表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/243

094 新婚旅行初日です。8

 ここは海です。


 私たちは足元が揺れたので、魔法で飛翔しました。


政樹 「空を飛べば、津波は怖くないな。」

朝美 「うん。安全。」


アンナ「下を見てください。」

政樹 「は? あれって・・・」

朝美 「亀?」

アンナ「はい。巨大ウミガメの魔物です。

    甲羅の大きさは100メートル以上あります。」

政樹 「マジか・・・島だと思ってた。」

朝美 「私も。 ww 」


 わたしはウミガメの上空を旋回します。


朝美 「写真撮りたい。」

アンナ「はい。」


 わたしは魔法で、空中に足場を作りました。

 二人は巨大ウミガメを撮影します。撮影場所は、何度か替えました。


朝美 「写真撮って。」

アンナ「はい。」


 わたしは巨大ウミガメと一緒に、二人の写真を撮りました。


 二人は撮った写真を見ています。


政樹 「水族館のポスターの前で撮影したみたいだよな。」

朝美 「ほんとだ。 ww 」


アンナ「そろそろ、夕食にしましょう。」

政樹 「もう夕食?」

朝美 「お腹はすいてるけど・・・」


 私たちは、ワウラの街に転移します。


アンナ「ワウラの街に・・・転移」


*    *    *


 わたしは、人がいない路地裏に転移しました。


政樹 「あれ? 夕方になった。」

朝美 「どうなってんの?」

アンナ「ウミガメのいた場所は、ここからかなり離れた西側です。時差があります。」

政樹 「そういうことか。」

朝美 「なるほどね。」

アンナ「夕食にしましょう。」


 私たちは猫耳亭に向かいます。


政樹 「すげー行列。」

朝美 「このお店で食べるの?」

アンナ「はい。そうです。予約してあります。」


 私たちは裏口から声をかけます。


アンナ「アンナです。こんにちは。」

エマ 「アンナさん、いらっしゃい。いつもの部屋を使ってください。」

アンナ「はい。日替わりセットを三人分と持ち帰りを一人分お願いします。」


 わたしは持ち帰り用の器を渡しました。もちろんローラの分です。


アンナ「それから、このスイカを三人分、切って出してください。残りは皆さんでどうぞ。」

エマ 「わかりました。」


 私たちは外階段で2階の客室に入ります。部屋が暗いので、魔法で明るくしました。

 シングルルームのテーブルは小さいので、収納して代わりに大きめのテーブルと二人が使う椅子を2脚出します。


朝美 「美波から聞いたんでけど、ここってノエルちゃんがいる宿よね。」

アンナ「はい。そうです。写真ですか?」

朝美 「そう。大丈夫?」

アンナ「わかりました。話をしてきます。」


 わたしは、二人から夕食を代金を受け取り、エマさんのところに向かいました。

 許可がもらえました。夕食の支払います。


アンナ「夕食はわたしが運びます。」


ザック「ソニー君、ちょっといいか。」

ソニー「はい。」


ザック「アンナさん、紹介する。義理の弟、ソニーだ。ここで働いてくれることになった。」

ソニー「ソニーです。パティの夫です。よろしく。」

アンナ「アンナです。よろしくお願いします。」

ザック「よし、仕事に戻ろう。」

ソニー「はい。」


 今は忙しい時間帯です。長い話をしている余裕はありません。

 ザックさんとソニーさんは仕事に戻りました。

 わたしはノエルちゃんを連れて2階に戻ります。


 コンコンコン。


アンナ「アンナです。」

政樹 「どうぞ。」

アンナ「ノエルちゃんを連れて来ました。」

ノエル「ノエルです。」

朝美 「かわいい。本物だ。」


 何枚か写真を撮りました。


     *


朝美 「はいこれ。」


 朝美さんはチップを渡します。


ノエル「どうもありがとう。」


 ノエルちゃんは笑顔で戻って行きました。


 わたしはテーブルに料理を並べました。

 料理は、わたしが教えたレシピをアレンジしたようです。


牛肉のカツレツ

 カットしたカツレツにチーズとトマトソースが

 かかっています。

 チキンコルドンブルーをアレンジしたものです。


水餃子

 野菜入りコンソメスープに水餃子が入っています。餃子の中身はベーコンとジャガイモです。

 ウクライナ料理のヴァレニキをアレンジしたものです。


カヌレ

 ジャムと生クリームが添えてあります。


そば粉のパン

 ルパンさんから買ったものです。


スイカ

 わたしが市場で買ったものです。


アンナ「食べましょう・・・いただきます。」

二人 「いただきます。」


 ぱくぱく・・・


政樹 「肉が柔らかい。衣がサクサクでうまいな。」

朝美 「餃子の中身、肉じゃなくてジャガイモとベーコンだよ。美味しい。」


 料理は斬新とまでは言えませんが、それぞれ工夫が見られます。進歩してますね。


政樹 「このパン、モチモチしてる。」

アンナ「そば粉で作ったパンです。」

政樹 「そうか、これソバのにおいだ。うまいな。」


 そば粉のパンを作ったルパンさんも腕を上げています。今後が楽しみです。


*    *    *


食事が終わりました。


アンナ「ごちそうさまでした。」

二人 「ごちそうさまでした。」


 食器は魔法できれいにして収納しました。テーブルと椅子も元に戻しました。


アンナ「食器を返したら、コテージに戻ります。」


 私たちは客室を出ました。日が沈んで夜になりました。


アンナ「暗いので、魔法で灯りを出してください。」


 わたしは魔法で足元を明るくします。階段を降りて外に出ました。


アンナ「上を見てください。」

朝美 「星がきれい。」

政樹 「すげえな。」

アンナ「ちょっと待っていてください。トイレはそこにあります。」

政樹 「わかった。」




 わたしは食器を返しに行きます。

ソニー (パティの夫 猫獣人 22歳)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