うえ
うえ
雲は、
憧れの対象。
乗れると、思っていた。
誰かが、住んでいると、
思っていた。
あの辺りに、
懐かしいひとが、
居ると信じて、
見上げたひとびと。
悲しいときや、
つらいとき。
嬉しいことが、
あったときも、
風に吹かれながら、
見上げた。
今も、見上げる。
そこに、あのひとは、
居ないと知っているけど、
どうしてか、
いろいろ、
報告してしまう。
通じたような気になって、
重かった足取りは、
軽くなる。
見てくれている。
自己満足で、
構わない。