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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
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第100話 適合者の意味

3日も空けてしまった。

休みになるとつい出かけてやる時間が無くなりますね。

お待たせし過ぎた100話です、どうぞ。

カーㇴから連絡を受けた俺は、病院を発った。


本来であればあまりこういうのは宜しくは無いだろうが、緊急事態だ。


まぁ、プラス玲子が運ばれてくるようないわゆる息のかかった病院ってのもデカいんだろうがな。


カーㇴ達が現場へ向かい少し経った後、心配で付けたテレビに異偶が映っていた。


マジかよと思い連絡しようとしたらカーㇴからいいタイミングで着信が。


この身体で戦えるか心配だったが、起動しようと宣言するも何故か搭乗できず。


どうやらリーパーがきちんと異空間に入っていないと呼び出せないらしい。


この後どうすればいいかわからんかったが、俺がリーパーから出たって事は逆に言えば入れるって事だ。


その場に行って直接搭乗するしかねえ!!


そう思い、急いで連絡を返した。


玲子は着いていきたそうだったが、一部包帯杖つき怪我人は寝とけと釘を刺し向かった。















病院前で拾ったタクシーに場所を大体で告げると行ってくれはしたが、状況をラジオで聞くや顔が一変。


「お前、あのバケモノのとこまで行くのか!?......というか、あんちゃんあのロボットの人じゃないか!!」


とまぁ少し驚かれた。


「ええ、まぁ。それよりなるべき近い所へ向かって欲しいんです。」


「何でぃ?!君があのロボット出してちゃちゃっと片づけてくれれば済む話じゃ...?」


ちゃちゃっと???


俺があの戦いをしてるのをそんな風に見てたのかよ?


と文句の一つ言いたくなるが、そんな事は言うべきじゃない。


「いやそれがちょっと事情が事情でね。兎に角、行ってください。途中で降ろしてもらっていいんで。」


そんな事を言いながら車はその付近へと向かった。















暫くして、その現場付近に来たのだが......。


そこの状態には違和感があった。


片方はテレビにも映っていた亀の異偶だ。


だが、もう片方は何だ?


黒い、巨人?


見たことのあるシルエットに一瞬理解が追いつかなくなる。


と、亀のバケモノは黒い巨人の蹴りを回避し、攻撃を開始した。


それを見たタクシーの運ちゃんは一言、


「ひえ~~!!あんなのに巻き込まれたら死んじまうよ!!!...金はいいから今すぐ出てってくれ!!!」


と俺を強制的に追い出しとっとと逃げてしまった。


料金、いいのかな?


