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適合者はこの俺!!!!  作者: こしあん大福
第1章 真紅の雨
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第94話 赤仮面

今回分です。

マジでいつも眠い...。

赤い仮面の男がこちらに現れた。


手には銃を持っている。


思わず弾き出した稔君たちが、困った顔でソイツを見る。


「いやはや、まさか俺と同じ赤の相棒を持つ奴が居るなんてさ。嬉しいったらねえよ。なぁ、頼むよ!!!戦ってくれって!!!!」


コイツ、何なんだ?


銃こそ持っているが、それで人質をとったりしない。


戦えというが、特に殺意のようなモノも感じない。


一体......?


「あ、ひょっとして俺が何で脅したりしないか心配してるー??そりゃそうだよ、だって俺にはどうでもいいし。」


どうでもいい、一体どういう事だ?


「まぁ君らには関係ない事よ。それよりさ、早く勝負しようって!!!俺、ワクワクしてるよ!!......戦わないと、この街壊しちゃうよ!!.........って、もう壊れてんじゃん!!!...ははははははは!!!!!あれ、ここ笑うとこじゃないの??」


分からん、コイツ分からん。


何だこのおとぼけ野郎は。


しかし、少なくとも常人とは考え方の違う奴って事は分かった。


一応もうわかっちゃいるが、聞いとこう。


「なぁ、アンタひょっとしてデスペラードか?」


「おう!!ご明察の通り、俺ぁ赤の陽戦鬼デーヴィ。【無に帰す者(デスペラード)】のデーヴィだ。」


やっぱデスぺラードの野郎か。


デーヴィねぇ。


知らんが、新たな敵か。


トァネミもまだやれてないのに、まだ戦わなきゃいけないのか。


正直、ギリギリだ。


だけど、ここでやらなかったらみんな殺されてしまうだろう。


俺がやらなきゃいけないんだ。


「おっ、その顔はぁ、やってくれる気になった??...嬉し――ぜ!!!楽しもうな!!」


と、そう言うとソイツは赤い導火線の付いた爆弾らしきモノを取り出した。


爆発させる気か!?


やはり、ここで一気に......と思ったが、


「あー、ごめんごめん。俺のは自分で作ったんだよ。だから起動装置が必要なんだ。お前みたいに言葉だけで起動できるのはムズイんだよ。」


何だ、どういう事なんだ?


まさかあのお方とか言う奴に頼らなかったって事か?


「俺、あのお方にどうもそこまで好かれてないみたいでさ。だから、マシンまだ貰ってないんだよね~。てことで自分で造っちまったっていうな。」


なんつー行動力だよ。


ていうか、あのお方に好かれてない......?


だったら何で俺と戦いに来たんだ???


「まぁ、待ってなって。今すぐスゲエ戦いにしてやっからよ!!!」


と、デーヴィはその導火線にライトの付いたオブジェっぽいマッチ棒を付けた。


その爆弾は赤く点滅する。


そのまま奴は宣言した。


「破滅せよ!!! Enter 赤纏鬼(オーガ)!!!」


そして点滅が速くなった爆弾が弾ける......と思った瞬間、そのまま爆ぜた爆弾から装甲が大量に出現しデーヴィを囲んでマシンとなっていく。


スィゲロの出したマンモス型と違い、今回はまた人型みたいだ。


赤い装甲を身に纏っている。


腰には鎧の他にマントのようなモノも着いている。


見た目は、古代帝国の兵士といった外見をしている。


ヘッドにはツノが生えていて、本当にオーガと言った姿だ。


何より左手には赤黒く塗られたデカいツメ、右手には鉈を装備している。


こういっては何だが、男心をくすぐるデザインだ。


とてもカッコいい。


「どうだ!!!俺の最強の相棒の姿は!!!カッケーだろ?!最高だろ!!??」


嬉しそうにまくし立てるコイツ、本当に敵なんだろうか?


いやまあ、こんな所でマシン出して威嚇?する時点で敵...なんだろうけど。


ただ、一つだけ言えるのは戦況的にマズいという事だ。


トァネミと合流されたらかなりマズいし、キツイ。


何としてでもこいつが上機嫌なうちに倒さないと。


行けるかどうかじゃない、やるんだ!!


