画はとんでもなくバズったが、俺が時の人になる事は無く、逆にあのマシンの男が時の人となった。


俺は許せなかった。


このデータを公開した俺じゃなく、隠していたアイツが持て囃される事も。


俺を叩く連中の事も。


全世界に興奮と感動を与えてやったってのに、感謝どころか叩かれて意味が分からなかった。


俺のお陰で奴は一躍有名人となり、しかもそのお陰でアイツはどうも政府から直々に雇われたらしい。


そんないい事があったってのに、俺に感謝すらせず俺を放置したあのマシンの野郎は最低だと思う。


俺なんて、「お前は他人の褌で相撲を取るようなゴミ野郎だ!!!」みたいな事を散々書かれて塞ぎ込みそうだってのに。


そんな時美穂から別れを切り出された。


当初は俺が捨てられた側だと思っていたが、俺は話題になった人間だぜ?


むしろ俺が捨ててやったのだと思ったね。


女が調子に乗るとイライラするんだよな。


母親を思い出すぜ。


ま、父親もゴミだったからあれだけどな。


その後変な記者に話を聞かれた。


俺に激突した時は眼鏡をたたき割ってやろうかと思えるくらいムカつく女だったが、スマホを弁償し更に記事を書くとの事だったので許してやった。


だが、俺が人気になる事はやはりなく、アイツの質問だった。


その後も俺は叩かれ続けた。


俺に対する炎上は消えず、俺は金も稼げず日々旅をする生活をした。


そんな中、あのクソガキ共に出会った。


とある女のケツを蹴り飛ばしたぐらいでキレやがって。


警察に追っかけまわされて、俺は思わず歯噛みした。


スーパーで食いモンを頂こうと入ったが、後ろから来たガキにぶつかられ持っていたアイスを付けられた。


挙句にそのクソガキに「このおじさん臭い!!ママーーーーーーっ!!!!!!」と号泣された。


俺を見た母親は、俺がぶつかった訳でも無いのに俺に対し文句をぶつけてきた。


汚い見た目で近づくなだとか、娘に怪我があったらどうするつもりだとか。


だからガキも女も嫌いなんだ。


その後俺の文句を言いながら立ち去ろうとする奴らにイライラした。


一言も謝らねえガキも、女も。


だから蹴り飛ばした。


そうしたらガラスを突き破ってしまい、女が血まみれで倒れた。


流石に笑えたが、いくらなんでもやり過ぎたのかサツに追われる事になっちまった。


そして逃げてきた夜の公園に、ガキ共が居た。


むしゃくしゃしていたので、少し脅してやるつもりだっただけだ。


だが、アイツらから飛び出したワードに気づいた時、俺の計画は変わった。


「あのマシンの男が悪いんだ。私たちのお母さんとお父さんを見殺しにした。実質殺したようなモンだよ。」


「..................そう、だな。そういう事に、した方が、お前の為になるなら......俺は......。」


思わず声を掛けたが、この見た目のせいで怯えられ、ガキにみぞおちを肩で突かれた。


だが、あえて提案してやった。


このガキ共を利用すればあのマシンの野郎に復讐できるんじゃないかと。


だから俺はガキ共と手を組んだ。


魅羽ってガキは俺を当初信用していなかった。


むしろ兄貴の方が俺を信頼しているようだった。


だから俺は最初、兄貴側に話をしてやった。


だが、アイツは穴があり過ぎるだの、それはもっと炎上するだの散々指図してきやがった。


妹の方は俺を否定せず、むしろ協力的になった。


シメたと思った俺は、兄貴のガキ・稔に黙って作戦を実行。


稔にも嘘の作戦を伝えたが、奴は特に疑わずに実行した。


それどころか、全く疑わずにスプレーを喰らってデマ動画の餌食になった。


いい演技だったぞーと褒める間もなく、アイツは自身の妹と俺に怯えるようになった。


といっても俺らの前では普通だが、自分一人の時にだ。


そしてそれ以降妹の方は俺とよく話し、いろんな作戦を決めあった。


あのガキはイカれているのか、えげつない作戦もあった。