結構乗せてきてもらっただけに罪悪感があるが、まぁ仕方ない。


後で払っておこう。


しかし、いくら怖いからって出てってくれはないだろう。


ま、俺がマシンの操縦者だからこその発言なんだろうけどな。


だが、どう見てもあれは。


何処からどう見てもその黒い巨人は...............。








死神(リーパー)だった。













どういう事か理解が追いつかない。


しかしこんな所でのんびり考えている場合じゃない。


ひとまず状況を整理するべくカーㇴ達と合流を図る。


カーㇴ達はその付近のリーパーが座り込んでいたと思われる住宅街の、少し木が生えている空き地みたいなところの陰に避難していた。


しかし二人とも何やらかなり混乱していて、しばらく話がしっちゃかめっちゃかだった。


話を纏めた結果。


・何故か知らない政治家がリーパーの額の鉱石から吸い込まれていった


・その直後、何故かリーパーが動き出した


・リーパーは一応動きはするが、武器を出したり技を出す様子はない


といったモノが浮かび上がる。


カーㇴは特に混乱しているようで、


「私が設計した訳でも仕様を作った訳でもありませんが、携わった訳なので絶対に知っている筈なんです。リーダーをしていた私が知らない要項が有る訳が無いんです。」


と、わたわたしながら困惑の表情で動いていた。


稔はというと、


「さっきからカーㇴさんがこの調子で。僕がいくら慰めてもダメなんです。お兄ちゃんが来てくれて良かった。」


と一息吐いていた。


だが、俺も一端のプログラマー。


そういう流れならば理解が出来ている。


「なぁ、カーㇴ。ちょっと聞きたいんだがいいか?」


「はい、答えられる範囲でならお答えできます。」


「おう、それでさ、仕様を作ったのは誰なんだ?少なくともお前は適合者以外は使えないって聞いたんだろ?取説とか無いのか?あるいは仕様書とか?」


親切な設計者ならば仕様書くらいはある筈だ。


カーㇴは真面目だし、最初に持ってきていた少ない荷物の中に仕様書くらいあるだろう。


その中になんて書いてあったかだ。


設計をやる人の中には、これは誰でもわかるっていう常識的な事は書かない人とか、自分なりの書き方がある人がいるんだ。


それが会社でルールが決まっていればいいが、設計に関しては細かいルールが無い事もざらだ。


だとすると、カーㇴとその設計者で食い違いがあった可能性もあるんだ。


そう思い確認してみるも、


「仕様を作成したのは私の尊敬する人です。...もうこの世には居ませんが、彼が作ったモノに少なくとも不備も書き忘れもありませんでした。...それと、仕様書のようなものは確かにありますが、それも別段おかしいところはありませんでした。この世界に来る前に確認済みです。」


ま、真面目なカーㇴならそもそも荷物に入れるより先に確認するわな。


しかし仕様者はカーㇴの憧れの人、か。


確かあの時、俺にマシンを与えてくれた時に話していた「あの方」がその尊敬する人物なのだろう。


その話だけでは何とも言えないが、あのカーㇴが尊敬するような人物だ。


少なくとも変なミスを犯したり仕様変更しても話さないようなヤバい人では無いだろう。


となると、だ。


考えられるのは3つだな。


一つ目はミスだ。


完璧な人間なんていない。


カーㇴはああは言うが、その尊敬する人物がこの大事な時に限って失敗していたなんてこともあり得る。


テストはしてないって言ってたしな。


だとすると、バグの可能性やエラーの可能性だってあるだろう。


二つ目は外部だ。


俺はリーパーの説明もほぼ無い状態で一から手探りで今まで戦ってきた。


その中でひょっとしたら俺が良くない改変をしていた可能性もゼロではない。


或いはデスペラードだとか、そういった外部の人間の犯行も考えるべきだ。


どんなに警戒しセキュリティを万全にしても、やっぱり完璧など無いのだから。


最後に三つ目だ。


これは環境だ。


どんなに精度よく作り、完成自体はしていたとしても。


この世界とあちらの世界では概念的な規格が違ったとか。


こちらの何かの物質と相性が悪くてダメだったとか。


異世界絡みならばありえないとは言えない話だと思う。


勿論現実的ではないが、そもそもリーパーの存在が現実的でないんだから仕方ない。


それに、環境が違うとおかしくなるのはこういったPG界隈ではよくある事だ。


カーㇴの食事の話の時から想像すれば、どうもあちらの世界は観測はしているがそこまで深くは干渉できないというのが分かる。


という事は、いくら世界が覗けても何処かに落とし穴があるかも、という事に気づけない可能性もある。


この三つが現在の状況を引き起こしている可能性はある。


正解発表はカーㇴの世界に行ったら聞こう。


今はともかくリーパーだ。


カーㇴは相変わらず慌てているが、俺はそれよりもあのリーパーの戦い方に注目した。


何故か武器が使えていないらしい。


適合者じゃないからって事か?


でも、だとしたら適合の意味違くないか?


適合ってこう、なんて言うか、その人以外が使うと痛い目見る、みたいな感じだと思うんだけど?


武器使えないのも痛いといえば痛いが、そこまででは無い気がする。


と、先ほどまで亀の異偶の甲羅アクセルに苦戦していたリーパーが瓦礫を手に取った。


どうするつもりだ?


奴は綺麗に甲羅の周りを反転しながら避け続け、奴が一瞬見失った隙に後ろから忍びより、甲羅の頭が入る口の側面を掴んだ。


そしてその中に瓦礫を無理やり入れた。


入れられた側の亀は可哀想なくらい暴れまわり、最期は身体を大きく跳ねて死に至った。


随分と荒々しいが、人の事は言えないな。


俺も結構えぐい殺し方した時あるしな。


......今さらっと良くない事を言ったな。


最初の頃は、強大な力を持つことに恐怖していた筈なのに。


今、俺は特に考えもせずえぐい殺し方と思考した。


それはきっと、力に慣れてきてしまった事なんだろう。


戦闘的には悪い事じゃないかもしれないが、人間としてはなんだかよくない気分だ。


と、彼が降りてきた。


はぇ~、あんな感じで降りてくるのか。


俺もあんな感じなのかな?


