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088 新婚旅行初日です。2

 ここは、飛行島、コテージのテラスにいます。


 朝食が終わりました。


アンナ「ごちそうさまでした。」

二人 「ごちそうさまですた。」


 わたしは、魔法で食器を片付けました。


     *


アンナ「お二人にこれをお貸しします。」


 わたしは腕輪型の魔道具を二つ出しました。


朝美 「これが美波が言ってた魔道具?」

アンナ「はい。話が早くて助かります。」

朝美 「これで私たちも魔法が使えるんだよ。」

政樹 「すげー。」


 わたしは魔道具の使い方を説明しました。

 追加した機能はありませんが、飲み物や軽食、お菓子を収納してあります。


 わたしは、スーツケースを朝美さんに返しました。

 朝美さんはスーツケースを、政樹さんはボディバッグを収納しました。


政樹 「これがアイテムボックス。」

朝美 「すごいね。」


アンナ「それでは、客室に案内する前にマオを紹介します。こちらへどうぞ。」


 わたしはリビングに案内しました。


アンナ「この子がマオです。生まれてひと月くらいです。」

朝美 「黒猫。かわいい。写真撮ってもいい?」

アンナ「はい。どうぞ。」


 カシャ。


 マオは少し大きくなりました。

 ミルクは器から飲めるようになり、離乳食も少しずつ与えています。走るのも上手です。


朝美 「触ってもいい?」

アンナ「いいですよ。」

朝美 「毛並みが柔らかい。もふもふ。」

政樹 「かわいいね。」


     *


アンナ「次は客室にご案内します。」


 わたしは二人を二階の客室に案内しました。


アンナ「この部屋を使ってください。」

政樹 「広い。」

朝美 「スイートルーム?」

アンナ「はい。そうです。このコテージは全室スイートルームです。

    お風呂は客室にはありませんが、トイレはあります。」


 トイレは、全ての客室に設置しました。水洗ではありませんが、魔道具で処理しています。


政樹 「ベッドでかっ。しかも二つ。」

アンナ「ベッドはキングサイズです。

    二階の客室は全てツインルームなので、ベッドは二台あります。」

朝美 「二泊とも、ここに泊まるの?」

アンナ「はい。そうです。」


 今回は新婚旅行なのでコテージを利用します。

 

 わたしは客室の説明をしました。

 ドレッサーに備え付けたドライヤーの魔道具や家電が使える電源の魔道具などがあります。

 これでスマホが充電できます。


アンナ「このあと飛行島をご案内する予定ですが、この部屋で休みますか?」

朝美 「どうする?」

政樹 「俺は島を見てみたい。」

朝美 「私も。」

アンナ「それでは飛行島をご案内します。」


     *


 私たちはコテージから外に出ました。


アンナ「これから庭園をご案内します。」


 庭園は回遊式になっていますが、特定の様式ではありません。

 花の種類が豊富で、どの季節でも楽しめるようになっています。

 私たちは庭園を散策しています。


アンナ「写真撮りますよ。」

朝美 「お願い。」


 わたしは、花をバックにして二人の写真をたくさん撮りました。


 カシャ、カシャ・・・


アンナ「これを見てください。」

朝美 「朝顔ね。きれい。」

アンナ「葉っぱの形を見てください。」

朝美 「ハート。」


 朝顔は、葉っぱの形がハートの品種があります。朝美さんは写真を撮っています。


 二人は楽しそうです。わたしはデートのお邪魔虫ですね。


     *


 今は夏の花が咲き始めています。

 ひまわり、朝顔、ハイビスカス、ラベンダー、グラジオラス、ジニア、アガパンサス、アナベル、ノリウツギなど。他にもたくさん。

 池では睡蓮が咲いています。蝶や蜂も飛んでいます。


 少し前に、この庭園の手入れが行き届いている理由を陽子さんに聞きました。

 夜間にゴーレムが作業をしているそうです。日中の鑑賞を邪魔しないためです。


 庭園には空スペースがまだあるので、今後、草花を増やしていくつもりです。


     *


 庭園を一通り回りました。


アンナ「次は魔法で遊覧飛行をします。」

朝美 「空を飛ぶの?」

アンナ「はい。そうです。」

政樹 「いいね。異世界ツアーらしい。」


 私たちは手をつなぎました。中央は朝美さんです。

 これでも問題ありません。


 わたしはゆっくり飛翔して、高さ1メートルのところで停止しました。


アンナ「もし手を放してもゆっくり落ちるだけなので大丈夫です。

    政樹さん、手を放してみてください。」

政樹 「ほんとだ。ゆっくり落ちる。」

朝美 「これなら安心。」


 二人が手をつないだあと、わたしは上昇しました。


朝美 「すごーい。」

政樹 「すげー。」


 わたしは飛行島の周囲を旋回します。島の真下も通過しました。


朝美 「本当に島が浮かんでる。」

政樹 「すごいな。」

朝美 「写真撮りたいな。」

アンナ「わかりました。」


 わたしは、透明の結界を空中に作り、足場にしました。これなら両手が使えます。


政樹 「空中に立つのって、なんかゾワゾワする。」


 二人は飛行島の写真を撮っています。


朝美 「アンナさん、写真撮って。」

アンナ「はい。」


 わたしは、飛行島をバックにして二人の写真を撮りました。

 返したスマホを二人が見ています。


朝美 「すごい写真撮れた。」

政樹 「合成写真みたいだな。」

二人 「 ww 」


 そのあと飛行島の上空を旋回して、島に着地しました。




 遊覧飛行終了です。

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