だが、俺としてはあのマシンの野郎が苦しむならとロクに矯正もせず一緒になって考えていた。


兄は俺たちの話に関わってこなくなった。


ま、余計な事を言い出すよりマシだな。


しかしマシンの野郎の人気は止められず、もはや俺の事など誰も覚えてはいなかった。


そのコトに若干の悔しさはあれど、だからこそ次の作戦が出来た。


外に出て一般人にあのデマ動画の撮影者は俺たちだと話す作戦だ。


案の定兄貴は否定してきやがるが、もう俺の完全な味方である魅羽は俺に賛同し、兄を否定した。


愕然とした稔はそのまま黙り込み、俺と魅羽は話し合った。


有名配信者とかに聞かれて、しかもメディアなんかもくれば今度こそ俺は人気者。


大スターの誕生って訳よ。


その作戦はあまり肯定的に取られなかったが、徐々に人は増え、段々否定する奴も減った。


俺の事を未だに覚えているゴミも居たが、もうどうでもよかった。


色んな考えの奴が集まり、あのマシン男へのヘイトは意外と溜まっていった。


俺がこの兄弟の親戚だって事も意外と信じてくれる奴が居た。


人間って、勝手に想像で勘違いしてくれるいい種族だよな。


思わず泣く演技をしたところ、息を呑んでくれる優しい(笑)奴も居た。


あまりに良すぎて思わず泣いたフリして笑っちまったもんな。


その後に現れたバケモノの記録もバズりそうだった。


壊れた街、死んだ奴らの腐り行く肉体。


稔は不謹慎とか言って止めてきやがったが、不謹慎とか笑わせんな。


俺にとっちゃ炎上した時からマシン男以外も敵だ。


むしろ死体なんか得した気分だぜ。


だってよ、コイツら意外といいモン付けてるもんな。


兄妹も流石に止めようとしてきたが黙らせた。


腕時計に財布、この指輪なんてでけえダイヤモンドが付いてるぜ。


これ、売ったらいくらくらいになんのか、楽しみだよなぁ。


そう思いつつ死体から金も貴重品も頂いた。


ま、俺が貰わなけりゃ終わっていた資産だし、拾ってやった俺に感謝こそすれ、恨むのは筋違いよな。


その後避難所へついたんで飯を貰いに行った。


いや~、困った時はお互い様だもんな。


みんな文句も言わずメシをくれたぜ。


ま、だからといって助ける筋合いも無い訳だが。


その後も逃げつつ歩く日々。


ガキ共はなんだか遅れてるし、仕方無く先に着いて晩酌始める日もあったな。


避難所ではガキは泣くし大人は喧嘩が絶えなかったが、逆に俺に撮っちゃ居心地が良かった。


結局俺の事を叩いたお前らだってこうなるんだぞと言えるからだ。


だが、その俺の幸せはすぐに終わった。


限界だったらしいあのガキ共は、なんとあの動画がデマだったとバラしやがった。


思わず慌てて止めに行こうとするが、周りの奴らが止めてくる。


「お前、どうしたんだよ。そんな怖い顔で子供に行くなんて。まさか、なんかしてるって事じゃねえよな?」


そんな事を言われた。


あのガキ共がバラした後も俺は抵抗しようと藻掻き続けたが、全ては水の泡となった。


周りの奴らは俺を羽交い絞めし、そのまま動けなくさせられた。


だが、あのガキ共の迫真の語りを聞き出し、拘束が解けた。


だから逃げようとしたわけだが、あっさりと捕まっちまった。


挙句稔にある事ない事吹き込まれ、俺は悪とされた。


有る事しかないと総ツッコミを喰らったが、俺にとってはそんな些細な事を一々覚えていない。


それどころか刺激を与えてやっていたんだと逆に言い返したかった。


しかし俺がかつての炎上野郎と気づくや否や俺は滅茶苦茶に叩かれた。


思わず言っちまったもんな。


「あーあ、つまんねえな。折角俺が楽しませてやったってのに、何だお前らその態度、ざけてんのかよ!!!」


俺がエンターテイメントを提供してやんなきゃお前らはただ絶望するだけだったってのによ。


本当にふざけた奴らだ。


俺は金も貰ってないんだぜ?