なんて思う暇もなかった。


そのスーツの男が地面に立つより先に、そいつの脚が無くなっていたから。


というか、薄いのだ。


なんか全体的に薄い。


と、脚が粒となって消えた。


次は腕、次は腰がとどんどん消えていく。


それに気づいた彼は絶叫し、色々と叫んでいた。


そんな彼は最後、諦めたかのように地面へと横たわった。


俺は咄嗟すぎて動けなかったが、もとよりその状況を見ていたカーㇴと稔は走り出していた。


だがその二人も間に合わず、敢無く彼は消滅した。


スーツもネクタイも荷物も、何もかも残さずに。


それも見届けた俺たちは、固まっていた。


カーㇴはもはや絶望に近い表情をしていた。


「なんで?...これは、どうして...?」


と疑問を呈している。


一方稔は稔で、トラウマを呼び起こされたか


「.........痛かったのかな。消える...死ぬって、どんな思いなんだろう。......母さん、父さん。会いたいよ.........。」


と泣きそうな声で顔を下げた。


俺もすぐ慰めたいところだが、こんな悲劇は起こしちゃいけないだろう。


まずはリーパーをしまうべきなんだろうな。


そう思って、リーパーへと近づく。


すると、突如額の鉱石が輝き俺を吸い込んだ。

















気づけばそこはいつものリーパーの中だった。


俺が来たから乗せてくれたのか?


〈適合者の搭乗を確認。ーーー承認、完了。岩動楼汰 log in。〉


そんな音声が聞こえた。


そうか、これであの男も入れてしまったのか!


今、確認してたもんな。


「なぁ、えーとこのマシンのAIさんよ。その、俺からお願いというか頼みなんだが聞いてくれるか?」


〈はい。主のご要望に、出来る範囲でお答えします〉


「じゃぁさ、さっきこれに乗ってたおじさんとの一部始終、記録とか残っていない?」


〈はい。先ほど搭乗された男性とのデータをデータベースに保存しております。確認致しますか?〉


出来るんだ!?


「じゃ、頼むよ。」


俺はこうして彼がどうしてどうなったかを確認した。


...適合者で無い方の搭乗が推奨されていないって言ってたな。


カーㇴ達の話じゃ適合者以外は乗れないんじゃなかったのか、そもそも。


そしてやっぱエラーは発生したんだな。


ただその場合の副作用が最後まで聞けていない。


警告まで出すレベルだ、相当だぞ。


あと俺が決定した方法って、そんなのあったっけ?


それに方法の公開の承諾って、俺そんな説明知らないよ。


で更に言うと、俺が死ぬかいなくなった場合のみ代行がいけるんだ。


その居なくなったの範囲で何処なんだろうな。


俺が離れた時点でって訳じゃなさそうだし。


〈主の質問をいくつか確認。......解析完了。質問についての返答をお答えしますか?〉


「是非頼むよ。」


じゃないと一生意味わかんないからね。


〈ではまず簡単な話からご説明します。


 武器の出力などの方法については主が決定なさったプログラミングが設定されております。


 また、方法の公開ですが、外で既に説明及びレクリエーションなどを受けていらっしゃると認知しておりました。


 誠に申し訳ございません。


 方法の公開は、「Setting」の宣言で表示される設定パネルから設定可能です。〉


なんか、そこだけこの世界っぽいな。


てか、そっか。


俺が決めたんだっけな。


しかしこのリーパーは俺が既に説明をある程度受けた体でやってたのか。


道理でなんか予備知識みたいなのしかくれないと思ってたんだ。


じゃ聞けば色々教えてくれるのか。


...とりあえず言ってみるか。


「Setting!」


宣言すると、よくネットサイトのバナー広告にある異世界モノでよく見るようなパネルが表示される。


宙に浮いていて、色々と文字が書いてある。


えー何々。


リーパーのコックピット照明?


ON/OFFってなってる。


今はONだって。


..................。


今はONだって!?!?!?!?!?


