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095 新婚旅行初日です。9

 ここはワウラの街、猫耳亭の裏口です。


 夕食が終わり、食器を返しに行きます。


アンナ「ごちそうさまでした。食器をお返します。」

ザック「味どうだった?」

アンナ「美味しかったです。工夫しましたね」

ザック「ああ。ソニーと一緒に考えたんだ。」

アンナ「その調子で頑張ってください。これを料理のレシピです。参考にしてください。」

ザック「ありがとう。」


 パスタ、肉料理、スープ、ソース、デザートなどのレシピを渡しました。


 わたしは猫耳亭から外に出ました。


アンナ「飛行島のコテージに帰ります。」


アンナ「転移」


*    *    *


 私たちは飛行島のコテージ前に転移しました。


アンナ「中に入りましょう。」

朝美 「先に行ってて。」

政樹 「少し星を見てる。」

アンナ「わかりました。これを使ってください。」


 わたしはレジャーシートを出して、芝生の上に敷きました。


アンナ「この(ほう)が見やすいです。」


朝美 「ありがとう。」


 わたしはコテージに入ります。お邪魔虫は退散します。


     *


アンナ「戻りました。」

陽子 「お帰りなさいませ。」

アンナ「夕食はもう食べてきました。日中、何かありましたか。」

陽子 「特にありません。」

アンナ「そうですか。よかったです。」


 やはりツアー中、マオを見てくれる人がいると助かります。

 わたしはリビングに向かいました。


アンナ「マオ、ただいま。」


 わたしはラグの上に腰を降ろします。

 マオが尻尾を立てて、スリスリしてきます。かわいいです。


 なでなで・・・


 ポロロ、ポロロ、ポロロ・・・


 電話です。


ローラ「今日食べた料理、美味しかったわ。」

アンナ「よかったです。」

ローラ「皆、少しずつ工夫するようになったわね。」

アンナ「はい。料理の変化は始まったばかりです。」

ローラ「そうね。これからが楽しみね。」

アンナ「はい。」


 通話が終了しました。


 わたしは陽子さんのところに行きました。


アンナ「陽子さん、今日はどんな料理を作りましたか?」

陽子 「きょうは、クリームシチューとグラタンを作りました。」


 いいですね。

 陽子さんは、和食は得意ですが、洋食のレシピを知らないので、レシピを渡して調理してもらっています。

 日々レパートリーが増えています。こちらも楽しみです。


     *


 政樹さんと朝美さんが戻って来ました。


政樹 「これ、ありがとう。」


 わたしはレジャーシートを受け取りました。


朝美 「美波に聞いていたとおり、星空がきれいだった。」

アンナ「よかったです。」

政樹 「東京じゃ見られないよな。」

朝美 「日本に帰ったら、街明かりがないところで星を見ようって、話していたの。」

アンナ「いいですね。」


政樹 「ところで、お風呂入れる?」

アンナ「はい。ご案内します。」


 わたしは大浴場を案内しました。


アンナ「自由に使ってください。タオルはアイテムボックスに入っています。

    シャンプーとせっけんはありません。魔法できれいにしてください。」

政樹 「わかった。」

朝美 「ありがとう。」


     *


 わたしはリビングに戻りました。


 これからマオのおもちゃをお取り寄せします。

 わたしはスマホでペットショップのサイトを見ています。色々ありますね。見ているだけでも楽しいです。

 定番のおもちゃをいくつか買いましょう。

 鈴入りのボール、猫じゃらし、小さなぬいぐるみ、キャットトンネルなど。トイレと爪研ぎも買います。


『召喚』


 おもちゃのお取り寄せが出来ました。

 わたしは紙に明細を書いて送金します。


『転移』


 早速マオと遊びます。


アンナ「マオ、一緒に遊びましょう。」


 まずは猫じゃらしからですね。

 マオが興味を示しました。飛び掛かります。

 楽しそうです。わたしも楽しいです。


 陽子さんが来ました。見ています。遊び方を記録しているようです。


     *


 次はボールです。

 わたしはマオに向かってボールを転がしました。

 マオはあせって逃げます。今度は追いかけました。

 ボールを猫パンチします。かわいいです。


     *


 二人がお風呂から上がってきました。


朝美 「楽しそう。私もまぜて。」

アンナ「どうぞ。」

朝美 「かわいい。 ww 」


 朝美さんが遊びに加わりました。

 政樹さんはソファーに座り、アイテムボックスから

 アイスコーヒーを出して飲んでいます。


政樹 「かわいいな。」


マオ 「ミャー、ミャー・・・」


 お腹がすいたみたいです。


アンナ「陽子さん、マオに離乳食をあげてください。」

陽子 「はい。」


朝美 「アンナさん、今日は楽しかった。」

政樹 「俺も。」

アンナ「わたしも楽しかったです。」

朝美 「明日はどんなところに行くの?」

アンナ「それは・・・明日のお楽しみです。」

政樹 「楽しみだな。」

朝美 「うん。」


政樹 「部屋に行こう。」

朝美 「そうだね。」

アンナ「おやすみなさい。」

二人 「おやすみ。」


 二人は客室に向かいました。




 異世界新婚旅行の初日は無事終了しました。

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