あの野郎と違ってな。


慈善事業じゃねえってのに。


「ふざけてるのはお前だ」なんていわれたが、そんな事ねえって。


「でもよー、お前らだって悪いじゃねえか?俺は、ただ拡散しただけだぜ?俺はあのマシンの男だって。お前ら、あの時こんな奴がとか弱そうだとか散々虐めてたよな?俺は、そこまではしてないぜ?」


そう言うと図星だったのか余計キレられたが。


でもそうだよな。


俺が悪いってんならお前らだって悪だぜ?


拡散しただけで悪魔、ならその拡散された動画に誹謗中傷やらなんやら付けた奴はゴミカスでしかなかったからな。


キレる奴らは皆責任を押し付け合い、互いにいがみ合っていた。


心底どうでもよかったがね。


結局遺体から採っていた貴重品もバレてここに居る奴ら全員に白い目で見られた。


俺はもはや誰も庇ってはくれず、大スターどころか大犯罪者の扱いになった。


条件付きで俺は飯だけもらえる事になり、隔離されちまった。


だが、これはこれで良かった。


あんな目で見てくる奴らと一緒に居るくらいなら死んだ方がマシだろうしな。


......しかし、この時点で俺のターゲットは変わっていた。


あのマシンの男のせいで、俺はここまでになっちまったのは事実だ。


アイツも憎い。


だが、アイツのせいで俺は炎上こそしたが、犯罪者とまでは行かなかった。


人でなしという扱いだったが、まだ生きられた。


だが遂に自由すら奪われ、隔離され、挙句文句を毎日言われ、死んだ方がマシとでも言えそうな程の屈辱を受けた。


こんな事になったのは、あの兄妹のせいだと思った。


その中でも、自分を警戒しあまり意見を言わなかった兄と違い、率先して意見を出したあの妹がゴミだと思えた。


許せなかった。


許せるはずがなかった。


あのガキは今、許されてのうのうと飯を皆と食っている。


生まれ育ちや性別、年齢こそ違うがやった事は同じなはずだ。


だが、アイツは現に普通に許されて生きている。


片や俺は危険人物として嫌われている。


この不条理に落としたあのガキだけは許せない。


そう思い、なんとか絶望せず生きた。


その避難所もバケモノに襲われた際、俺は混乱に乗じて逃げた。


その際人混みの中で、ガキたちが分断されるのを見た。


稔がどんどんと引き離されていく。


そして魅羽は一番後ろ、最後尾へと戻った。


そのままついて来ようとするが、このまま全員で逃げれば間違いなくそこのバケモノに皆惨殺されてしまう。


だから、俺は非情な選択肢をとった訳だ、俺に感謝してくれぃ。


魅羽を突き飛ばした。


衝撃と言った表情のまま奴は吹っ飛び、そして転んだ。


思わず口パクでざまあみろ、クソガキと丁寧に言っちまったくらいだ。


気分よく逃げたのは良いが、その後何故か怒り顔のゴミどもに捕まり説教された。


だが、俺が居なけりゃみんな死んでいた可能性だってある訳だし、むしろ俺に感謝してもらいたいねなんて思ったわけだが。


それを伝えたらアイツらは、「じゃあお前がやれよ」と言ってきた。


誰がそんな事やるかよ、死んじまうじゃねえか。


死んでもいいような価値のゴミが受けるべき役目だ。


俺はまだ死んでいいような存在じゃない。


それに、お前らだってあのガキ共を踏んでただろうが。


そういうもあのマシンの男の愛人だろうロリに散々説教かまされて辟易としたな。


くっそむかつくな。


あのロリも嫌いだ。


何が反省の意志だ、そんなモン有る訳ねえだろ。


俺は悪い事は今回しちゃいない。


あのマシンが現れなきゃ死んでいた可能性のある奴らを、あの魅羽とかいうガキの命で救おうとしてやったんだぞ?