一面黒だぞ!?


照明付いてないだろ!?


そう思ってOFFにすると、さっきまで外が見れていたのが見えなくなった。


あとパネルも見えなくなった。


終わった。














ていうのは冗談で、その後AIさんにONにしてもらった。


他にもこの音声の音量とか、腕や脚の同期の感度調整とか色々あった。


そしてその中に適合者が使用している手段で適合者以外が使用可/不可とあり、それが現在OFFになっている。


これが使えなかった理由か。


とはいえ、今後こんな事が起こらないとは言い切れない。


ひとまずONにはせず、一旦放置にしてみよう。


<次に代行者についてです。


この零式・対異偶戦闘用機動兵【リーパー】にはこの後ご説明します適合者システムが存在します。


その際、何らかの事情でリーパーと接続できない時、あるいはまだ感知されていない世界などに適合者の方が居た時などの緊急事態において活動できるための措置です。


具体的な例としましては、現在A-101で確認されている数千億もの世界ではない別の世界に向かった適合者と通信が取れなくなった時や、感知されている世界で何かしらのエラーが起きた時などに一時的に主が設定している代行者に主権が切り替わる事などが挙げられます。


代行者もSettingから設定でき、いつでも変更可能です。


また代行者が設定されていなかった場合には誰にも使用出来ない状態になります。


代行者は主と同郷の生命であればだれにでも設定可能です。〉


なるほどな、つまりこの世界の命であればだれでも使えるようになると。


......この世界?


なんでだ?


別にカーㇴ達でもいい気がするが。


〈また、亡くなられた場合でも同じように代行者に権限が移ります。


 ですが、その際もし代行者の方にも連絡が付かない場合、一時的にこの世界の誰かを適合者に設定する恐れがあります。


 その際は一部の設定を除くすべての情報が削除されます。〉


ほ~ん、つまり俺がもし死んだら俺が設定する代行者に行くけど、その代行者も死んだりいなくなっていたら誰か関係ない人も巻添を喰らうって事ね。


厄介だなあ。


さてと、じゃあ最後に説明してもらおうかな。


〈最後になりますが、適合者について改めてご説明します。


まず、何故あの男がリーパーを扱えたかについてです。


リーパーをこの世界へと運んだカーㇴ様もご存知なかったようですが、元よりこのリーパーにはこのS-504の人間でしか扱えないよう設定されております。


それは核となる部分に刻まれている重要プログラムの為、恐らく仕様漏れなどでは無いと予想されます。


これは予想では何者かの手による何かしらの意図を持って行われた巧妙な行為です。


これによる意味は分かりませんが、兎に角リーパーはS-504の人間であれば誰でも扱えるモノになっています。〉


な!?


え、嘘だろ!?


俺の今まで専売特許だと思ってたリーパーの搭乗、あれ誰でも出来んの!?


うわ、マジかよ。


思いっきり会議で言っちゃったよ。


これ、言うべきかなぁ?


困ったな。


誰でも扱えるだなんて、そんな事あるのかよ。


しかし、そりゃカーㇴ達も知らない訳だ。


どういう理屈か知らないが、カーㇴ達作成者や設計者、恐らくその仲間も知らない仕様が核にあったなんて大問題だし、なんでこうなったのかの確認も出来ないな。


カーㇴ達がその原理を知らずリーパーを扱おうとし、そのプログラムのせいで同期できず自分以外も全てダメでってなったらそりゃみんなダメだなって思うよ。


その中で俺が適合者にたまたま選ばれて、それでその適合者が必要ってなったんだろうし。


そうしたら当然俺以外は使えないって思っても無理はないわな。


...そして、それなら適合者って一体何なんだ?


誰でも使えるんだろ?


.........って思ったけど、そうか。


俺の適合者のイメージはさっきも言った通り、他の誰が使ってもダメなモノを使える人ってイメージだ。


それが当たってるのかもしれない。


〈次です。適合者で無い方の搭乗は推奨されておりません。


この世界に初めて来たカーㇴ様の時のように一応砲台を動かして他のモノと戦う、と言った所ならこなす事が出来ます。

 

ですがリーパーの起動、そして戦闘となると話は別です。


適合者ですら苦戦を強いられる戦いにおいて、適合者で無い方が戦った時の副作用は大きなモノになります。


また、核の場所に設置されたプログラムではありますが、その時たまたまつけられたもののようで既存のプログラムと混乱を起こしている事からエラーとなっていました。


エラーと適合者で無い者の副作用により、今回の事態となっております。〉


なる、ほど?