稔君が心配そうにこちらを見てる。


心配だよな、急に現れた変な奴がマシンになったら。


でも大丈夫だ、さっきみたいな事にはさせない。


俺が居る限り。








【真紅の死神よ。(あけ)を辿れ......。REALIZE REAPER BLOODY!!】














「お望み通り紅くなって出てきてやったぜ?赤仮面さんよ。」


俺様が出て来たってのにソイツは何も言わないんでつい言っちまった。


お前がこの俺様の紅い最高の姿を求めたんじゃねえのかよ。


と、ソイツはこちらを見て呆然と固まっていたが突然叫んだ。


「...スゥーッ。最ッッッッッッッッッッ高だなおい!!!!!!!!!!!!!!!」


急にうるせぇな!!!!


耳に響く、ムカついてくるわ。


「お前、センスぱねぇぜ。やっぱ時代は赤だよなぁ。お前、分かってる奴だな。気に入ったぜ。」


こんなんで気に入られるのか?


意味わからんが、敵に気に入られたところで嬉しかない。


それよか、とっととコイツを倒す方を優先した方が良いな。


「あー待て待て、そんな急に戦いモードになるなよ?俺ともうちょっと赤色トークしようぜ、な?」


何が赤色トークだ、馬鹿なのか?


とっとと紅白付けた方がいいんじゃねえの?


「リンゴの色でおいしそうだよな!!!!最高!!!!!............これで満足か?」


「お前..................。」


流石に固まった。


そらそうか。


明らかに舐めてやったからなァ。


こんな奴、テキトーに返事するに限るぜ。


しっかし、何なんだコイツは。


戦いをしようなんて言ってきたと思ったら今度はマシンになってお喋り...?


ふざけんのも大概にしとけよ。


まぁでもこれでキレて襲い掛かってくるだろう。


仮にそこまで沸点が低くなくても会話が通じないOr面白くないとして戦いに移りそうだ。


どちらに転んでも俺様にはダメージが無い。


と、ソイツは顔を上げた。


「お前........................最高だよやっぱ!!!!!!!!!!!!」


......は?


今の会話の何処に最高があったんだよ?


頭が痛ぇわ。


「やっぱ世界は赤く染まるべきだよな。赤こそ世界だぜ!!!!」


そこまで来るといよいよカルト教信者って感じだなァ。


しかし、本物の意味ならやっぱデスペラードなんだなって納得出来るな。


とっとと倒しちまった方がいいか。


鎌を出現させ構える俺様に対し、ソイツは怪訝そうに尋ねる。


「...なぁ、さっきから思ってんだけどなんか殺意高くね?...俺、何かしたか?」


いや、マシンになったデスペラードとか確実に暴れまわる気満々だろうが。


何だ、被害者ぶりやがって。


「...いや、被害者ぶりって言うか......。俺、確かに【無に帰す者(デスペラード)】の一員だけど別にここを破壊しに来た訳じゃないぜ。」


..................え?


じゃ、何でわざわざマシンになったんすか?


え、ホントに戦いたかっただけ?


「そらそうだろ。それ以外何があんだよ。ひょっとして、お前さっきのスィゲロとかトァネミと同じようになんか任務があるとでも思っただろ?!」


思っただろってそりゃ思うだろ。


今までの傾向上ダリアもトァネミもスィゲロも何かしらの目的があって攻撃しに来た。


警戒するのは当然の話だ。


「そりゃねえぜ!!!俺、マジでお前に戦いを挑みに来ただけなのによぉ。異偶とかカケラとか、ぶっちゃけどうでもいいんだよなあ。俺としちゃ戦えるだけでっ、十分♪」


...おい、それ大丈夫なのか?


敵ながら心配するぜ。


確かあのお方とかいうボスが居るんだろ?


ソイツに知られりゃちとマズそうじゃね?


「あぁー、別にそうでもないぜ。何せ俺、腕っぷしで買われただけだしな。」


「...腕っぷしだけ?」


「あぁ、俺さ、元々ストリートで戦う戦士だったんだよ。で、その実力をあの方に認められてさ。組織の力として滅茶苦茶活躍したよ。でもさ、最近はそれを覚えてないんだか忘れたんだか知らないが、不真面目だなんだと周りに言われてきたからさぁ。一応名目上はこの世界の調査だが、ぶっちゃけお前と戦えりゃどうでもいいんだ。俺は別にカケラが見つかって伝説の獣がどうなろうとどうでもいいし。」