ガキの方が大切だとか、意味わからん事ほざきやがって。


結局あの後、よく分からん紅い仮面の男が来たので隙を見て逃げておいたが。


一人になって初めて、自分でも思わず恐ろしく思えるほどの憎悪に気づいた。


それくらい俺はお前らを殺したかった。


そんな時だ、アイツが俺の前に現れたのは。


そこで死んでる白い仮面のおっさんは、俺に目を付けたらしい。


何でも、そこまで濁っている奴は生まれて初めて見るだとか。


濁ってるってのにはムカついたが、初めて見る大物と言われて悪い気はしなかった。


そのトァネミを名乗る変なおっさんは、俺に告げた。


「貴様はあの男たちに復讐したいのだろう?自分が手助けしてやろう。」


「はぁ?...一体、それでアンタにどんなメリットがあるんだよ。」


「ふ、奴が死ねばこちらも楽なのだよ。あの異偶たちを使ってまでして実をとる手段が省けるからな。」


実ってのが何なのか分からなかったが、とりあえずコイツもまたあのマシンの男を恨む者だと知ったんだ。


親近感は湧いたし、何より同士だと思った。


「そうなのか!てめえも中々いい奴だな!」


「ふん、どうなんだろうな。それより、貴様はいいのか?今の話で察しただろうが、自分はあのバケモノを呼び出した男なのだぞ?」


だから何だって話だよな。


俺は別に親が殺されてもどうとも思わねえし、あいつらや俺を下に見た奴らが全員死んでも何とも思わねえ。


正直どうせ俺が認められない世界なら全員滅べばいいくらい思ってるからなあ。


「関係ねえよ。俺は、この世界なんかどうでもいい。それより、俺をバカにしたアイツらやこの国民に天罰を与えたいんだよ!!」


「...そうか、やはり見込み通りだな。流石に終わっているな。」


「終わっている?どういう事だよ?」


「...皮肉にすら気づかんとは.........。まぁいい。貴様にはこれをくれてやろう。」


そう言っておっさんは何やら袋を渡してきた。


その中には渦巻き状の植物が入っていた。


小さく、大体2センチも無いくらいだ。


「それは、『奇偶』の種だ。」


「何だ、それ?っていうか、これは種なのか。」


「ああそうだ。それはな.........。」


俺はこうしてその種の使い方を受けた。


「なるほどな、分かったぜ。これさえあれば、この世界もアイツらも終わりって事だな。」


「ああ、だがしくじるなよ。間違えれば我らも死ぬ。」


「...フン、今更そんなのにびびりゃしねえが、確かにアイツらが絶望すんのを見届けてから死にてえからな。守ってやるよ。その気まり。」


「そうしておけ。...では、自分は準備完了次第奴らを攻撃しにかかる。恐らく自分は勝てないだろう。だが、能力を使用し逃げられる。その時に警戒しつつも完全にいなくなって油断した奴らを使って種を埋めろ。いいな?!」


「ああ、分かった。アンタにも期待してるぜ。出来る限り意識を向けさせろよ。じゃなきゃ出来ないからな。」


こうして俺は奴と手を組んだ。


ただ、無性にあのガキ共やマシンの男を潰したいという理由だけで。


もはやそれ以外の事などどうでもよかった。


だから俺は安心して行動した。


まさかあの白い仮面のおっさんが死んじまうなんて思っちゃいなかったが、まぁその程度だったって事だ。


俺はしくじらない。


幸いアイツらは奴の話に夢中だった。


一番後ろに居た魅羽をこっそり口を抑えて誘拐し、隠れるなんて事は簡単だったんだ。


魅羽が暴れて叫ぼうと手を噛んでくるのでナイフを見せつけ腕を斬りつけた所涙目で黙り込んだ。


その顔を見て、俺は最高だと小躍りしそうになったね。


これを見るために生まれてきたとでも言いたくなった。















紆余曲折あって、アイツらはどうやって魅羽を取り返そうかと考えて居るようだった。


だから俺は、提案してやった。


優しいよな俺って。


とりあえず、土下座しろと。

なんかユウの回想回みたいになっちゃいましたね。

次回、いよいよ1章最後のシナリオへと向かいます。

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