じゃあ一応ロボットとして使えないだけで武装自体はやっぱ使えるんだな。


まぁ、じゃなきゃカーㇴはどうやって無事に来たんだって話になるしな。


んで、今回のその核に勝手に書かれたプログラム、特にその犯人が考えずに付け加えたのならエラーが起きても不思議じゃないわな。


迷惑な話だ、会社に勤めてた頃にそんな事あったら大惨事だ。


〈では最後になりますが、適合者の定義と例外の方がリーパーとして活動なされた場合の副作用を説明します。


 まず、副作用から説明いたします。


 この対異偶戦闘用機動兵・リーパーには自動修復機能がつけられています。


 その効果でいつもある程度時間が経てばリーパーの傷自体が塞がるようになっているのです。


 ですが、それにもエネルギーを使用します。


 本来であればリーパーの修復に使われるのは輝光導石から採れるエネルギーで修復が可能なのですが、それがとれるとも限らない状況があります。


 そんな時に適合者という説明が上がりました。


 適合者で無い者は、リーパーとリンクしている身体のパーツのエネルギーを吸われてしまうのです。


 それが軽量の傷であっても、かなりのエネルギーが吸収されます。


 その為、軽い傷でも怪我や病に倒れてしまう可能性があったのです。


 先ほどの男性は急激にエネルギーを使用しただけでなく、あの異偶の攻撃を喰らい地面に勢いよく墜落、更に装甲を噛みつかれ砕かれておりました。


 適合していない方はその場ですぐ傷分のエネルギーを収集されます。


 結果として、身体の大多数のエネルギーを吸われ、且つ年齢的にもそこまでエネルギーの多くなかった男性は自己エネルギーの損失と外部エネルギーの圧力に耐えきれず消滅しました。


 ここまで説明して察していらっしゃるでしょうが、定義はその通りです。


 適合者というのは、『この機動兵リーパーに搭乗する事の出来る全異世界人の中で、唯一()()()()()()()()()()()()()()()()』の事なのです。〉


眩暈がする。


確かに、何度壊れても次の戦闘では直っていると思っていたんだ。


でもまさか、そんな代償があったなんて。


ダメージがあったら勝手に直るから便利~なんて思っていた。


ま、俺も搭乗を解除したらその傷分のダメージは入るからそれもカウントされてんのかな~なんて思っていたんだ。


まさか、適合者じゃなけりゃかなりの量吸われて死に至るだなんて。


病気や怪我だって勘弁してもらいたい。


やっぱりこれは異世界の機械なんだと再確認する。


そんな恐ろしい機械だったって、そういえば最初の頃は恐れてたな。


いつの間にか忘れるのが人間の悪いところだな。


しかし、自己エネルギーの損失と外部エネルギーの圧力?


科学みたいな話だな。


気にはなるが、今はいいだろう。


自分のエネルギーが急速に消えたからこの世界の、自分の周りにあるエネルギーに圧し潰されて亡くなったとかそういう話だろうし。


そして、適合者とはなんだという疑問へのアンサー。


ずっと気にはなっていたんだ。


適合者って結局何だって。


なんとなくで理解した気になっていた。


多分、所謂俺が副作用として挙げていたリーパーとリンクする怪我、あれが持ってかれたエネルギーなんだろうな。


あれで済んでいたって事だよな。


あれが適合者じゃ無けりゃ概念のエネルギーごと持ってかれて消滅する、か。


恐ろしい話だ。


その代償を軽減できるのが、俺だって事か。


全ての人間に対して、たったの俺一人。









適合者はこの俺、そうなってしまうみたいだ。

適合者は楼汰、たった一つの命です。



そして、記念すべき100話でこの適合者の意味が説明できた事が嬉しいです。

特に100話で説明しようなんて思って話を投稿していた訳では無いので、偶然なのですがなんか運命的なモノを感じますね。

では次回、適合者を知った楼汰と政府でお会いしましょう。

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