...コイツの言ってることが本当かどうかは兎も角、コイツが戦いたいだけなのは本当みたいだな。


こんだけ喋りながらも視線はずっと俺様を見ているしな。


しゃあねえ、面倒だしとっとと片を付けてやるか。


「わーったよ。お前が言ってることはさておきこんだけ話してここの建物や人々を襲ってないしな。...理解位はしてやる。だから、かかってきやがれ。」


それに、コイツと戦って今倒せればあちらの戦力を大幅に削る事にもなるだろう。


一石二鳥だ、やるしかない。


「おー、物分かりいいなお前。やっぱ気に入った。大分気に入った。最高だよお前。そのお礼に、今日はちょっぴり本気で行ってやるよ。」


なんか鼻につくが、一々敵にキレていてもしょうがないな。


そのまま構えをとる。


デーヴィもとい赤纏鬼(オーガ)も構えをとったまま動かない。


睨み合いが続く中、最初に動いたのは奴の方だった。


右手に持った鉈で俺様を斬りつける。


だがそんな簡単に斬らせてやるほど俺様は甘くない。


そのまま逆に鎌で斬りかかる。


鉈の刃と鎌の刃が交差し、火花が散る。


そのまま鎌を振り上げ降ろすが、やはり鉈に当たり攻撃が入らない。


暫く打ち合いが続く。


その中で俺様は聞きたいことがあった。


「なぁ、お前らはなんでカケラを求めるんだ?...そのお方とかいうボスは何を考えてる?」


「へへ、それを嫌われてる俺が知ってると思うか?...ま、仮に知ってても言うか言わないかは別問題だけどなぁ。」


それもそうだなァ。


「ていうか、なんでお前はそのボスに嫌われてんだよ?お前その内殺されるんじゃないか?」


「ははは、違ぇねえ。あのお方は使えない奴はすぐ捨てるからな。まあ精々頑張るさ。.....ダメなんだよなぁ、俺。」


いや、急にどうした。


「今回はもう建前だからどうでもいいが、基本的に俺も作戦に参加するんだ。でもさ、俺、気になる事や楽しそうな事してっとそっちに興味が向いちまうからさぁ。気が付くと依頼ほっぽり出して遊んじまうんだよ。分かるだろ?」


いや、分かるか。


ていうか、そら嫌われるだろ。


お前バリバリに原因作ってんじゃねえか。


「あ、分かる?俺さ、ホント困っててさぁ。何とかならねえかなって思ってるんだ!」


言いながらも鉈のスピードとパワーは変わらない。


テンションは世間話だってのに戦闘はもろ継続中だ。


というか変わらないどころかむしろ威力上がってないかァ!?


鎌が競り負けるくらいの力でどんどん押されている。


しかも勢いも強い。


鎌では耐えきれないかと主砲を出そうとしたとき、余っていた左手のツメを使い殴り掛かってきた。


鋭いそのツメで裂かれたらかなりのダメージになってしまうだろう。


鎌を滑らせ柄の部分で爪を咄嗟にガード。


そのまま鎌を引き抜き下がろうとした。


だが、次の瞬間には俺様は後ろへとつんのめり、慌てて重心を傾けなければいけなくなっちまった。


というのは、相手は水面蹴りを放ってきやがったからだ。


そのまま脚をひっかけられ転倒しかけた俺様にツメの追撃が迫る。


下から顎を狙ったツメの斬撃をギリギリのラインで躱し、体勢を整える勢いで鎌を振るう。


だが、奴は当然それを察知していて、俺様の斬撃を身体をくねらせ、くの字になって回避してきた。


しかしそれは奴が倒れる事を表す。


そのまま奴が倒れるとこ目掛けて駆け鎌を下ろそうとしたが、奴はブリッジのような体勢から一転、立て直しと同時に蹴りを放ってきた。


俺様は咄嗟の攻撃に防御出来ず吹っ飛び、少し離れた道路に落下した。


衝撃に耐えつつ顔を上げればそこには、こちらにツメを振り回して襲ってくる赤纏鬼(オーガ)の姿が。


正直、前までの奴らとはレベルが違うみたいだな。


いくらこの紅い姿とは言え、普通に戦うだけでは負けそうだ。


何より、デーヴィの戦闘センスが高い。


こうなったら、一撃必殺で事を収めるしかなさそうだ。


久しぶりの、俺様の必殺技を見せてやるぜ。


鎌を構え、力を込める。


刃には、紅のオーラが浮かび上がっていた。

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