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096 新婚旅行2日目です。1

 ここは飛行島のコテージです。


 朝になりました。

 わたしはリビングでマオをなでなでしています。


 どうしましょう。起こしに行っていいものか迷います。何しろ新婚さんです。

 会話も何を話せばいいのか気を遣います。地雷を踏まないように気をつけましょう。

 それと、オートマタの陽子さんには余計なことを言わないように釘を刺してあります。

 陽子さんは優秀ですが空気を読むことはできませんから。


     *


 二人が起きて来ました。


アンナ「おはようございます。」

政樹 「おはよう。」

朝美 「おはよう。」


 朝美さんは、昨日と違う服です。政樹さんは、昨日と同じ服です。


朝美 「もう。政樹、昨日と同じ服。」

政樹 「服は魔法できれいにしたから平気だよ。」


 そうです。わたしも毎日同じ服です。

 ツアーガイドに見えそうな服は、学校の制服しか持っていません。


アンナ「朝食にしますか、それとも散歩ですか?」

政樹 「朝食にする?」

朝美 「うん。テラスがいい。」

政樹 「そうだな。テラスで朝食がいい。」

アンナ「わかりました。席に座ってください。」


 リビングからテラスに移動しましす。

 わたしはアイテムボックスから朝食を出しました。


 朝食はトルコ料理です。メネメン、フランジャラ、チャイです。


メネメン

 作り方は、フライパンで玉ねぎとトマトを炒めてます。

 水分が少しなくなったら、チーズと溶き玉子を加えます。

 調味料等で味を整え、玉子がトロトロになったら、パセリを振りかけて完成です。

 今回は一人分ずつ、スキレットで作りました。そのまま出します。

 トルコでは、朝食の定番です。


フランジャラ

 エキメッキ(トルコパン)の一種です。

 外はパリパリ、中がふわふわです。バゲットに似ているパンです。


チャイ

 トルコの紅茶です。


     *


朝美 「写真撮っていい?」

アンナ「はい。どうぞ。」


 カシャ。


アンナ「それでは食べましょう。いただきます。」

二人 「いただきます。」


 ぱくぱく・・・


政樹 「うまい。」

朝美 「美味しいね。」


 わたしは料理の説明をしました。二人は食べながら聞いています。


政樹 「初めて食べたのに、懐かしい感じがする。」

アンナ「たぶんオムライスと味が似ているからだと思います。」

政樹 「それだ。」

朝美 「玉子とトマト。確かにそうね。」


政樹 「このパン焼きたて。」

朝美 「パンも美味しい。料理に合ってる。」


アンナ「陽子さん、お茶お願いします。」

陽子 「はい。」


 陽子さんは、ワゴンでお茶の準備をします。


朝美 「そのポット変わってる。何それ?」

アンナ「それはチャイダンルックと言います。トルコの紅茶、チャイをいれるものです。」

朝美 「チャイ? ミルクティーのこと?」

アンナ「いいえ。ミルクは入れません。インドのミルクティーとはまったくの別物です。」


アンナ「上のケトルには、茶葉が入っています。煮出して作るので、濃いお茶になります。

    下のケトルで沸かすお湯を加えて、好みの濃さにします。」

朝美 「カップとソーサー、かわいい。」

アンナ「チャイバルダックといいます。チューリップをイメージしたカップだそうです。」


 地球で、お茶は世界中に普及しています。国によって飲み方が違います。

 お茶の文化は面白いです。


アンナ「わたしは少し濃いめでお願いします。」


アンナ「お二人はどうしますか?」

政樹 「俺も少し濃いめで。」

朝美 「私は普通で。」

陽子 「はい。」


 陽子さんがお茶を配りました。


アンナ「砂糖を入れた方が美味しいですよ。」

政樹 「最初は砂糖を入れずに飲んでみたい。」


ごく。


政樹 「お茶の味が濃い。砂糖を入れた方がいいな。」

朝美 「ほんとだ。風味が濃厚。」


*    *    *


朝食が終わりました。


アンナ「ごちそうさまでした。」

二人 「ごちそうさまでした。」


朝美 「テラスに朝食って、やっぱりいいね。」

政樹 「そうだよな。非日常って感じがするよ。」




 食後少し休んでから出かけましょう。

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